Stand by Me
2016/10/18
今日はどんな一日だったかな。眠る前も目覚めた後も、世界は変わらない。苦痛も悲哀もそのままに、また僕らは冷たい海に放り出されるんだ。それでも、僕は眠ろう。そして新しい朝を迎えようと思う。できれば君と一緒に泳いでいきたい。誰も代わりに泳いではくれないけど、きっと少しはあたたかいから。
2016/11/15
幼い頃、葉の落ちた木は死んだのだと思っていた。本当は違うけれど、それは私が身近に感じられた数少ない死の瞬間だった。空を覆いつくす若葉や、鮮やかな紅葉に見入っては、色を失った枯葉がばらばらになって風に流されていくのを見送った。それは華麗でも鮮烈でもない、ただ空しく無情なものだった。
2016/11/28
一歩だけの遠回りのように、道を外れてみることがある。イヤホンを外してみたり、無糖のコーヒーを買ってみたりする。当たり前にそこにある風景や選択肢を、僕は無意識に切り捨てていたと知る。くすんでいく毎日の風景に、新しい色の小さな一点。劇的に色彩は変わらないけれど、案外それで十分なのだ。
2016/12/01
寒い夜だ。星が綺麗だ。そんなとりとめのない話すらできる相手がいない夜がある。放つ言葉が誰の耳にも届かない夜がある。誰にも言えない言葉はいらない。誰よりも温かくなくていい。生きていくに必要なのは、人生を一変させる特別な存在でも、一生支えてくれる大きな存在でもない、当たり前な存在だ。
2016/12/19
一年前の日記を見つけた。一年前の僕も悩んでいた。今と似たような、だけど少し違う痛みを抱えて。ふと、一年後も、十年後も、こんなことを繰り返しているような気がした。少しだけ違う地に立ち、少しだけ違う顔をして。でも決して同じではない。堂々巡りのようで、少しだけ前に進んでいく道を歩んで。




