星霜
2016/12/22
嫌いな他人の姿は、昔の自分と重なる。言ってしまえばこれも自己嫌悪だ。昔の自分はこんなにひどい奴だった。今はまともになれたと思っていても、きっと数年後にはひどい奴だったと思うのだろう。そう考えると、立っている場所がわからなくなる。歩き方がわからなくなる。未知の不安に縛られてしまう。
2016/12/25
あなたがいなければ生きていけない。そんな大袈裟なことを思ったときもあった。今、あなたのいない日々を生きている。生きていけるギリギリを維持しながら、ぎこちない笑顔を作って生きている。あなたの幸せを祈り、あなたとの幸せを妬む、そんな矛盾のようなものを抱えて、今日も私は生きていくのだ。
2016/12/28
明日は今日よりちょっぴりマシになる。そう信じて今日は眠ろう。そうならないことも、あるかもしれない。また明日に期待しよう。半分くらいは、今日よりいい日のはずだ。今日と明日だけを見て、この一日をしのぐ。無くしたものも、嬉しいことも、すべて昨日の話にして。そうして死ぬまで生きていこう。
2017/01/10
晴れ着で歩く若者に、あの日の君を重ねて見た。いつもと違う姿の君を、僕はまっすぐ見ることもできず、曇った空ばかり見上げていた。せっかくの晴れ着の色彩も、僕はまったく覚えていない。時とともに色褪せていく君の姿は、曇り空の色をしている。どんな色よりも美しい、雨の予感がする曇り空の色だ。
2017/02/02
ありのままを、自分の弱さを叫べるのは強さだ。助けを求めて伸ばした手が空を切るのを見ることが怖くて、わたしは今日も笑う。作り笑いを積み上げてできた城塞は今日もその高さを増す。それはいつか崩れるか、わたしを下敷きに押し潰すだろう。それでも、勇気のないわたしは繕うことしかできないのだ。




