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堕ちるものたち

間章なので短いです。


天使達の世界では!?

長い長い階段を天使ベルゼブブは鼻歌交じりに降っていた。


その終着地の大きな扉を開け、ギリシャ風建築の大きな部屋に入る。部屋の真ん中にある大きな円卓に足を進め、9脚ある椅子の最後の1つに着席した。9人は話を始める。


「結局、君も堕ちたんだ。」


「あー!クザっち!久しぶり。これで9人全員が堕ちたのかな?」


「そうだな。全員自ら連れてきた異世界の偉人に力を与えここにいる。」


「キャッ、キャッ。つまらなかったアララトに9人の堕人が生まれたのか、楽しくなりそうだ。」


「私達も全員堕天使になってしまったけどね。」


「我々がもう天使ではない・・・という実感が湧かないな。」


「ワレラハ、ミズカラ修羅ノミチヲエランダノダ。」


「直接君たちとは戦わないけど、地上で代理戦争しているからね。」


「俺たちは禁忌を犯したんだ。これからは敵同士。戦争だ。」


一人称が俺の一番存在感があり目つきが鋭い天使・・・もとい堕天使がベルゼブブを睨みつける。


「それより、ベル?オマエは堕人の人格を奪ったらしいな。どうゆうことだ?」


「あは、バレてた?支配領域を広げるためにね。島津義弘は戦好きで武勇もあって最強で凄く代理戦争に適任の人だと思っているけど・・・、少し冷静すぎる。前の人生ではタイムリミット(秀吉の侵攻)があったから急激な領土拡大をしていたけど、今度の人生ではどうなるか分からない。だから、ちょっくら弄っちゃった。吉と出るか凶と出るか分からないけどね。」


「お前は・・・・邪悪だな。」


「人のこと言えないでしょ?()()()()()()()を自分の堕人に与えて。クザっちを見習ったら?」


「ふっ、お互い邪悪な天使・・・まさに堕天使だな。」


一人称俺の堕天使と堕天使ベルゼブブの言い合いは無言の睨み合いの末に終わった。


彼らの口論に代わってメガネの堕天使が話を始める。


「堕人は9人。全員がアララトで等間隔の場所に転生しています。直接対峙するのはもう少し先でしょう。しかし、()()()でベルゼブブの堕人・島津義弘が最初に他の堕人に出会うでしょう。」


「あぁ、あの件だな。」


「はい、あの件です。」



「何はともあれ・・・これからの戦いが楽しみですね。」


円卓での話し合いは解散した。各々(おのおの)が違う場所へ向け去っていく。



◇ ◇ ◇ ◇



彼らがもう天界に戻れることはない。

天使の座を捨て、堕天使となった9人の()()()()()()()()()()()()()


堕天使ベルゼブブは少し不気味な笑顔でヨシヒロを見続ける。



次回から2章のはじまりです!!

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