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プロローグ 突然の終わり
――あぁ、死んだ。
死ぬって想像していたより簡単で、恐怖とかないんだな。
ていうか久々に外に出て交通事故とかついてねーな、俺。
――そういえば今朝のあの子は何だったんだろう。まぁいいや、もっと死ぬ時ならではのこと考えよう。
……俺ってやっぱ地獄ってやつに逝くのかな。人生良いことをした事の方が少なかったからなぁ……
親に見捨てられた挙げ句、学校行かずに家に引きこもってネトゲをやっているだけの人生……俺ってゴミクズだな。
そろそろ本格的にヤバイ感じだ。意識も遠くなり、視界が黒で埋め尽くされてゆく。
そして俺は――死んだ。