最高で最悪なかんちがい(2話 1)
はい、セアロクです。
過去1短いですね。
ごめんなさい
僕は休日明けの月曜日、朝練がなくゆっくりと家を出ることができた。
........が寝不足だ。
眠気と戦いながら、僕はぐちゃぐちゃといろいろと考えていた。バスの中でスマホをいじらずに頭をかきむしっている高校生は異様だろう。でも仕方ないじゃないか! 悩み事があるんだからそう僕は普通の男の子なんだ!!
そう、その悩み事とは土曜日に起こった事件のことである。
そこで僕は待ち合わせを破り、その帰りでラノベを立ち読みしながら気持ち悪い笑みを浮かべていたのを、待ち合わせに誘ってくれた人、冴木さんに見られてしまっていたのだ。
なにやってんだこいつみたいな顔をされた。
今でもその冴木さんの引きつった顔は忘れられない。
今でもその光景を思い出したくない。
しかし脳裏にこびりついて忘れようとしても浮かんでくる。
これから一生冴木さんの顔が浮かんでくるのか? それはそれでいいかもしれない。
そんなことを考えていたら、僕はいつのまにか学校に着いていた。
そこで、僕は冴木さんとばったり会ってしまった。
「あっ!」
「あっ」
そして上履きに履き替えていたところで冴木さんが僕を見て声をあげた。慌てて上履きが脱げそうになっていた。
僕もつられて声をあげてしまっていた。僕はそもそも履いてなく靴下だった。
そしてそのまま沈黙が続いた。
「(えっ?これどうすればいいの?気まずすぎんだろ!てかなんでこんなときに限って会うんだよ! というか早く上履きを履きたいんだ。足が冷たくなってきた。)」
足が冷えるとともに頭も冷えないものだろうか。
硬直状態のまま動くことができなかった。僕はただ固まることしかできなかった。
冴木さんはなにをしているんだろ。そう思った僕は冴木さんの顔をチラッと見た。
見ると冴木さんは口をモニュモニュしながら恥ずかしそうに俯いていた。
すると、突然冴木さんは、何かを覚悟したかのように顔をキッと引き締めながらも恥ずかしそうに、僕の目を見て言ってきた。
遅くてすみません。失踪はしないのでご安心を
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