表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/69

幕間

さあ疲れてしまった。



「てめえの事は調べたぜ。

陸上では大学生だったらしいな。

高い金払ってそれなりの結果を残さねえと意味がねえ場所に行って何が楽しい?

高い金払ってそれをドブに捨てるくらいだったら、地獄からでも這い上がって、軍隊入った方が、人生良いと俺は思うけどよ。

血みどろに争って、俺達の世界を汚す奴らは俺は許してはおけねえんだ。

守れたのかよ? 命を!!」


イアンは、アレイスターに言うと、アレイスターはイアンを殴り付けた。

陸上人として築いてきたプライドも全てをズタズタにされたような気持ちになったのだ。

激しく暴れるアレイスターを赤の摩天楼のメンバー達が必死に抑えたのであった。

アレイスターは怒鳴り散らした。


「何も知らねえくせに、陸上人を馬鹿にすんじゃねえ!

俺達だって人間なんだよ!

大昔の人が、戦争を確かにしたせいで大勢の命が失って、死んでいったけどな!!

争いばかりじゃねえんだ!!

いつだって、俺の友達は心配してくれた!!

家族は助けてくれたんだよ!!

大学だって無駄な事は一個もねえんだ!!

生きてりゃあ、確かに無駄な事って感じる事もあるけどな、この世に魂がある限り無駄な命も、無駄な時間もねえんだよ!!

生きている時間、、生きるって事が、、大事なんだよ!!

皆そうやって助け合って生きてんだよ!!」


アレイスターは傷を抑えながら立ち上がると再びアビリティソードを解放しようとした。

だがガルディエ・ロウの能力によって力の殆どを吸い取られ、解放しようとしたがアレイスターは力尽きてその場に倒れてしまった。

その様子を見かねた赤髪の男、イアン・ロックハートら赤の摩天楼の一員達は、鮫魚人らを取り囲んだのであった。


「お前らが人類を襲う理由、、喰い尽くす理由、その真実は知ったこっちゃねえが、、人類の命を脅かす奴だけは絶対に許さねえ。

それはそこにいる陸上人と共通している筈だ。

魚人っていうのはなあ、本来は人類と共存してゆくべき生き物だ。昔、新約聖書に記されていたのは、人類の救世主となる存在だ。ガルディエ・ロウ!!!!」



するとガルディエ・ロウはガンランスを地面に向けて放ち尽くした。

凄まじい覇道と共に黄色い閃光が上がった。

その閃光が放たれると地面全体が爆発してゆく。


湖底の大量の水が放出される中、ガルディエ・ロウの周辺に水草が生い茂ってゆく。

その水草らは森林のように木へと変化してゆく。

その能力にドリステンら親衛隊の面々は、驚愕するばかりであった。


その木にガルディエ・ロウはガンランスを突き刺した。

するとガルディエ・ロウのガンランスに黄色い光が一気に吸収されるとガルディエ・ロウはガンランスを再び持った。


「これは私の能力。生命の起源(ネオクライシス)だ。

このように私はいかなる傷を負う場合でもこの世に存在する生命の力により瞬時に回復させる事ができるという訳だ。」


ガルディエ・ロウの身体には傷一つ付いていなかった。

そんな中、赤の摩天楼のイアンはアビリティソードを持つとガルディエ・ロウに高速で斬りかかっていった。

イアンのアビリティソードからは炎が包み込むとその炎の斬撃はガルディエ・ロウの身体に直撃した。


一瞬攻撃が当たったように見えた。

だが、攻撃は完全に無効化していた。

ガルディエ・ロウの身体からシールドのような物が形成されると赤の摩天楼の団員達の銃撃も全てが無効化されてゆくのであった。


だがそんな中不意にガルディエ・ロウの全身周囲に生成したシールドが破られたのであった。

複数の弾丸がガルディエ・ロウの身体を直撃した。

ガルディエ・ロウは大きく咆哮をあげたのであった。



「馬鹿な!!!!シールドが破られただと????そんな筈はない!私の攻撃は完璧であった!!人間如きが、、、、!!!!!」


「人間如きって、、、そうやって馬鹿にすんのはやめなよ!かっこ悪いよ!!

あんた鮫魚人の王様なんでしょ??

私みたいな、、か弱い女に負けちゃうなんて、、、情けないよ。」


女性の声がした。

年齢的には、16歳くらいだろうか。

そうこの男だらけのむさ苦しい軍隊に何故美少女が銃を構えていた。


その団員の中でも金髪のショートヘアの容姿淡麗な美少女は銃をセットしていた。

その美少女は、赤の摩天楼の中でもイアンに次ぐ能力の持ち主であった。


「ねえ、、イアン!!私の獲物だよ!!!

こんなに、、こんなに可愛い子ちゃんがいっぱいいるのに!!!さあって、、、どの子が私の獲物になるのかなあ!!!まずは、、、そこの可愛い鮫ちゃんから、、、頂いちゃおっかな???」


「いちいち、、余計な雑魚、、相手にすんのはやめときな、、、多頭系でもそれなりに強い奴と闘わなきゃ、俺達も熱くなれねえからなあ!!!ガルディエ・ロウ!!!そしてロイゼン・エヴェッカ!!!標的は2人!!!後はゴミだ!!!!」


「じゃあ、、そのゴミは私の獲物にするね!!!!!でも、、、その前に、、、、そこの雑魚!!!!私の獲物に、、してあげる♡♡!!!!!」


そう言うと金髪の少女は魔法陣を解放した。その魔法陣を解放すると機関銃が生成された。


「蓮聖機銃!!!!銀の(ラミアレスタ)!!!!!」


生成された機関銃を所持した瞬間、少女の背後には銀色の蓮のような姿をした魔法陣が展開されたのであった。

その機関銃を構えると鮫魚人達を次々と撃ち放ってゆく。

そして聖剣を持つと一瞬にして瞬間移動を始めた。

30体近い鮫魚人達は、金髪少女に瞬時に襲いかかっていった。


鮫魚人らは大きな口を開けると少女を飲み込もうとするのであった。

だが、、少女は凄まじいスピードで瞬間移動を繰り返すと魚人らの心臓を切り裂いてゆく。

魚人らは自身の無力さに怯え力を失っていた。


そしてアレイスターが気付いた時には、30体近い鮫魚人らは、皆、心臓を切られその場に倒れ尽くしていたのであった。

それに留まらず少女は魚人の身体に銃を突きつけると何度も何度も銃撃を放ってゆくのであった。


「やっぱり、、、流石ね。私達が倒せなかった魚人を一瞬で、、、倒してしまうなんて、、、クロス、、ってあんた気絶してんの???ちょっとしっかりしてよ!!!」


「んあ??ドリステンか??あれ、、そうか、、、もう、、いってえよ、、身体中が痛すぎて、、、、え????ぐぁぁぁぁぁぁぁぁcあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


「クロス!!!!クロス!!!!!ちょっとしっかりして!!!!!!」




「Pari d'esse scantatu! !! !! !! Una persona scema! !! !! !! inutile? ?? ?? Pensate à fughje? ?? ?? Per via di a spazzatura chì pò esse aduprata solu magicamente, quantu seriu l'aghju pussutu mette fora! !! !! Pensu chì questi cinque di mè sò i più forti! !! !! !! Ùn sia micca scemu! !! !! !! Faraghju un stufatu di crema per l'omu è u manghjaraghju! !!


《油断したようじゃねえか!!!!

馬鹿な人間がさ!!!!

無駄無駄???

逃げようと思ってんの???

たかが魔法使えるだけのゴミカスの為に、、どこまで本気で出せんだよ!!!

この4つ頭の俺様が最強に決まってんじゃねえか!!!!

馬鹿にすんじゃねえよ!!!!

てめえら人間なんかクリームシチューにして喰ってやんぞ!!!》」


次の瞬間、クロスの腹に巨大な大剣が突き刺さっていた。

それだけじゃない大剣はもう一つ所持していたのであった。クロスは激しく血を吐いてその場に倒れ尽くした。

ドリステンが目を疑う中、頭が四つあるウバザメの魚人がこちらを見つめていたのであった。

赤の摩天楼の団員らも、その存在に気づいていないようであった。だがその姿を見た時、銀髪の男は、驚愕した。


「やはり、、王と共に姿を見せたか、、、ゲルディクス・ベドゥルクト!!!!」


双剣を手にした全身が緑色に覆われていたのであった。

ウバザメの魚人は人を喰わない魚人であったが攻撃性が荒く対象を対象を殺すまで、襲い尽くす魚人であった。

ゲルディクスは双剣を振り下ろした。


一気に斬撃が広がってゆく。

その斬撃によって地面の周囲が一気に割れてゆくと激しい地割れが起こってゆくのであった。


「クロス、、、、ちくしょぉぉ!!!しっかりしろ!!!!クロス、、、クロス、、、」


アレイスターは痛みを堪え、その場に倒れ尽くしてゆくとやり場のない怒りに自信を失いかけた。

テントが貼られると、アレイスターの傷の治療が始まった。そして鮫魚人と人間を巡る闘いはいよいよ終幕に向けて動き始めてゆくのであった。


読んで頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ