登場人物紹介 1 (魔導少女と双子の王子)
【 ルシカ・テル・メローニ 】
魔導の力を持つ少女。十六歳。やわらかい金の髪と、一日のはじまりに朝日が地表を染める色彩のような明るいオレンジ色の瞳が特徴。
もともと王都ミストーナの生まれだが、三歳のときに両親を亡くし、祖父のヴァンドーナに引き取られて育った。
小さな村ミルト郊外の家で、『時空間』の大魔導士である祖父に魔法の知識や歴史・天文学等いろいろな知識を詰め込まれ、成長した。
物語のはじまりにおいて、力は未知数で『名』もない状態。閉鎖された環境で育ったためか、少々世間知らずなところも。
【 テロン・トル・ソサリア 】
ソサリア王国、第二王位継承者。二十歳。双子の王子の弟で、拳と数々の体術で戦う『体術家』。
いつも穏やかな目をして、落ち着いた印象の青年。兄クルーガーとルシカの言葉の遣り取りを微笑んで眺めていることが多い。
こころ優しく、強いものにも物怖じしない。そして決してあきらめない根性の持ち主である。
長身で筋肉のよく発達した体格、整った顔に金髪、青い瞳が特徴。
兄とは違い、女性に対する免疫はあまりなく、ルシカに対する好意も上手に伝えられず悩んでいる。
【 クルーガー・ナル・ソサリア 】
ソサリア王国、第一王位継承者。二十歳。双子の王子の兄で、剣を扱う『剣士』。のちにヴァンドーナに魔法を習い『魔剣士』となる。ちなみに帝王学も同師から学んでいる。
剣では突き技が得意で、剣の師範でもあるルーファス騎士隊長も一目置くほど。
長身で細身だが筋力は強く、整った容姿に金髪、夏空のような青い瞳をしている。
あまり知られていないが趣味は読書と乗馬。いろいろと不運な役回りが多いが、さまざまな出逢いを経て、国王として成長していくことに。