第2幕ー6
ミエスタの街は、荒廃していた。既に、暴れているゲルティ・ジャックと対戦したデンスら、第1隊の元に、連絡が入った。それは、3つ頭を持つサメ魚人が、いるという報告であるばかりか、湖底航空軍隊の出動要請もかかっていたのだ。夜、眠りにつく、シャルル・ロアとリーネット・ステイリーの元に出動要請無線が入った。アクアポリス湖底基地で眠りに着く、シャルルは、突如なる無線に、目を覚ました。
「ったくうるさいわねえ、、こんな時間に何よ!!!」
「航空隊に告ぐ!!明日の朝早く出動し、ミエスタに、向かうとの事だ。使用する飛行機はc41だ。ミエスタにて被爆者の、治療や応急手当を行う事だ。」
命令したのは、2人の上司であるローガン・ポーターであった。ローガンは、シャルルよりは歳がひとつ上であった。だが、寝ぼけているシャルルは、その無線に大して曖昧な返答をした。
「はいはい、、、今眠いのよ。あーー、、こんな時間にかけてこないでよね。とりあえず明日ミエスタに行けばいいんでしょ!!明日、、ミエスタで落ち合いましょうよ!!いいわね!!!とりあえず、、おやすみ!!!!!」
シャルルは無線を切った。隣で寝ていた副操縦士のリーネット・ステイリーは、シャルルの喋り声に気がついたのか、話しかけた。
「ローガンの奴、、こんな時間に連絡とかどういうつもりよ、、、」
「なんか、、明日出動だって、、もう嫌よね、、せっかくの休みなのに、、、なんで私達が、ミエスタの被爆者達の救護しなければならないのかしらね。全く、、、おやすみ、、、」
リーネットは、眠りに着いた。その夜、焼け野原と化したミエスタの街に二匹のサメの魚人が現れた。頭を3つ持つそのサメ魚人は、身長が2mを超えていた。まるで、怪物のような姿をしていた。
「Bu növbəti şəhərin mərhələsidir, Miesta? Hal-hazırda bu uşaqlar yalnız yandırılmış və ölən vətəndaşları deyil, sağ qalan vətəndaşları da yemək və ya kəsmək qərarına gələnlər ola bilər. Sən nə edirsən
《ここが次の街の舞台、、ミエスタか。とりあえずこいつらは、全員焼け死んだ市民達だけでなく生き残った市民達も、食い殺すか、ぶっ殺すって言う決断になるかもしれねえがな。どうするよ。》」
「ብዙ ህይወት ያላቸው ሰዎች አሉ ፡፡ ምን ማድረግ ነው የሚገባኝ? በመጀመሪያ በዚህች ከተማ ውስጥ ስንት ሰዎች እንደነበሩ ይገርመኛል ፡፡ ደህና አዎ በመጥፎ አነጋገር ቁጥሩ ከ 10,000 በላይ ነው ፡፡ ደህና ፣ እነዚያ ሰዎች ተቃዋሚዎቻችን አይደሉም ፡፡
《生きている人間も多く生息しているぞ。一体どうすればいいのだろうかねえ。そもそもこの街には、何人人間がいると思うんだね。まあそうだ。ざらにいえば、その数は1万を超えているだろうね。まあそんな奴ら僕らの相手じゃないけどね。》」
「Het u u ware doel vergeet? Die oorspronklike doel is om mense in die Altai-ryk dood te maak. Nie net die algemene publiek nie, maar ook die boonste nasies en die troepe wat die Imperial Fang in die gesig staar, is daar soveel teikens. Ons moet 'n manier vind om vinnig daarvan ontslae te raak. Dit beteken dat die ouderdom van die verwoeste ryk (Verdi Fellows) onder leiding van Alois Zan naby is.
《君達本当の目的を忘れてはいないかい。本来の目的は、アレイティ帝国の人間の抹殺だよ。それも一般市民だけでなく、帝国牙を向く、上流国民や軍隊達もね、それほど、標的は多いって事さ。まあ手っ取り早くぶっ殺す方法を我々が模索する必要がある訳だもんね。アロイスザン様率いる、破滅の帝国の時代は近いということをね。》」
3つ頭が交互に別の人格を持ち、別の言語を喋っている。恐ろしい太刀を持つその魚人の名は、ヨハネス・リー。多頭系サメ魚人の幹部である。ブルエスター帝国にて、一大勢力を築く、魚人の軍団の破滅の帝国の1匹だ。
「とりあえず人間共は、ぶっ潰した。邪魔な軍隊員含めてな。あとはてめえの獲物だぜ。俺は、先程、戦った野郎とまだ決着ついていねえけどな。」
ヨハネス・リーと会話するのはゲルディ・ジャックであった。ゲルディ・ジャックは、デレスと戦ったが、破滅の帝国の命令により、一時休戦を言い渡された。やがて、ヨハネス・リーの元へもう1匹の3つ頭を持つサメ魚人のベルディエ・ガーが現れた。
「Ég fylgdi alls ekki skipunum og sagði að þú værir fífl. Ah Ætli ég hafi farið Ég ætla að berjast gegn heimsku strákunum sem koma til Miesta. Ef það gerist ertu búinn. Gerdy Jack. Þegar öllu er á botninn hvolft getum við ekki slegið marghöfða kerfið okkar.
《全く命令に従わねえてめえが馬鹿だって言ってんだよ。あほ野郎。俺は行ったじゃねえか。ミエスタに来る馬鹿な野郎に混戦すんなってよ。そうなればてめえは終わりだ。ゲルディ・ジャック。てめえは結局俺たち多頭系には勝てねえんだよ。》」
ベルディエ・ガーの2つ目の頭がそう言うと、一斉にサメ魚人が何人も集まってきた。
「うるせえんだよ。たかが頭が多いからって威張り散らしてんじゃねえぞ。この野郎。」
ゲルディ・ジャックはイライラしていた。彼は元々サメ魚人の幹部的な立ち位置の魚人であったが、ヨハネス・リーらサメ魚人に立場を奪われた。
老鮫魚人のルイーズ・ボーンが集まるとゲルディ・ジャックは、ルイーズ・ボーンに質問した。
「おいじいさん。標的はどう済んだ??いつミエスタへ本格的に攻撃する??それに今回の報酬はちゃんとくれんだろうな??」
「もちろんだ。ゲルディよ。対象はミエスタに居住するアレイティ帝国の市民達だ。だがそれに対する報酬はアロイスザン様から受け取るといい。ゲルディ・ジャック、ヨハネス・リー、ベルディエ・ガー、明日ミエスタに奇襲をかけるのだ。被爆者たちを殺戮せよ。これは命令だ。必ず実行するのだ。アレイテイ帝国の軍隊などという面倒くさい連中も始末するのだ。」
「ふん軍隊ねえ。まあ始末するにこしたことはねえな。」
ゲルディ・ジャックは、太刀を持ち上げると、思いっきり振り下ろすのであった。被爆者たちが溢れる、ミエスタの街は、荒野と化していた
辺り一面に死体と荒廃した建物の瓦礫が積み重なり、地獄絵図であった。既に終わりのない絶望に囚われてしまっている市民達の希望は助けに来る軍隊の隊員達だけになってしまった。
その晩、ベテルギウス・クロゥリーはミスキーヌ・ロレンツィ、ベレドゥール・ローデンベルク、ヴァルデンス・ユーグベルトらと緊急会議が行われた。ミエスタにて、待機していたデレスやレゲスら第1隊及び第2隊からの緊急連絡に備える必要が入ったのだ。
「ベテルギウス様、第1隊から緊急連絡が入りました。ミエスタでの死者は暫定1万人以上との事です。魚人の大群が既に襲来しており多くの市民が犠牲になっている現状です。」
第1隊の隊長のデンス・ヴァレンストリームは、総合司令官のベテルギウス・クロウリーに報告した。するとベテルギウスは、重々しい口を開いた。
「負傷者の救護を最優先にするのだ。明日アレイティ帝国軍の航空隊の増援も要請した。それまでに待機するのだ。良いかミエスタにあるドーム。あるいは、隣町のケストの避難所でも良いにて待機するのだ。とにかく市民の救護を優先する事を徹底しろ。明日には非常部隊が到着するはずだ。ロクチノフはいるか。」
ベテルギウスが伝えると無線で副隊長のロクチノフに伝えられた。
「こちら、ロクチノフです。ベテルギウス様、いかがなさいましたか??」
「魚人と対峙したそうだな。手応えはどのようであった?」
ベテルギウスは、腕を構えながら、ロクチノフへと質問した。その時ロクチノフは、被爆者達の市民達の救護対応に追われており、連絡が取りにくい状況であった。
「やはり以前より圧倒的に強さが増しておりました。かつて私がアビスで戦った時よりも殺戮能力が上回っていました。デンス隊長から報告を受けさせて頂きました。明日、航空隊及び救護隊の増援が要請されるそうですね。」
ロクチノフは、デレスから聞いた情報をベテルギウスへ確認を取った。するとヴァルデンス・ユーグベルトが口を開いた。
「俺は明日、アクアポリスの士官学校にて授業を行わければならん。もちろん要請はするが、増援が足りなかった場合は授業を抜けての参加となるだろうな。その場合も見越しての場合だ。できる限りお前らで対応するのだ。いいな。」
その頃ガソリンを巻きながら、ミエスタの爆心地周辺をにて大量の焼死体が並べられていた。並べたのはアクアポリスから派遣されていた軍隊員達であった。放射能を浴びながら大火傷を追う焼死体を見つめるとため息を着くのであった。亡くなった市民の数は相当な物であり、遺体の損傷も激しく、身元の確認もままならないものであった。
「しっかしひでぇな。ブルエスター帝国の奴らはよ、何かも奪っていいきやがった。俺の息子も死んでしまったしよ。」
「燃やしても燃やしてもキリがねえだ。」
隊員達はそう愚痴を零した。隣国との戦争を反対せずに続けるベテルギウス・クロウリーやアレム・ステルフォン・ライルポー大臣は降伏を恐れ隣国との戦争を終結させない事も、ミサイルが落とされた原因の一つであった。
「なあ魚人のトップって誰なんだ?ロクチノフ副隊長が闘った奴らもまだ下っ端なんだろ。」
「鮫魚人族のローエン・デュヴオラ。ホオジロザメの魚人らしいけど、そんな噂がたっているけど実際はもっと恐ろしい。サメ魚人を裏で操っているのは、シャチの魚人だ。鮫魚人族と鯱の魚人族が手を組み破滅の帝国を結成したんだ。ローエン・デュヴオラだけじゃない。ガルディエ・ロゥ、3つ頭を持つサメ魚人のトップの王。それに、シャチの王の名は、全く持って不明なのだ。奴らは、多頭系と単頭系に別れているみたいなんだ。」
隊員達はその意見を聞きゾッとした。




