表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

成長

2016/05/21

私の故郷は田舎だった。息を吸えば澄んだ空気が胸を満たし、顔を上げれば星たちが浮かぶ透明な宙が広がっていて、耳をすませば蛙たちの合唱が聞こえる、そんな所だった。子供の頃はそんなものに気も向けず、ただ賑やかで明るいものを求めていた。あそこが日常にならなくてよかったと私は心から思った。



2016/05/23

僕は今日、大きなものを失った。本当に大きなものだ。そして僕の道にもっと大きな影が落とされた。遠く明るい道を行く人は僕を蔑み、ある人は僕を責めた。幸せは失ったときに、不幸は手にしたときに初めてその重さがわかる。他人の苦しみは、彼らと同じ経験をした者にしか理解することはできないんだ。



2016/05/24

幼い頃、周りにはたくさんの大人がいて、私はいつか自然と彼らのようになるのだろうと思っていた。あの頃の彼らと同じ歳になった今、私はまだ子供で、彼らもまた子供だったことに気付いた。私も彼らも臆病で、単純で、純真で、傲慢で、悲しいほどに幼かった。きっと私は彼らのようになれたのだと思う。



2016/05/31

元気でいますか。あなたは今日何人に同じことを言われるのでしょうか。そして何回同じ言葉を返すのでしょうか。私はきっと大勢の中の一人だけど、私はきっと誰よりも今日を嬉しく思っています。今日までの幸運に感謝し、今日からの幸運を祈って。来年もまた、笑って言えますように。誕生日おめでとう。



2016/06/08

雨の匂い。むっとする湿気。夏を迎えるちょっと前。相合傘がしたかったのに、しっかり者のあなたはいつも傘を二本持っていた。大きすぎる傘の下で、不親切な親切に何度も胸を焼かれた。少しでもあなたの気持ちが知りたくて、私はたまに二本の傘を持って出かけてみる。ねえ、やっぱり二本目は邪魔だよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ