最高で最悪なかんちがい(2話 2)
短いし、投稿頻度も遅いって?
すみません
「凱くん!」
「はっ、ふぁい!」
とっさに変な返事をしてしまった。
「あの、私......。私といっしょに出かけに行ってくれないかな? この前はなんか変な感じで終わっちゃったしもしよければ―」
「よし、じゃあ行きましょう」
「えっ?」
そう言って僕は華麗に(?)手をとり学校を飛び出そうとする。
ポカンとしていた冴木さんが頬を赤らめながら
「....ち、違うよ、なんで今なのさ!」
「? いつ行くの? そう
『今●しょ!』では行きましょう」
「ちょ....古すぎでしょ! つまんないよ! そう
『今●ゃないでしょ!』......しゅ、しゅうごうばしょは...」
自分の言ったことに恥ずかしくなったのか赤い顔でプルプル震え出した。無理しなくていいのに。ここは落ち着いて
「かわいい」
「えっ!?」
「あっやっべ!!間違えた!」
「え!? かわいくないってこと?」
「あ、いやその....」
やべやべ完全にやべーやつだ僕
というか焦りすぎたな。ここは慎重に
「うん、この前と集合場所が同じで時間もいっしょの土曜日ね」
「あっ、なんでわかって―」
少し不思議そうにしている冴木さんに僕は紳士的に
「では、行きましょうか」
と冴木さんの言葉を遮るように言った。相手のペースにさせてはいけない。自分のペースにさせるのだ。
よし完璧だ
やっぱ同じクラスってのはいいよなー自然と教室に行こうと言える。
「待ってよー凱くーん」
いつもの調子に戻った冴木さんがいっしょについてきた。
いや、切り替え早すぎだろ。イベントが終わっちゃってそっこういつもの反応になるNPCかよ。あれ女の子のキャラだと悲しいんだよ。なんかないかなーと思って喋りかけまくるけどなんもないんだよ。
これが、女子というものなのだろう。さっきの様子も良かったけどいつもの明るい感じがいいよなーだって........
まてよ......いつも人前に見せない様子を出してくるということは......?
少し恥ずかしそうにしてたということは?
いっしょについて来るということは?
僕のことが好きなのでは?
「ど、どうしたのそんな顔して」
「なんでもないさ、さぁ行こうよ」
「うん、そうだね」
一瞬冴木さんが、本屋で会ったときと同じ顔をしていたのは忘れることにしよう。
僕が勝手に集合場所と時間を決めたような感じになっているのは気のせいだな。
うん、余計なことは忘れよう。
僕は次の土曜日に向けて足を踏み出した。
「あ、次の土曜日は『ふたりきり』で出かけようね!」
キタコレ
会話が結構多かったですね。
いつもが少ないのか