第3幕ー6
休みでどっか行こうと思ってたけどずっと寝てた。
「1500年某日、我が船、バイキング号は、大量の金塊を積み、大西洋バミューダ沖を目指して、出航した。その途中で大嵐にあうも、何とかバミューダ諸島に辿り着いた。そしてそこで大量の難破船の残骸を発見した。我々は暫く、バミューダ諸島にて待機をしていたが、突如、海底火山が噴火を始めた。慌ててその場から、逃げることを決意した。そこで大量の財宝をゲットすると、財宝を高く売るために、トルコのウラル地方を目指して、航海した。その途中で世界で1番大きい湖、カスピ海へと辿り着いた。バミューダトライアングルの謎は、本当であった。そしてひとつの剣を手に入れた。」
ソフィアは、バイキングの日記を読むと、アレイスターへと質問した。
「剣って、、これの事らしいですね??何か知っていますか??」
「いや、、知らないですけど、、もしかしてこれって聖剣なんじゃ??」
アレイスターは、村長が言っていた事を思い出したのか、ソフィアへと質問した。もしこれが聖剣ならば、バイキングは、聖剣をバミューダ沖で拾った事になる。もしそうならば、聖剣に秘められた恐ろしい能力が明らかになる。アレイスターは、更に奥の部屋へと侵入した。
そこには、確かに石で固められているが、1本の剣が横たわっていたのだ。
「これは、、やはり聖剣みたいですね。レオペエウスに伝わる、伝説の剣。これを作ったのは、伝説の魔術師、アメイディオ・リレイツォである可能性があります。100本近くあった聖剣の1本です。まさかレオペエウスに残っていた剣の一部がこんな場所に。待ってください。1500年、、バミューダの海底火山が噴火したって、、これって、、、」
「どうかしたんですか??」
アレイスターは、質問した。ソフィアは、何かを知ったような、顔をしていた。1つの真実が浮かび上がった。その謎が分かれば全ての線が1本に繋がる。バイキング号の沈没の真相もきっと分かるはずだ。
「この年、、バミューダ沖にて海底火山が活動を開始したんです。アトランティスに眠る巨大コンピューター、プロメアが活動を開始した事で核兵器群が活動を開始しました。ムー帝国を征服するために、アトランティスが開発した恐るべき核兵器です。ブルエスター帝国は、かつてのアトランティスの生き残りが作った帝国。ムー帝国へと復讐するために、核兵器の発射実験を行っていたんです。」
「そうか、、核兵器の発射実験を繰り返し起こしすぎた結果、それが不意にバイキング号に激突して、爆発してしまったって訳か、、、なんて無責任な連中なんだ。
まさか、、チャレンジャー号も、、、ミズーリも、、核兵器の発射実験の標的にされたのかよ。魔の三角海域で行方不明だった航空機は、、核兵器の撃墜によって沈没したのか、、、、」
アレイスターは、呆れた。あまりにも無責任な彼らの理由に納得がいかなかった。
それよりも聖剣の行方が気になった。一体バイキングは、聖剣をどうするつもりだったのだろうか。それだけが頭から離れなかった。
「聖剣を盗み出してまで、バイキングは、それを売り飛ばそうとしていたんでしょうか??まさか金儲けの為に、聖剣を売り飛ばそうなんて考えていたんでしょうか??」
「その理由は分かりません。でも、プロメアは、彼らを抹殺しようとしたのは間違いないんです。海底人は陸上人に存在を知られてはならない。そのような強い法則が、海底人の間で約束されていたからです。だから、、プロメアは、初めから、殺す事が目的だったんでしょうか??」
ソフィアは、語った。その口からプロメアという単語が出てきた時、アレイスターは、ふときになった。やはり聞き覚えのある名前であった。前にも、聞いたことがある。
「プロメア、、、、」
「アトランティスで暗躍するコンピューターです。恐らくムー帝国への復讐、あるいは世界を征服するのでは無いでしょうか。アロイスザンは、プロメアの分身なのではないでしょうか??」
その時、ふと後ろから男の声が聞こえた。みると大剣を持った恐ろしい形相のサメ魚人が、アレイスターとソフィアを見下ろしていたのだった。
「そいつは、、違ぇな。あのお方は、分身なんかじゃねえよ。偉大なる魔導師だ。自らの力を使い、あの噴火を起こさせた。自分の精神を移し替えて、完璧なる世界を作ったのさ。そして偉大なる力を手にした今、あのお方に叶う奴はいねえ。久しぶりだな、陸上人。待ってたぜ。
ミエスタで会った時を思い出すぜ。ずっと待ってたのさ、、、、てめえをぶっ殺すためにな、、、、、」
その男の正体はゲルディ・ジャックであった。ミエスタにいた恐るべきホオジロザメの最強の魚人である。
「お前は、、ゲルディ・ジャック、、、」
アレイスターは、恐る恐る口にした。
「覚えていてくれるとは光栄じゃねえか、、じゃあとりあえず、死ねよ!!!こらぁ!!!!」
ゲルディ・ジャックは太刀を構えると、凄まじい勢いでアレイスターへと斬りかかった。アレイスターは、凄まじいスピードで斬り掛かるゲルディ・ジャックに圧倒された。ゲルディ・ジャックは、ソードを跳ね飛ばすと、アレイスターの身体を蹴り飛ばした。ゲルディ・ジャックは、アレイスターの首を押さえつけた。
「どうしたよ??さっきまでの威勢のいい勢いはどこにいったんだよ??この野郎!!!てめえと戦えるのをうずうずして待ってたって言うのによォ!!!そんなやられようじゃぁ
相手にもならねえなぁ???おい、、所詮はただのゴミってか!!!!ぁーーー!?」
高速移動をしたゲルディ・ジャックはアレイスターを蹴り飛ばした。部屋をぶち破られたアレイスターは沈没船の壁を突き破り、水中へと放り出された。地面へ落下したアレイスターは怒りを爆発させた。
「ふざけるな、、、お前らのせいで鬼核弾のせいで、、どうして陸上人を殺す??」
激昴したアレイスターをゲルディ・ジャックは、狂ったように蹴り飛ばした。太刀を使うと、アレイスターを切りつけた。
「ぐわぁぁぁぁ!!!!!!」
アレイスターは、斬り傷を負って血を吐いた。その様子を見たソフィアは必死に叫ぶのであった。
「やめてください!!!もうこれ以上、、アレイスターを勇者様を傷つけるのはやめてください。」
「ぎゃあぎゃあ、、うるせえんだよ、、バカ女がよォ!!!!」
ゲルディ・ジャックは、ソフィアの元へと高速移動をすると、一気に殴りつけた。
「てめえ、、さっきからうるせえ事抜かしやがってよォ、、誰かと思ったら、ソフィアじゃねえか。どういうつもりでここにいるんだ、この野郎??牢獄にぶち込まれたって言うのによォ、しゃしゃり出てきたのか、この野郎???なんだよ、、その目はよォ、、、俺を殺してぇか、、てめえの親父をぶっ殺してやった俺を、殺したくてしょうがねえって目をしてやがるぜ。なぁ、、、だいたいてめえに皇女の権限なんかねえんだよ。てめえの親父と同じように、ぶっ殺してあの世に送ってやっからよォ!!!!あばよ、、、いはははは!!!!!!!」
ゲルディ・ジャックは、ソフィアに向けて太刀を振り下ろした。その様子を見たアレイスターは、高速で瞬間移動をすると、ソフィアを守った。太刀は、アレイスターの身体を直撃した。アレイスターの身体から血が吹き出ると、自ら盾になり、ソフィアを守ったのであった。
「皇女様に!!!手を出すな!!!殺すなら俺にしろ!!!俺がこのお方を守る!!!、、、俺がお前を殺す!!!!!」
アレイスターに鮮血が溢れ出す中、ゲルディ・ジャックに斬りかかるのであった。ゲルディ・ジャックとアレイスターのソードは激しくぶつかっていく。ゲルディが太刀を構えると、歯車の如く回転させるとアレイスターへと斬撃を放った。
「ほぉ、、、まあせいぜいカッコつけとけよ。陸上人、、、まあてめえは女一人の命も守れねえと思うけどよぉ!!!!!」
ゲルディ・ジャックが太刀から凄まじい破壊砲を放った。破壊砲は、アレイスターの周辺を直撃した。沈没船の残骸を木っ端微塵にするのであった。
「ぐわぁぁぁぁ!!!!!」
勢いで沈没船のバイキング号は爆発した。折れ曲がるマストは、アレイスターの身体を直撃するのであった。
「教えてやるよ。アトランティスが核兵器を陸上に放ち、陸上人をぶっ殺す理由をよ。俺たち魚人が陸上人を食い尽くす為だ。俺たちは人間を食い尽くさねえと、生きていけねえんだよ。わかるか、俺たちこそが、このアトランティスの食物連鎖の頂点って事だ。」
アレイスターを押さえつけると、ゲルディ・ジャックは太刀を振るった。振るった太刀は、アレイスターの身体を掠めた。
「てめえら、、陸上人はよぉ、工場に排水を垂れ流して、環境破壊をして生態系を壊しているじゃねえか。てめえら人類が、食物連鎖の頂点とかふざけんじゃねえぞ。このやろう。カスピ海を汚したのは、てめえら人類だ。俺たちの仲間を食い尽くして、のこのこと生き残ってんじゃねえぞ。このやろう。認めねえからな。俺はてめえら人類の存在価値なんか微塵もねえっていうことをよ。さあ覚悟しとけよ。」
ゲルディ・ジャックの身体からは燃え上がるような闘争心が沸いているのであった。
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