第4幕ー6
3つ頭を持つ鮫魚人の王、ガルディエ・ロウは、ガンランスを地面に置くと、アレイスターの方へ向けて歩き始めた。凄まじい波動により、アレイスターは、心の内面を抉り取られるように、どす黒い負の感情が、アレイスターの心を襲った。
そしてガルディエ・ロウは、足を踏み鳴らすと周辺の地面が地割れを起こしてアレイスターを吹っ飛ばしたのであった。
鮫魚人達は吹っ飛ばされたアレイスターに大剣を構えるとアレイスターの脇腹に大剣を滅多刺しにして刺し尽くすのであった。
「アレイスターと言ったな。
お前は、、仲間を大事にするか??
生命を、大事にするか?
生命とはなんだ?
全ては海から始まった。
海にて魚類が生まれ、限りなく無限に近い生き物が生まれ、やがて陸へ上がり、哺乳類へと進化した。
猿が進化して人類が産まれ。そして、再び海底に戻ってきた。
私達魚人を作り出しのは、紛れもなく人類だ。
だが、お前達は何故、、種族の繁栄の為に生き物を殺すのだ。
世の中の動物はお前達の身勝手な理由のせいで絶滅した。
私達の子孫も多くが人類によって殺されたのだ。
魔術などと愚かな物を手にした挙句、血みどろの争いと、醜い生存競争により、結果的に失われていくのは生命と自然環境だ。私は、かつてない平和な世の中を作りたいのだ。」
「ふざけんじゃねえ!!!!!何が平和だ、、、、綺麗事言ってんじゃねえぞ!!!!
てめえらのせいで何人の人間が犠牲になったと思ってやがる、、、お前ら魚人のせいで、、、ドリステンも、、、ヴァルデンス大尉も、、デビットも、、、皆家族を殺されてんだよ!!!!
人類を殺してでも、、そこまで、、種族の頂点に立ちたいのかよ!!!
ちげぇだろ!!
お前ら魚人は、人類が生み出したんだ。
だったら、人間と手を取り合うべきなんじゃねえのかよ!!!ぐゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!確かに俺達人類は愚かな生き物だけどよ、、、、争った分の対価で苦しんで、最終的には手を取り合って皆生きてんだ!!!それは人類だけじゃねえ!!!どの生き物だって同じだ、、、、」
するとガルディエ・ロウは、怒りに任せて全身から炎を吹き出すと、アレイスターに向けて放った。
ガルディエ・ロウから放たれた炎は、アレイスターが装着している鎧に燃え移ると凄まじい熱を帯びたのであった。
その痛みは激しく、アレイスターを襲った。焼け焦げるような痛みが全身を遅い、アレイスターは悶えた。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!やめろ!!!!!!!!!!!!!!!」
「黙れ!!!!
感情、、貴様は感情に任せて、意味のない発言をする!!
人間は愚かな生き物だ。
心などという哀れもの為に、否定をし、時には哀れみ、時には悲しむ、、感情など無意味だ!!!
その感情というものが邪魔なのだ!!!
常に私を支配する!!
お前達は何故、泣く!!何故、、、、認めんぞ!!!
私は認めんぞ!!!!!!!」
どす黒いオーラがガルディエ・ロウの全身を包み込むとガンランスは、一気に炎と凄まじい電流そして凄まじい渦となり、アレイスターの方へと押し寄せた。
凄まじく燃えるガルディエ・ロウの身体からは、何処となく恐怖を感じた。
そしてアレイスターの聖剣を奪うと鎧は剥がれ落ち、アレイスターの全身に燃えるような炎が回ったのであった。
(これは、、恐怖か、、、違う、、こいつを前にすると俺は何も出来ない。
太刀打ちできないんだ。
畜生!!!痛い!!!何も感じない!!!!
身体が燃えるように痛い!!!!苦しい!!!!俺は、、、俺は、、、死ぬのか!!!!!!!)
「やっと手に入れた聖剣だ。私が長年探し求めたアトランティスの秘宝だ。
これで私達は、国で再び魚人の国を築き上げる事ができるだろう。
何故このようなものが沈没船に落ちていたのかは、不思議だ。
519年前、、馬鹿な人類が大西洋から、聖剣を盗み出したが為に、ミサイルによって犠牲になるのも愚かな話だ。
全ては、死だ。
生命の死と再生、、そして新たな種族を生まれる為にも、私達は新たな種族へと進化を果たすのだ!!!!
さあ私と共にあれ!!!!」
聖剣から出た赤色の閃光は、ガルディエ・ロウの身体全体を覆い尽くした。
それによりガルディエ・ロウのガンランスの刃は一気に伸びてゆくと、肥大化した。
ガルディエ・ロウは、凄まじいガンランスの刃からは、雷撃が次次と発生してゆき、ガルディエ・ロウの全身にアレイスター同様の閃光が上がると頑丈な鎧からは激しい炎と熱が一気に脇立ってゆく。
ガンランスを使う事でガルディエ・ロウの前に1匹の魚人が出現した。
ガルディエ・ロウと共に鮫魚人の女王であり5つの頭を持つロイゼン・エヴェッカがアレイスター達の前に姿を現した。ロイゼン・エヴェッカに対してガルディエ・ロウは、平伏すのであった。
「उनको महारानी रानी ... तपाईको धैर्यताको लागि धेरै धन्यबाद। मैले यस व्यक्तिलाई समातें, एलेली स्टार लीभेल हेट, भूमिवादी। हाम्रो महान अटलान्टिस पवित्र तरवार को उपयोग गरेर, महारानी महान् रानीले समुद्री बाज (एनर्वेस्टा) को उत्तम संसार सिर्जना गर्दछ। म राजा हुँ र तपाईं रानी हुनुहुन्छ, यो संसार हो जुन हामी चाहन्छौं। अब, श्रीमान्, यस व्यक्तिलाई काट्नुहोस्! !! !! !!
《女王陛下、、、大変お待たせ致しました。
こ
アレイスター・リーヴィルヘイトという陸上人を捉えましたぞ。
我々の持つ偉大なるアトランティスの聖剣を使い、偉大なる女王陛下様が、海の鷹の、当主となり完璧なる世界とを創造するのですぞ。
私が王であなたが女王、、これこそが我々の望む世界なのです。さあ女王陛下、、この者共の首をはねるのです!!!!》」
そして炎が上がり5つの柱が現れると生贄として捕らえられた人間の身体が燃え始めた。
その中には、皇女ソフィアの姿があった。
そして、凄まじい業火の中、アレイスターの身体が焼き尽くされてゆくのであった。
「馬鹿な人間共ね、、己の無力さに耐えきれず、、まだ抗おうとは愚かで無力で只管、アレイスターとか言ったわね。
あなたは陸上人であるにも関わらず、私を倒しせる者なら倒して見るが良いのだ!!!!!!!!」
ロイゼン・エヴェッカの身体の元に聖剣が集まると、聖剣によりロイゼンの身体に鎧が形成された。
その鎧は、ロイゼン・エヴェッカの身体を覆い尽くすと、ロイゼン・エヴェッカの身体の鎧から急激な熱気が上がると、アレイスターに向けて、聖剣が放たれたのであった。
凄まじい痛みが襲うと、アレイスターは、悶え苦しんだ。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぉぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「やめて、、、、、、お願い、、、、、、もうやめて!!!!!!!!!!!」
ソフィアも凄まじい熱気と炎により、全身に炎が回りそうになっていた次の瞬間、突如として、一気に斬撃がロイゼン・エヴェッカの元に放たれた。
斬撃は、ソフィアを拘束していた鮫魚人達を襲った。
鮫魚人達は、頭をもぎ取られ踠き苦しんだ。
ソフィアの周りを襲った炎が一気に氷により固まると、ロイゼン・エヴェッカは異変に気づき、叫んだ。
「何事ですか???」
「俺達の仲間に手を出すんじゃねえ!!!!!!」
叫び声がするとデビット・ポーターと、アルフレッド・ポー・ヴェンの2人と、エヴェンス・アレンらが駆け付けたのであった。
「やっと見つけたぜ。魚人の女王、、そして王!!アロイスザンをぶっ潰す前にまずは、てめえらを倒すのが先みてえだなあ。ガルディエ・ロゥ。よくも大勢の人々を殺しやがって!!!!絶対に許さねえ!!!てめえだけはなぁぁぁぁ!!!!!」
デビットは、ガルディエ・ロゥに向けてアビリティソードを解放すると、斬撃を放ったのであった。
斬撃と共に、アビリティソードから氷の渦が形成された。
デビットは氷系の能力者である。
湖底に散らばる水を使い一気に冷結能力を使う、氷の能力により、発生した氷の渦は、巨大な鳥の形へと変化し、ロイゼン・エヴェッカに向けて、移動していった。
アルフレッド・ポー・ヴェンは、ソフィアを助け出すと、走り出したのであった。
そんな中、アルフレッドは、銃撃系の能力を発動させ機関銃を出現させた。
12機近く出現した機関銃の銃口からオーバーヒートモードへと覚醒し赤色に染まった弾丸が次々と発射されてゆくのであった。
「皇女様、、怪我はありませんか??とりあえずここにご避難を!!!救護班も到着しているので!!!」
すると、アレイティ帝国の隊士部隊の救護班らが開設したテントブースにソフィアを移動させたのであった。
ソフィアは、テントブースで、救護班の治療を受けるのであった。
ソフィアの治療を行うのは、リナリー・ステインであった。
そして遂に魚人達の目の前にアレイティ帝国の魔道理事会の魔導士達が出現してゆくのであった。
そこには、アレイティ帝国の魔導理事会の会長であるミスキーヌ・ロレンツィもいたのであった。
ミスキーヌは、魔術詠唱を開始したのであった。
すると、一気に多頭系の鮫魚人の軍団達の身体が次々と爆散してゆくのであった。
「あれは、、アレイティの魔導書に載る、、禁断の魔術、、滅魚術、、、一瞬にして魚人の心臓を砕く、、禁断の魔術!!!!」
そして遂にアレイティ帝国が誇る最強の魔術師達が、その場から瞬間移動すると出現したのであった。
アレイティ帝国の湖底軍隊と共に姿を現したのは、魔導理事会所属の帝国騎士団であった。
「あれは、、、帝国所属部隊の魔道士、、軍隊の中でも魔術を使え特に優秀な成績で選ばれたエリートのみが、所属できる帝国最大の騎士団
、、、」
ドリステンは驚愕したのであった。
彼らは、軍隊員よりも遥かに強力な戦闘能力を持っていた。全身に赤い装束をしており、腰には剣を構えていた。
その剣こそ、魚人の心臓を唯一砕ける剣である聖剣を所持していた。
魚人達が一瞬にしてやられているのを見たオドヴァールカ・ジェドは、激しく怒り狂うと、ギルガメッシュ・アックスを構えて、騎士団の男達に接触してゆくのであった。
「Hei, mida sa teed? !! !! Mitte mingil juhul ei ilmunud meie ette keiserlike rüütlite nimeline eksistents. Huvitav, kas ma ikka teen seda siia tulekuni! !! Ma söön selle ära ja tapan su ära! !! !! See sõnnik on hea! !! !! !! !! !!
《俺達の前に姿を現しただと。
まさかここに来てまでまだ、やるつもりなのかよ!!
とっとと、、喰い殺してやるぞ!!!
この糞共がよぉぉぉ!!!!!!》」
オドヴァールカは、3つの鮫頭から同時に破壊砲を放った。3つの破壊砲が同時に赤装束の魔導師らに放たれたが、魔導士は瞬時にシールドを展開したのであった。
そのシールドによって、オドヴァールカが放った破壊砲は弾き返された。
そして次の瞬間、超高速で移動した赤装束の魔導師は、オドヴァールカを一瞬にして両断していた。
「Rumal! !! !! See mina ... ma ... hetkega! !! !! !! !! Vau aaaaaaaaa! !! !! !! !! !! !! !! !!
《馬鹿な!!!この俺が、、、俺が、、一瞬で!!!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!》」
そして凄まじい爆風を上げるとオドヴァールカ・ジェドは一瞬にして爆散していた。
どす黒い血液とオドヴァールカの臓器らが、飛び散る中、赤装束の男は、聖剣を使い、オドヴァールカの心臓を斬り裂いたのであった。
「滅魚術の12 両斬!!!!!!」
赤装束の男は、聖剣を仕舞った瞬間にオドヴァールカの爆散した身体は、燃えてゆくのであった。その姿を見たアレイスターは、思わず口にした。
「あんた達は???一体、、」
「黙っておけ。傷が深いぞ。後は私達の出番だ。お前は、とりあえず傷を治すのが優先だ。」
赤装束を来た銀髪の男は、冷酷な喋り方で、その場に倒れ尽くす、アレイスターに用件を伝えるのであった。
銀髪の男の隣の赤髪の男は、聖剣を取り出すと、辺りの魚人を見渡すと目をギョロつかせたのであった。
そして剣から業火の炎が上がったのであった。
「全くよぉ、雑魚じゃねえか。
まさか俺達が出る羽目になっちまったみてぇだ。
でも、ベテルギゥス様の、命令だから仕方ねえってこったなあ。おい、、鮫ども!!!!
てめえらの時代は、終わりだ。
俺達は、アレイティ帝国が誇る、魔術師の帝国騎士団の赤の摩天楼だ。
俺達が来たかりゃには、てめえらは手も足もでねえだろうな。俺の名は、イアンだ。宜しくな陸上人。」
男の名はイアン・ロックハートといった。
赤の摩天楼所属の帝国騎士団小団長である。
赤の摩天楼の中でも最強の8名の小団長。
小団長の上には、団長であるミスキーヌ・ロレンツィがいる。ミスキーヌは、アレイティ理事会にも顔が効く人物である。
「全く、なんで、たかが陸上如きが聖剣を持っているのか、謎だが、一体どこで手に入れたんだよ。」
「バ、、バイキング号の残骸の中でだ。それに陸上人如きとは、、一体どういうつもりだ。」
アレイスターは、イアンの陸上人を馬鹿にしたような言動に腹を立てるのであった。




