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第2幕ー4

没頭しすぎて、夢中になってしまう。


「お前達訓練生には、これからBPで修行を行ってもらう。そこで、お前達同士で戦うんだよ。もちろんお前もだ。自分の能力の限界を知る。それが修行だ。」


ベレドゥールの強い言葉が、クワイガンの心に響いた。それから毎日、クワイガンら訓練生は修行を続けた。日々、銃撃、戦車、そして戦闘訓練。月日は絶ち、3ヶ月の時が過ぎた。


その日クワイガン、アミャーダ、ドリステン、アルフレッド、デビットら、20人の訓練生は、BPルームに連れてこられていた。

BPルーム、正式名称バトル・プロモーション、それは、バーチャル世界へと意識を転送する事でバーチャルの世界で訓練する。

戦闘用の訓練装置である。

指導用教官として、ピラート・アーペルコックが付いた。ピラートは、BPルームへとやってきた、訓練生の中から、クワイガン、アミャーダ、アルフレッド、デイジーを指名した。


「今日から、BPルームの教官を担当する、ピラート・アーペルコックです。これから皆さんには、バトルプロモーションと呼ばれるバーチャルの世界にて、戦ってきていただきます。制限時間は2時間。その間に、魚人と闘って、己の能力を訓練してもらいます。よろしいですね。それでは、アミャーダ・ローヴェン、アルフレッド・ポー・ヴェン、クワイガン・アラハルトあなた方3人には、バーチャルに行ってもらいます。分かったら返事は??」


訓練生全員は返事をした。クワイガン、アミャーダ、アルフレッドの3人は、バーチャルヘルメットを頭に装着させられた。これから脳内の意識をBPへと転送させる。

スイッチが押された。一気に、稲妻が光出すと、3人の視界は真っ暗になった。

クワイガンとアルフレッドと、アミャーダは、バーチャルワールドで目を覚ました。そこはアレイティ帝国とは程遠い空間であった。

果たして湖底の中なのかも理解出来ぬほど、しかしここが、水中でない事だけは理解できた。

辺り一面に廃墟が立ち込めている。そして至るところに、煙が立ち上っている。


「ここは、バーチャルの中なのか?」


「クワイガン先輩、私、普通に怖いですよー。助けてくださいーー。」


アミャーダはクワイガンに近寄った。彼女は怖がり、クワイガンに頼りがちだった。


「ここは、水中ではない。バーチャルの世界なのか??」


「いや、違う。ここはブルエスターのバーチャルワールドだ。」


アルフレッドが叫ぶ状況の中、奥から咆哮が聞こえた。

凄まじい咆哮がしたので、クワイガンらは、咆哮が鳴った方を見つめた。そこには、赤い真紅の3つの頭を持つ、サメ魚人が接近してきた。

勢いで凄まじい咆哮をあげる魚人を相手に、クワイガンは怯えた。

その魚人は3ヶ月前、ミエスタで激闘した、ヨハネス・リーにあまりにも酷似していた。


「Gözləyirdim. İkisini də öldürmək üçün. İmperator Ordusunun qalığı olaraq daşdan öldürmək istədim. Nəhayət ovumu tapdım. Alovlu şiddətli duyğularımı birbaşa almalısınız. Axmaq insanlar.


《待っていたぜ。人間共、お前らを殺す為にな。帝国軍の残党としててめえらをぶっ殺せばいいと思ってんだがよぉ。やっと獲物を見つけたぜ。俺の燃えるような激しい感情を直に受けるがいいじゃねえか。馬鹿な人間共がよ。》


「ሁሉንም ነገር መምታት እናጥፋለን ፡፡ እዚህ ሁል ጊዜ እጠብቃለሁ። ሰዎችን ለማጥፋት ሁሉንም ነገር እናጠፋለን ፡፡ ጥፋት እስከሆነ ድረስ ፣ ሁሉንም ነገር ወደ መጨረሻ ወደ መጨረሻ ማለስለሻ ብቻ እንቋርጣለን ፡፡ ያለምንም ርህራሄ ፣ ለአለም።


《僕らも全てをぶつけて破壊するだけさ。この地でずっと待っていた。人間をぶっ潰すためだけに、僕らは全てを破壊するのさ。破壊の限り、可能性のある終わりなき終末に向けて、僕らは、すべてを壊すだけさ。哀れなき、世界のためにね。》」


「Vir die Bulster Empire. Ons vernietig en vernietig net alles ter wille van die land en vir die welvaart van ons vissers. Ek sal nie opgee nie. Omdat hierdie vernietiging al die skuldige is. Om dit te breek. Vir Alois Zan se wil.


《ブルエスター帝国の為。国の為、僕達魚人族の繁栄のために、僕らは全てを破壊し、排除するだけだからね。僕は諦めない。この破壊こそが全ての元凶だからさ。壊す為だよ。アロイスザン様の意志のためにね。》」


深紅な身体をしたヨハネス・リーは3つの頭が同時に叫ぶと、太刀を振りかざした、真紅な身体を元に、3人の元へ接近してきた。太刀を振るうと、ヨハネス・リーは、クワイガンへ斬りかかった。


「ちくしょぉぉぉ!!!!なんで、このバーチャルにもあいつらがいんだよ。」


クワイガンは、ソードを構えて、ヨハネス・リーの攻撃を防いだ。しかし、ヨハネス・リーの太刀からは燃えるような炎が吹き出て、ブレイスを直撃した。燃えるような炎が、身体を直撃すると、クワイガンは、壁に吹っ飛ばされた。

ヨハネス・リーが太刀を地面へ下ろすと、地面は地割れを起こした。

ヨハネス・リーの攻撃で、クワイガンは、倒れ伏した。


「Ümidsiz gəlin. Sənin axmaq sona çatan Patriot özünü və axmaq dünyanı ümidsizliyə salmaq, Gott Böhranının Şeytanı! ! ! !


《さあ、絶望しな。哀れな自分と愚かな世界に絶望して、てめえの愚かな結末に屈服しやがれ、デビルオブゴットクライシス!!!!》」


ヨハネス・リーは、太刀を一気に集約させると辺り1面が爆発した。燃えるような灼熱の中、ブレイスを掴んだ。


「離れろ!!!クワイガンから手を離せ!!!俺がお前をぶちのめしてやる、、、サメやろう!!!!」


アルフレッドは銃を構えると、弾丸を放った。

引き金を引き、何発もの銃弾が、ヨハネス・リーの身体を直撃していく。ヨハネス・リーは、アルフレッドの方を振り向くと、こちらに寄ってきた。そして、炎の砲弾を放つ。

アルフレッドはそれを避けきると、一気に弾丸を連射した。

勢いを増した、弾丸はヨハネス・リーの頭を吹っ飛ばした。


「やった。いけるぞ、クワイガン今だ!!!奴の心臓を一突きだ!!!いけぇぇぇぇ!!!!」


傷だらけになったクワイガンは、ソードを構えると、ヨハネス・リーの心臓を突き刺した。


「Lənətə gəl! ! ! ! ! Niyə, niyə, mənim planım belə bir pis oğlan üçün mən itirə bilmirəm. Dünya Alois Zan'ın yanındadır! ! ! !


《畜生!!!!!何故だ、何故、俺の俺たちの計画が、こんなクズな人間共の為なんかに、俺は、、俺は負けねえ。世界はアロイスザン様とともにあり!!!!》」


その瞬間、凄まじい雄叫びをあげながら、ヨハネス・リーの身体は爆散した。そして凄まじい

炎が地面一面に残ると、辺りは、静けさに包まれた。


「勝ったのか、俺たちはあいつに。。。」


その瞬間一瞬にして、3人の意識がバーチャルから元の世界へと戻された。元の世界に戻ると、クワイガンは、ふと目を覚ました。

すると、BPルームの中であった。傷も消え、元の身体状態へ戻っている。


「合格だ。さすがだな。クワイガン。アルフレッド。お前たちは、仲間同士での協力したプレイのお陰で、バーチャルとは言え、魚人に勝利する事ができたのだ。」


セスティマ・アーベルハイトは、クワイガンを褒め讃えた。彼の判断はクワイガンを他の訓練生の見本とする為に、よりいつも以上に褒めたのだった。

その日以来、クワイガンは、戦い続けた。来る日も、来る日も訓練に挑み、自らを鍛え続けた。そして4ヶ月が経ち、クワイガンが湖底軍隊に入隊してから7ヶ月の月日が流れた。

読んで頂きありがとうございます。

誤字などがありましたらどうぞ。

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