最高で最悪なかんちがい(4話 2)
このデパートは結構長く続きます。
そ、そうだ! せめて冴木さんにバックを買ってあげよう。
「冴木さん、バック欲しい?」
突然の言葉に冴木さんが首を傾げる
「うん、欲しいけど今、凱くんお金が....」
「大丈夫、さっき安くていいのを見つけたから」
「ほんとに!? じゃあそれ買ってほしい」
おいおい、自分の目で見ないんですか。
「構わないけど冴木さんは見なくていいの?」
「うん、凱くんのこと信じてるから」
思わずドキッとする。
そんなこと言われると、プレッシャーになる。胃がキリキリしてきた。
いや、結構自信があるぞ! 大丈夫、自分を信じよう。
「これは?」
「すみません」
僕はまたも言葉が違う野球部の礼を披露した。
普通に考えたらセールが終わって無くなってることに気がつくはずだ。さっきから空回りしている自分が情け無い。
「ありがとね」
僕はまた野球部の礼を披露しようとーー
「いっ、いっ、今なんて?」
「だから、ありがとうって」
耳を疑った。一瞬伝えたい意味と逆の意味の言葉を言うゲームをしているのかと思ったがどうやら違うようだ。僕が買ってきたのは小さいポーチ。お礼を言われる代物ではないと思った。どうしてだとかなんでと聞こうとした僕の心を見透かしたかのように冴木さんが口を開いた
「だって、誰かに心を込めて物をもらうのって最高に嬉しいでしょ? ありがとう」
僕をそれを聞いてホッと息を吐き
「喜んでもらえて嬉しいよ」
ありのままの思いを告げた。
連続投稿もう諦めてきています。




