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第2幕ー7

花束みたいな恋をした。早くレンタル見たい。


 朝、ラッパの音と共にクワイガンは起床した。軍隊あるあるのラッパ起床だ。

酒を飲んで泥酔した、クワイガンは猛烈な頭痛で目を覚ました。二日酔いが残り気持ち悪さとだるさが、一気に押し寄せた。

朝、頭を抑えながら、うがいをして顔を洗い歯を磨く。私服へ着替えると、朝食を済ませ、外へ出かけた。

19日後には、ブルエスター帝国への侵攻がある為に、今日と明日はゆっくりしたかった。

久しぶりになんもない朝ということになり、何かしたくなった。基本的には土日と変わらない休みであり、アクアポリス商店街へと行こうと考えた。アクアポリスはアクアポリス最大の商店街であり、基本的に市民の殆どがここに買いに行く。

寮を出ると、道路が見えてきた。そこには、商店街の如くお店が建ち並び、賑やかである。古着から、お菓子屋もあり、かつてない程の賑わいを見せている。


「クワイガン先輩??」


後ろから声が聞こえたのでクワイガンは振り返った。その声の主はアミャーダであった。

偶然買い物にでも来ていたのだろうか。


「アミャーダ??お前、何してんだ?」


「何って買い物ですよ。先輩こそ、もしかして1人で買い物ですか??」


「買い物というか、出かけてんだよ。どうせ暇だからさ、まああれだ。出兵前の、、気分転換ってやつだよ。」


クワイガンは、半笑いをしながら、アマャーダの表情を伺った。アミャーダは、クワイガンの方へ近づいてきた。


「ねえ、先輩、、せっかくだから買い物行きませんか?一緒に。」


「いいけど。。」


こうしてアミャーダとクワイガンの2人は、一緒に買い物へ行くことになった。クワイガンは久しぶりに女の子と2人で、出かけることになった。


「先輩、、ドリステン先輩から聞きましたよ。

なんか、カッコつけて高いお酒頼んだんですって??しかもお酒全然強くなくて、すぐ酔っ払っちゃって超ダサかったって話です。」


「はぁぁぁ??なんでお前がそのこと知ってんだよ。俺その記憶、ほとんど覚えてねえし。今更そんなことを言われても。。

ドリステンの奴。そんなことを。」


クワイガンは、少しイライラしたのか。


「本当にかっこつけるとことか先輩らしいです。女の子たくさんいたから舞い上がっちゃったんですか。まあダサいですよ。まず先輩私服がダサいです。」


「かァァァァァァ、、、、ムカつく。うるせえんだよ。お前はよ。

そんなこと言ったら、あいつだって人の事言えないからなあ。俺はダサ男ではない。これでもな、ファッションにおいては、二軍の奴らよりかっこいいと自身がある!!!!」


クワイガンは、拳を突きつけてガッツポーズをした。そうかつて結城綾に服のセンスがいいと褒められたのを思い返していた。


「先輩、私、今日、私服買いに来たんでしょうけど付き合ってあげましょうか。」


「いいのか。流石だな。お前はいい後輩だ。まあ一緒に行こうよ。」


クワイガンは、アミャーダを褒めた。

そして2人は、アクアポリス最大の百貨店にある、Bisdeという洋服屋にやってきた。

オシャレなトップスやニットが立ち並んでいる。ここが本当に湖底なのかと想像してしまうが。


「ここは特殊なシールドで覆われているんです。ですから水は一切入ってきません。しかも水中なんて関係ないんですよ。私達は魔術の影響で一切水が肌に干渉する事はないんです。

アレイティ国民は魔術に守られているんですよ。あっ、これなんか可愛いかも!!どうですか?このアウター欲しかったんですよね。私ベージュが好きなんですけど。先輩は好きな色とかあります??」


「俺は、そうだなあ。やっぱ、サーモスグリーンかなあ。」


「え???うわ、やっぱりセンスないですね。

男だったらかっこよく、黒とか茶色とか言った方がかっこいいと思いますよ。まあでも暖色好きって言うのも、まあ悪くは無いかな~」


「いいか、世の中はな、黒とか紫とかそう言う色にこだわりそう言うファッションをしている男こそが、最強にセンスがないのだ。やはり女子ウケがいい暖色を、あえて、自分に合うように持ってくる男こそが、ダサくもなければ、カッコつけている訳でもない、普通のザナチュラル男子!!」


「え?????


ちょっと何言ってんのかさっぱり、先輩、なんかあたしの前だからって、なんかカッコつけようとしてません???

そういうところですよね。先輩、なんか初めてあった時は、すごい魅力感じましたもん。男としても、なんか復讐極めてる感じとか凄い、ヒーローにピッタリなのに、なんか今はキザでカッコつけてるのが鼻につくっていうか、、、、


キモイです。」

アミャーダは冷静な口調でクワイガンに言いつけた。


「お前、、、ふざけんなぁぁぁー、、、、俺は、最も言われたくない言葉だよ。それ、いや何キモいって、、、、爆死、、、、、、」


「先輩、とにかく私服のセンスを良くすることから初めましょう!!!」


こうして、クワイガンの私服選びは始まった。


「いいじゃないですか??だいぶ良くなりましたよ!!!」


「ああ、まあこんなもんか、、俺は、はっきり言ってよくわかんなくなってきたよ。

共和国軍も、いよいよ軍政に掛けてきたし、帝国の技術でも勝てないし、なあこういうのってないのか、例えば聖剣とか。。」


「聖剣ですか!まあ昔、アレイティにいた大魔術師でアメディオ・リオレツィオって魔導師がいたんですよ。新約聖書って呼んでいるんですけど、大魔導書を執筆したんです。その魔導書の中に出てくるんです。26本の聖剣が。魔道の錬金術師は王政の復古の為に、作り出しました。

聖剣は26のAからZまであると言われててでも噂によると、現在はブルエスター帝国にあると言われています。そしてその聖剣には恐るべき力があるのです。魚人などを一撃で抹殺できると言われていて、恐るべき力として、今では闇に葬り去られていますが。」


「26の聖剣。。。」


クワイガンはその単語を聴き、この世界が魔法によって作られた世界だと全てを理解した。水中でも生きている人間、そして人語を話す魚人の存在。


「なあ、まさかアビリティソードも、それにアビリティも。」


「あ、アビリティソード。私たちが使っているあの武器は、魔力で私達の持っている微量の能力を具現化するの知らなかったんですか?元々この世界の人は、微量の魔術を持っているんです。でもいくら魔術があったからって魔術師になれるのは、そう簡単なことではないのです。

私だって持ってますよ。微量の魔術。そんな中でもその魔術を超能力として具現化させるのがアビリティソードなんです。これも聖剣を元に開発されたんですよ。魚人も恐らく魔術の力で奴らは人語を話したり超能力を使えているのですよ。アロイスザンは魔術師の使い手であることは間違い無いのです。思い出してください。魚人が復活した時のことを奴らは腕を斬られても超速で再生させる。それ自体が普通ではないです。」


「え??まさか、炎や雷しいては水や竜巻の、力も全てが、そうなのか。」


「もちろん魔術だけでは敵いません。だからこそ、兵器や武器を使って敵地に攻め込むんです。いくら魔術師と言っても所詮奴らは人間です。兵器などに叶うはずがない。これから大型艦隊も出動します。大戦争になることは間違いないでしょう。とにかく私たちは、かつてのカスピ海帝国を取り戻さなければなりません。それこそが帝国の希望なのです。

アメイディオ・リレイツォという大魔導士が作った魔導書の新訳聖書アクアポリス大魔導図書館に所蔵されているんです。この国の秘密、そして魚人がどういう経緯で誕生したのか、全てが書かれていると言われています。クワイガン先輩には、是非知ってもらいたいんです。この国がどうして狙われているのか、そしてアトランティスの秘密を。」


アミャーダの顔は深刻だった。そうこれから魚人を倒すにあたり、どのようにしてこの国に魔術が栄えたのか、アレイティの全てを知る必要があった。


「分かった。俺も図書館に行くよ。その真相を是非確かめたいんだ。」



2人は、図書館の中へ入って行くと、大きな書庫に何冊もの本が並んでいる。魔導書物だげでなく小説や雑誌など、独創的な本は日本にはないものだ。クワイガンは、歩きながら、本棚の上の方を眺めていった。やがて閉架になっている書物をだすカウンターへ2人はやってきた。そこでアミャーダは、アメイディオ・リレイツォの新約聖書を取り寄せた。

読んで頂きありがとうございます。

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