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前途多難
次の日。
天気は快晴!じゃなかった、曇りっぽい晴れ!!
やっと屋台が展開できる。梅雨が明けた、あけおめ!なんか違う!
木製の屋台を、いつもはえっちらほっちら押して運ぶのだが……。
「意外と軽いな」
「おまえが異常じゃい」
ルイ君が担ぎ上げておみこしよろしく運んでいた。
自分はハンズフリー!やったね!!
商店街横の、人通りの多い位置に陣取る。朝っぱらでまだ人は少なかった。
「ここでいいのか?」
「おう!置いちゃっておいちゃって」
ドゴン!バキッ!!
屋台の脚が完全に砕け散る。
「あああああああ!!100万円位してるのにいいい!!!」
心もろとも砕け散る。
「……あ、ごめんんさい」
……屋台の開始がなかなか危ぶまれそうだった。
人気が…でない…。そんなモンか…。