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幕間


 恐ろしい咆哮を上げながらアオザメの魚人であるヨハネス・リーは3つの頭を交互に凶暴な口を開けて言葉を話し始めた。


「Hei Hey Pel Heon Non Jack, tybed a yw'r fenyw hon yn ddefnyddiol iawn. Roeddwn i ddim ond yn gofyn a fyddai'n flasus pe byddem ni'n ei fwyta. Beth am hynny. A yw hwn yn aberth da? !! !! !! Y fenyw hon! !! Mae'n ymddangos ei bod hi'n fenyw nad yw wedi bwyta ei hun.


《おいおいペルへノン・ジャックよぉ、この女は本当に役に立つんだろうなぁ。

本当に俺達が喰ったら美味しいのかって聴いてんだよ。

どうなんだよ。

こいつは生贄に相応しいのかよ!!!!

この女!!

てめえが喰い損ねた女らしいじゃねえかよ。》」


ヨハネス・リーの1個目の頭がそう言うとその答えに対して2つ目の頭は突っ込みを入れるように口にし始めるのであった。


「ئادەتتە توغرا گەپ قىلىڭ. مەن سىزنىڭ ئەخمەق بېشىڭىزغا ئاۋارىچىلىك. نېمىشقا توغرا دەيسىز؟ بۇ پېرخېنون جېكنىڭ ئولجىسى بولىدۇ. مېنىڭ ئىككىنچى بېشىم بۇنى خالىمايدۇ. بۇنىڭدىن باشقا ، بۇ ئايال ئېلېكتر ئۈسكۈنىسى. مەن يەيدىغان ئامال يوق.


《全く適当な事を言うのも大概にしてくれよ。

君の馬鹿頭には毎度迷惑の限りだよ。

どうして君は適当な事を言うのだい。

これはペルヘノン・ジャックの獲物だろうに。

僕の2つ目の頭はそのような事を望んでいないんだよ。

それにこの女は電気系の能力者だよ。

喰い切れる訳が無いんじゃ無いか。》」


「እስቲ ይህችን ሴት ለመግደል። እርግጠኛ ነኝ ይህች ሴት ትሞታለች ፡፡ አሁን ካላደረጉት እርስዎ ማድረግ ይችላሉ ይላሉ። ለእርሷ አዝናለሁ ፣ ግን ትሞታለች ፡፡ የሴቶች አፍቃሪ መጨረሻ ነው። ዶሪስ ሊ ሊ ሱሪ! !! !! በህና ሁን! !! !! !!


《さあこの女をとっととぶっ殺しちゃえば良いんじゃ無いか。

きっとこの女が死ぬのは同じさ。

今やらなければいつできると言うんだね。

まあ彼女には可哀想だが、死んで貰うかもしれない。

女の哀れな最後だよ。

さあドリステン・リーズリ!!!

さようなら!!!!》」


ヨハネス・リーが巨大な太刀を振り回してドリステンを殺そうとした次の瞬間急に赤い斬撃がヨハネス・リーの元へと直撃したのであった。


「የአለም ጤና ድርጅት! !! !! !! አንተ ነህ! !! !! !! !! !!

《誰だ。貴様は??》」


斬撃を放ったのはアレイスターであった。

アレイスターは聖剣を取り出すとヨハネス・リーへと斬り掛かった。

そして瞬間移動をすると鎖で繋がれるドリステンの鎖を断ち切った。


そしてヨハネス・リーの死界に移動するとドリステンを下ろして楽にしてあげた。

気を失っていたドリステンは目を覚ますとアレイスターを見上げた。


「アレイスター、、、どうして??まさか助けに来てくれたの??」


「ああそうだよ。ドリステン!!

お前は大事な仲間だ。

お前の命を俺は絶対に見捨てはしない。

お前の仇は俺が取ってやる。だから早く逃げろ!!!」


アレイスターは必死に叫び尽くした。

やがて凄まじい咆哮が響く中一匹の頭が一個の魚人が現れたのであった。

ヨハネス・リーと共にドリステンを連れ去ったのはペルヘノン・ジャックと呼ばれているホオジロザメの魚人であった。


チェコ語を喋る恐ろしい形相をしておりヨハネス・リーとはまた異なる意味で凶暴さを醸し出していた。

そんな中もう一匹の魚人が現れた。

ヨハネス・リーでもなくペルヘノン・ジャックでも無いもう一匹の魚人は3つの凶暴な頭を持っているが明らかにオーラが異なっており魚人の放つ凶暴性が以前より増していたのをアレイスターは感じ取っていたのであった。


「もう1匹いる。一体誰だ??一体、、何者なんだ??」


やがて咆哮から近づいて来る魚人の顔を観たアレイスターは愕然とした。

魚人の正体はアレイスターとドリステンが滞在した村でコニーと村長を喰い殺した上にドリステンを誘拐した3つ頭を持つメガロドンの魚人オドヴァールガである。


刃渡り4メートル以上になる巨大なギルガメッシュアックスを振り回しながらオドヴァールガ・ジェドであった。

オドヴァールガは3つ頭を使い交互に口を開いた。


「איך לעסאָף געזוכט. איך בין אַ בליזער ... איך איז געווען קוקן פֿאַר עס ביז איך קען לעסאָף טייטן איר, Johannes Lee, געבן עס צו מיר. איך וועל עסן די פרוי. עס מיינט אַז גוט פלייש קענען זיין סקוויזד אויס. נו. פּעלענאָן דזשאַק.


《やっと探したぜ。

電撃の女よぉ、、、やっとてめえをぶっ殺せると思って探してたのによ、さあヨハネス・リー、その獲物をこの俺に渡せ。

その女は俺が喰い尽くすんだよ。

良い肉が絞り出せそうじゃねえか。さあ渡せ。ペルへノン・ジャック。》」


「see on õige. Olen pettunud. See oli meie saagiks. See on väga pettumus. Meie, kalurid, olime alati arvanud, et kui ta selle ohverdusrituaalile tutvustaks, oleks Alois Zhang õnnelik. Noh, lõppude lõpuks on see ikkagi prügi, see on prügi. Me sööme ära. Merealused inimesed.


《そうだよ。がっかりだね。

僕達の獲物だったのにさあ。

非常に残念でしか無いよ。

僕達魚人はずっと生贄の儀式にこいつを差し出せばアロイスザン様も喜ぶと考えていたのになあ。

まあ所詮はゴミはどうやったってゴミである事に変わりはないからね。

僕達は喰い尽くすのさ。

海底人共をね。》」


「Biz nafaqat baliqchilar irqining gullab-yashnashini, balki muqaddas Bullester imperiyasi uchun oziq-ovqat zanjirining yuqori qismida insonning qo'riqchisi va muqaddas hayotini iste'mol qilamiz. Oxir-oqibat, agar siz janob Alois San tomonidan yaratilgan mukammal va muqaddas dunyo uchun ushbu ayolning hayotini qabul qilishga tayyor bo'lsangiz! !! !! Endi bu Xudo uchun o'ljadir! !! !! !! Aloiszan, shoshma! !! !! !! !! !! !! !! Aloiszan, shoshma! !! !! !! !! !! Keling, barcha ichki a'zolarimizni, qo'llarimizni va boshlarimizni yutamiz.


《私達は魚人の種族の繁栄だけではなく親衛で神聖なるブルエスター帝国の為に食物連鎖の頂点に存在する人間という生命体を喰い尽くす。

いずれはアロイスザン様の創り出す完璧で神聖なる世界の為にはこの女の命を喜んで貰い受ける限り!!!

さあ、、、

神の獲物となるのだ!!!!

アロイスザン様万歳!!!!!!!!

アロイスザン様万歳!!!!!!

内臓、腕、頭その全てを思いっきり貪り食ってさしあげようじゃ無いか。》」


やがてオドヴァールカ・ジェドは、ギルドアックスをアレイスターに向けて振り下ろそうとしたその時にアレイスターは赤い閃光を纏った聖剣を振るった。

ギルドアックスの剣先とアレイスターの聖剣の剣先が激しくぶつかった。

聖剣の先から放たれた赤い閃光はオドヴァールガに通用しなかった。

オドヴァールガのギルドアックスから凄まじい衝撃波が起きるとアレイスターに反射的に吹き飛ばされたがそこへ凄まじく鋭い電撃が走った。アビリティソードを構えた状態のままドリステンが立っていた。


「動くなぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」


アビリティソードから電撃の渦が放たれるとドリステンは瞬間移動をするとアレイスターの後方に回ったのであった。

電撃からなる爆風に視界を囚われたオドヴァールカは2人の姿を見渡したのであった。

アレイスターの後方に回ったドリステンはアレイスターが腰に掛けている聖剣が気になったのであろうか声を掛けた。


「助けてくれて本当にありがとうね。アレイスター。これってレオペエウスの聖剣??なんで陸上人のあんたが持っているのよ?」


「当たり前だろ。

俺はお前を助ける。

命がある限り俺は大切な仲間を守るさ。

この聖剣の力さえあれば奴らの息の根を止められる。

魚人の心臓を破壊するには新訳聖書に乗る聖剣を使う事だけだぜ。

俺は聖剣の力を手にしただけでなく神に等しい力を手にした。奴を必ず倒す!!!!」


その言葉を聴くとドリステンは笑いながら口にした。

信じるのは仲間だ。

こいつは私の事を助けてくれた。

私を信じてくれた。

私はこいつを信じて良かったんだ。そう信じると何故か安心出来た。


「やっぱり絶対そうだと思った。

私が何の為に餌食となって生贄になったと思っているのよ。きっとあんたが助けてくれるって信じてたから安心出来た。もう弱くなんかないんだ。

あんたの行動と言葉によって私は強くなれたんだから。

だから絶対負けないんだから。」


ドリステンは聖剣を握ると凄まじい電撃が流れたのであった。

そしてそんな中ペルヘノン・ジャックはソフィアを人質に取るとドリステンの攻撃を交わした。


「Hey, este es el maldito diablo. Me pregunto qué puede hacer esta mujer. Esta mujer podría morir si la atacas mal. ¿Pero quieres decir que me atacas? Es una tontería decirlo. No puedo proteger a mi familia, soy una mujer tonta. ¡Se acabó el fin! !! !! !!


《おいおいこのクソ餓鬼共がよぉ。

この女がどうなっても良いって言うのかよ。

お前の攻撃じゃあ下手すりゃあこの女は死んでしまうかもしれないぜ。

それでもてめえは俺を攻撃するって言うのかよ。

全く馬鹿も大概にしやがれって言うんだ。

家族も守れねえ馬鹿な女がよぉ。

てめえは終わりだ!!!!》」


「さっきからごちゃごちゃ何言ってるか分かんねえんだよ。このクソ鮫野郎がよ!!!!!」


ドリステンが怒鳴り散らすとペルヘノン・ジャックは身体を炎に包み込んだ。

炎に包まれながら一気に大剣を振り下ろして行く。

大剣から上がった炎が燃え上がり大剣全体に炎が包まれてゆくと一気にペルヘノン・ジャックの一個しか無い頭がドリステンへと牙を向いたのであった。


対抗するようにドリステンは聖剣に一気に電流を込めた。

電気が溜まった状態のまま聖剣から一気に火花が溜まってゆくとドリステンの電撃とペルヘノン・ジャックの大剣は激しくぶつかり激しい火花が立ってゆ辺り一面に激しく爆発を繰り返してゆく。

周りの魚人達も巻き込まれてゆく中ドリステン叫び尽くすのであった。


「ペルヘノン・ジャック、私はお前を殺す為にお母さんとお姉ちゃんを喰い殺したお前の復讐の為に人生の全てを尽くして来た。

でも私はもう復讐なんかに心を囚われないって決めたんだ。私が不安と絶望で押し潰されそうになった時助けてくれた仲間や友達がいた。

皆が優しくて私は嬉しかった。

私は仲間に命を助けて貰ったんだ。だから私は今、全ての仲間を護り助ける為に聖剣と一体となる!!!!!」


凄まじい勢いで雷が湧き上がるとドリステンの身体に鎧が出現した。

そして聖剣は鋭利な形状の巨大な雷剣へと進化したのであった。

雷剣から凄まじい勢いで雷が渦巻くとドリステンは一気に突進していった。


雷撃がドリステンの身体を包み込む中一方ペルヘノン・ジャックの大剣から出現した炎は恐ろしい渦を巻きながら一気にペルヘノン・ジャックを包み込んで行く。

そして渦を巻くペルヘノン・ジャックは猛スピードでドリステンへと突撃した。

ドリステンの雷剣から放たれた雷の渦を放ちながら一気にペルヘノン・ジャックへと突進してゆく。


「勝つのは私だあああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!サンダー・トルネード!!!!!!!!!!!!!!!!」


凄まじいドリル状の形状で放たれた雷剣は電撃を放ちながらペルヘノン・ジャックへと激突した。

そして次の瞬間に爆発が起きると心臓に雷剣が突き刺さった。

ドリステンの凄まじい雷撃の勢いでペルヘノン・ジャックの身体は吹き飛ばされていった。


やがてペルヘノン・ジャックの身体は一気に爆散した。

その勢いで凄まじい爆風が吹き荒れるとペルヘノン・ジャックは凄まじい咆哮をあげたのであった。


「Nepodceňujte. Lidé. Koneckonců, nemáte budoucnost. Vítězi jsme my rybáři a posvátný Bullester Empire. I kdybych zemřel, proklel bych tě v pekle. Aloiszane, hurá! !! !! !! Aloiszane, hurá! !! !! !! !! !!


《侮るなよ。

人間が。

所詮お前達に未来はないのだからな。

勝利するのは俺達魚人と神聖なるブルエスター帝国だ。俺は死んでも地獄で貴様らを呪ってやるぞ。

アロイスザン様万歳!!!!

アロイスザン様万歳!!!!!!》」


やがて最後の凄まじい叫び尽くしたペルへノン・ジャックは爆散した。

ドリステンは家族の仇を取ることができた。

悲しかった。


かつて家族に復讐を誓い必ず軍隊に入ると誓ったドリステンは復讐の為に生きていた。

そんな私を仲間という存在が救ってくれたお陰でペルヘノン・ジャックに勝利する事ができた。


「勝った!!!勝ったんだ。

お姉ちゃんとお母さんの分、しっかり仇を取れたよ。

ねえ2人共聴こえる?、、

あの時守ってあげられなかった。

私がこいつに食い殺されれば良かったのかもしれないね。

辛かったよね。

ごめんね、、、、、、、、、、、、

痛かったよね。

苦しかったよね、、、、、、、、、、

あの時助けてあげられなくて本当にごめんね。。

ううううううううううう!!!!!!!」


ドリステンは号泣した。

彼女の目からは大粒の涙が流れていった。

聖剣を手にするとひっそりと天国にいるであろう母と姉と父に祈るのであった。

これは鎮魂歌である。


そんな泣くドリステンを見兼ねたソフィアは彼女の側に寄った。

ソフィアは泣き続けるドリステンを優しく抱きしめた。

目の前でアレイスターは、ヨハネス・リーと激闘している。ドリステンはソフィアへと声を掛けた。


「皇女様、、ごめんなさい。

私はドリステン・リーズリ!!!

アレイティ帝国の湖底軍隊の親衛隊の1人です。

私は弱いですよね。

でも大丈夫です。

私もアレイスターも復讐に心を囚われる程心は弱くありません。

クワイガン、いやアレイスターはあいつは私に教えてくれました。辛い時には仲間を頼っていいんだよ。

俺を頼れって。

その言葉を信じて私は、、、、、、、

もしアレイスターに出会わなかったら私は復讐する為だけに1人でぶつかって死んでしまったかもしれないんです。

私は1人の軍人として闘います。

皇女様を全力でお守りします。今度は私があいつを助ける番ですから!!!!!」


ドリステンはアレイスターの側へと寄った。

ヨハネス・リーは巨大な大剣を振り下ろすと紫色の閃光が発生した。

凄まじい勢いで地響きが起こるとヨハネス・リーの大剣は勢いよく回転した。アレイスターとドリステンは吹き飛ばされた。


「当然さ。俺達は仲間だろ。」


アレイスターは吹き飛ばされながらも言うのであった。

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