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作者: 離論

私は余命宣告をされた。長くて1年、短くて3か月。


余命宣告なんて漫画とか、小説の中だけの話だと思っていたけれど、そうではなかったみたい。

いざ宣告されると、何をしていいのかわからないものだ。どこかの哲学者が、「自由であるからこそなにをしていいかわからなくなる」みたいなことを言っていたのを思い出した。

ともかく、私にはゴールが見えてしまったのだ。人生にゴールなんてあるわけないと思っていたけれど、あるもんだな。何をしようか。


とりあえず、そこら辺にあったチラシに死ぬまでにやりたいことをリストアップしてみる。


彼氏をつくりたいけど、悲しませることになるだろうから、却下。

海外旅行に行くのは、このご時世だし、却下。

なんか資格でも取ろうか、いや、どうせあと一年で死ぬんだからそんなに意味はないか、却下。


なぁんだ、やりたいことなんてないじゃないか。今までは、仕事とか、友達使いとかのせいでやりたいことも思うようにできないと思っていたけれど、本当はそうじゃなくてただ自分がやりたいことがなかっただけじゃないか。そう思うと、少し今までの自分を恨んでしまう。


そうだ、ネットフリックスで映画でもみよう。


目の前が真っ暗になった。

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