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第4幕ー1


 ドリステンは聖剣を持つとアレイスターの側へ寄った。

ヨハネス・リーは大剣を地面に向けて振り下ろすと凄まじい衝撃波が発生した。

紫色のどす黒い渦と共に大剣は歯車の如く凄まじい勢いで回転するとヨハネス・リーは大剣を振り回しながらアレイスターとドリステンに襲い掛かった。


発生した爆風で2人は吹き飛ばされそうになったが協力して2人で瞬間移動をして息を揃えた。

そしてヨハネス・リーの歯車が地面に激突した瞬間、ドリステンとアレイスターの2人はヨハネス・リーの後方に瞬間移動をして聖剣から決死の斬撃を放った。


「これが俺たちの決死の一閃だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!


斬撃はヨハネス・リーの身体に激突した。

その瞬間凄まじい爆風が発生していった。

同時に刃渡り4m近くのギルガメッシュアックスを所持する3つ頭のホオジロザメの魚人のオドヴァールガ・ジェドがドリステンへと襲い掛かった。


ドリステンの雷撃を微塵ともせずオドヴァールガはギルガメッシュアックスから朱色の凄まじい炎の渦が発生した。

ヨハネス・リーが放った渦からは、凄まじい爆風が起きるとオドヴァールガ・ジェドが口から放った破壊砲がドリステンの顔面に直撃した。

ドリステンは聖剣を盾のように使ったその努力も無駄に壁に叩きつけられた。


「これまでに俺達が闘って来た奴とは比べ物にならない程力が強すぎる。

なんて力だ。

二体同時に襲いかかるとはこれ程強力な物なのか!!!!!!」


アオザメの魚人のヨハネス・リーは巨大な大剣アレイスターの全身に思いっきり突き刺したのであった。

凄まじい威力によりアレイスターは絶句の声を上げた。

3つ頭は交互に口を開くと破壊砲を3つの頭から同時に発射した。


3つの頭から放たれた破壊砲はアレイスターの身体の周辺で爆発した。そのままヨハネス・リーは大剣をアレイスターに突き刺すのであった。


「Onid yw'n dda? Hwn oedd yr un a'n brifodd yn fawr. Rwy'n gwadu dynoliaeth i chi fel bod perffaith. Beth yw dynoliaeth aruchel. Ar gyfartaledd, nid ydych chi'n guys sy'n byw yn hirach na ni, yn bwyta ac yn lladd rasys eraill ac yn dinistrio natur yn gyfeillgar i dduw. Dewch ar newyn. Roeddwn yn edrych ymlaen at y diwrnod pan allwn ymladd yn eich erbyn. Kwaigan Arahart. Na, Aleister Leighville. Rhyddhewch yr holl bŵer dial hwnnw i mi! !! !! !!


《いいじゃねえか。

散々俺達の事を痛め付けてくれた物だ。

俺は完璧なる存在としてお前ら人類を否定する。

何が崇高なる人類だ。

平均的に俺達より長生きして他の種族を喰い殺して自然を破壊するお前らなど神に相応しくはない。

さあくそ餓鬼。

てめえと闘える日を楽しみに待っていたぜ。

クワイガン・アラハルト。

いや、アレイスター・リーヴィルヘイト。

その全ての復讐の力を俺に向けて解放しろ!!!!》」


「كۋايگان ئاراخارت ، ئالېستېر لىۋىللې ئۆچ ئەمەس ، ياخشى ئۆچ ئېلىش ۋە سىز ماڭا گېردى جېك بىلەن بولغان جەڭدە كۆرسەتكەن مۇكەممەل ئىقتىدار. شۇنداق بولغاندا ، مەن سىزنى فىشمان قەلئەسىدىكى فىشمان پادىشاھى سۈپىتىدە مەڭگۈ دەپنە قىلالايمەن. مۇقەددەس قىلىچ بىزگە مەنسۇپ. ئۇنى قويۇپ بېرىڭ.

《クワイガン・アラハルト、いやアレイスター・リーヴィルヘイト、貴様がゲルディ・ジャックとのの戦いで見せてくれた素晴らしい復讐心そして完璧なるアビリティをこの俺様にぶつけるが良い。

そうすれば僕は魚人の城における魚人の王として貴様を永遠に葬り去る事が出来るのだからなあ。

その聖剣は僕達の物だ。それを解放するんだよ。》」


「አስደናቂ ኃይል ነው። ፍጹም ኃይል። አሁን ወደ ፍፁም አምላክ እየተቃረብን ነው ፡፡ በመጨረሻም በዝግመተ ለውጥ ይመጣል ፡፡ ፍፁም በምድር ላይ ፍጹም ሕይወት ዐውደ ርዕይ ወደ ሆነ ሰው ይወጣል። እንቀጥላለን! !! !! !! !! !! !! !! !! !! !! !! !! !! !! !! እኔ ፣ ዮሃንስ ሊ አሁን በቅዱስ ሰይፍ ኃይል ውስጥ ተይ and እግዚአብሄር ሆንኩ ፡፡ ዋውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውውው !! !! !! !! !! !! !! !! !! !!


《最高に素晴らしい力だよ。

完璧なる力だよ。

今僕達は完璧なる神に近い存在へと近づいている。

遂に進化するんだよ。

完璧なる地球の生命体の頂点である人間へと進化をするんだよ。

さあ!!!!!!!!!!!!!!!!

僕は、ヨハネス・リーは今聖剣の力を取り込み神になるんだああ。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!》」


そしてヨハネス・リーの全身から一気に灼熱の炎を吹き出してゆく。

3つの頭から凄まじい勢いで炎の渦が現れてゆくとヨハネス・リーの姿が大きく変化した。

ヨハネス・リーは、人間態の姿へと変化したのか3つあった頭が2つそして1つへとなり鮫頭は人間の姿に変わった。


その姿を見た時にドリステンは思わず口にするのであった。


「嘘、、嘘でしょ、、ヨハネス兄ちゃん??」


そしてドリステンに忌々しい記憶が蘇ったのであった。

その記憶それは目の前にいる魚人の姿があの日ドリステンの命を救ってくれた恩人のヨハネス・リーであったのだ。

彼もまた魚人によって両親を殺害された男の1人であった。


たった1人の弟と共に襲撃した魚人から生き延びる為に必死に逃げてきたのであった。

あの日家族を皆殺しにされたドリステンは1人でガズブルの街を彷徨っていた。

もう私は殺されてしまうんだ。

不安な気持ちは彼女を一層震わせた。

突然両親と姉を殺害され天涯孤独になってしまった彼女は、僅かな食料もなくただ蹲って死を待つばかりであった。

誰か人が通る。

その声を頼りにドリステンは蚊の鳴くような細い声で助けを求めた。


「助けて、、、、助けて、、、、お願い、、誰か助けて」


目の前に2人の男の子がいる。

この2人なら助けてくれる。

ドリステンの声を聴いた少年は駆け寄り蹲る彼女を見つけて声をかけた。


「大丈夫?一体何があったの?お父さん、お母さんはどうしたの?」


その少年こそがヨハネス・リーであった。

見るからに辛そうであった。

ドリステンはヨハネスの顔を見るたびに猛烈に泣き出した。思い出したくない。

つい2日前に殺された母親と姉。

だけど取り敢えずお腹は空いた。ヨハネスは察した。この子はきっと両親を殺害されたのだと。


「死んじゃった!!

もう誰もいないんだよ。

私以外皆いないんだ。

皆殺されちゃったお母さんもお姉ちゃんも。


私はもう天涯孤独なんだ。

1人なんだよ。

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

もう思い出したくないよ。もうこの世界も間も無く黒く染まるんだよ!!!!!」


目の前に全身を滅多刺しにされた死体が次から次へと落ちて来た。

きっとあいつだ。

帯正しい数の死体が地獄のような空間で燃えている。

凄まじい勢いで燃え広がってゆく死体に次から次へと発火してゆく。

そして辺りが次から次へと爆発してゆく中ヨハネスは弟とドリステンを連れて逃げ出したのだった。

そしてドリステンがいた家屋に発火して周辺が爆発してゆく。

ブルエスター帝国の攻撃部隊は激しく襲撃してゆく。街は煙によって黒く染まってゆく。

燃え盛る家屋は爆発する中で火の海に呑まれてゆく。


話は現代に戻る。

ドリステンは確信した。

今目の前にいる魚人がヨハネス・リーである。

しかしもしこれがヨハネス・リーならばヨハネス兄ちゃんを喰い殺してその身体を手にしたのではないか。


死んだはずのヨハネス・リーが目の前にいる事実に驚愕を隠せないドリステンの顔を見てアレイスターは言葉を口にした。


「お前、こいつを知っているのか?」


「私の命を助けてくれたのは確かにヨハネス兄ちゃんだ。

でも、嘘だ。有り得ない。

そんな筈じゃない。

兄ちゃんは死んだんだ。

後で知ったの?

魚人に殺されたって、、まさか死んでなかったのかって?

もし、、、本当なら、、、やめて!!!!!!」


ドリステンの方へと人間態に変化したヨハネス・リーは近づいた。

大剣を持つと一気に振り下ろした。

ドリステンは聖剣を盾にして攻撃を防いだ。


しかし恐るべき程に強力なパワーに圧倒された。

そしてヨハネスは重々しく言葉を吐いた。


「俺はこいつの力を手にしたんだよ。

脳味噌、武器、能力。その全てだ。

俺がヨハネス・リーの身体を喰い殺したのさ。


あの時素直に死んでくれたお陰で俺は今こうして最強の魚人となり人間以上の力を手にしたのだ。

この俺こそが完璧なる力。

俺は魚人の王となり、神となる。

どうした?

ドリステン、この姿になった俺をまだ殺せないのか?

心に迷いがあるのか?

お前は復讐する事もできないまま死ぬ事になるのかもなぁぁぁぁ??????」


ヨハネス・リーは大剣を回転させるとドリステンの方へと一気に高速移動をした。

大剣から凄まじい風が起きる。

竜巻のような風はヨハネス・リーを包み込むとそのままヨハネス・リーは高く跳躍した。


その力で一気に大剣を振り下ろすと竜巻のような凄まじい風はドリステンの方へと放たれた。

後方に瞬間移動をしたヨハネス・リーはドリステンの身体に大剣を突き刺すのであった。

一気にドリステンの身体から鮮血が飛び散った。

ヨハネス・リーの大剣の剣先を赤く染めてゆく。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」


ドリステンは猛烈な痛みと共に悶えた。

アレイスターはすぐさま、聖剣を構えてヨハネス・リーに斬りかかった。

ヨハネス・リーの大剣とアレイスターの聖剣が激しくぶつかる中でヨハネス・リーは大剣を地面へと振り下ろした。


地響きが起きると部屋一体に凄まじい風が吹き荒れた。

アレイスターの聖剣とヨハネス・リーの激しい戦闘の中でアレイスターは勢いよく赤い凄まじい斬撃を放った。

斬撃から赤い凄まじい閃光が上がるとヨハネス・リーの右腕を吹き飛ばした。


「ふざけんな。てめえがドリステンに取っての恩人だが誰だかは知らねえ!!

だがなあ仲間を殺そうとする奴は俺が許さねえ!!!!

ドリステンの家族同様に大切な奴を喰い殺した上にそいつの力を使うなんて最悪だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


聖剣の力により赤黒い光がアレイスターの全身を包み込むとアレイスターの身体全体に装甲が形成された。

アレイスターの全身から発生している赤黒い光と同時に煙が上がると右腕を消し飛ばされたヨハネス・リーの右腕が再生された。

アレイスターから発生した赤黒い煙が爆発するとその様子を観察していたヨハネス・リーは、再生した右腕を使い破壊砲弾をアレイスターに向けて放った。

それによりアレイスターの身体の周辺に凄まじい爆風が舞った。

激しく爆発した。

その爆発を跳ね返すとアレイスターは力を解放した。

聖剣を奮いながらヨハネス・リーに斬りかかった。

アレイスターは身体を弧を描くように豪速で移動をすると軌道を修正した。

アレイスターの身体から発生する凄まじい力によりアレイスターの持つ聖剣から、凄まじい炎が上がった。

その炎により聖剣の剣先全体が包まれてゆく中聖剣から炎の斬撃を放った。



「いいか、、お前らブルエスター帝国の野郎共は、鬼核弾と炎で多くの村の人や市民の命を焼き尽くした。

思い知れよ!!!!

許せねえんだよ!!!!!

覚悟しろ!!!!!」


凄まじい勢いで放たれた炎の斬撃は、ヨハネス・リーの身体全体を激しく包み込んだ。

勢いで壁が破壊されて瓦礫が破壊されてゆき、ヨハネス・リーの身体にアレイスターが斬撃により放った高温の炎が燃え移ってゆくと勢いよくヨハネス・リーの身体を焼き尽くしてゆく。


ヨハネス・リーの大剣から発生した風により炎は消え去ったが今度は渦を完全に消し去った。

ヨハネス・リーは大剣を歯車のように振り回すと巨大な咆哮を上げた。

ヨハネス・リーが咆哮をあげる中ドリステンは、鎧を装着して咆哮を避けながら一斉に突進した。


凄まじい電撃が渦巻く中、ドリステンは雷剣をヨハネス・リーに向けて振り下ろした。

一気に電撃が解放されると雷剣を所持して怒りに振るえていたのである。


「お前なんかがヨハネス兄ちゃんの訳が無い!!!お前が喰い殺したんだろうがぁぁぁ!!!!!!サンダー・エクストリーマー!!!!!!!」


電撃がドリステンの身体を包み込む中一気に雷剣へと変形した聖剣は回転した。

そしてその攻撃を避けるように瞬間移動したヨハネス・リーの大剣の剣先は、ドリステンの身体の後方からドリステンのお腹を貫いていた。

ドリステンの全身に猛烈な痛みが襲った瞬間ドリステンの腹からどす黒い鮮血が舞った。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


「ドリステン!!!!しっかりしろ!!!!」


アレイスターは大声で叫び尽くすとドリステンの方へと近寄った。

一気に怒りを爆発させたアレイスターは赤い閃光を発生させた聖剣をヨハネス・リーに向けて放った矢先にヨハネス・リーは攻撃を交わした。

そうした中ヨハネス・リーは、ドリステンに冷酷に言い放つのであった。


「喰い殺したかって??

そうだよ。

ドリステン、お前が言っている事には間違いはない。

確かにこの俺がヨハネス・リーの身体を喰い殺した。

そして俺は奴の記憶を手にした。

完璧なる力、人間に化ける力、人間の持つアビリティ、、全てがお前ら人間より上なんだよ。

俺達魚人は進化する事で神に近い存在にもなりうる。

生命を喰らい弱肉強食を極める事で全ての生命体の進化の法則をねじ曲げるのさ。

今の俺には全てが分かる。

近いうちにお前らをぶっ殺す事になるって事もな。

さあ行くぜ、俺の解放を!!!!

見せてやるよ。

これが俺のアビリティだ!!!!!!!」


ヨハネス・リーはドリステンの腹に突き刺さった大剣を引っこ抜くと大剣を地面へと振り下ろした。

大剣から凄まじく蒼い風が巻き起こってゆく。

暴風と同時に痛みを抑えたドリステンは激しく血を吐きながら、呟いた。目からは涙が溢れていた。


「どうしてなの??」


ドリステンはただただ悲しかった。

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