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ダンジョンのおはなし

小夜の制服バージョンのイメージ画です。

次の次の話ぐらいからはだいたいこの格好です。そのうちミーニャも出す予定です。

挿絵(By みてみん)



「この部屋だ。入ってくれ。」

「あの…」

「話は後だ。入ってくれ。」

「...」


 ギルマスの圧力に流され部屋へと入る。案内された部屋はおそらくギルドマスターの部屋だろう。人が一人は住めそうな大きさで部屋のあちこちには資料と思わし紙や本が散乱している。

 その中でも比較的きれいなソファーと机がある場所へ案内された。

 

 …この机のうえにある真っ白な石は何だろう?ただの装飾だろうか?

 

「この石がきになるかい?」 

「え、はい…」

「これは風封石といってあたりの風の流れを自然に戻す効果がある魔石…いってもわからないか。簡単に言うと使ったら周りに自分たちの声がわからなくなるんだ。」


 「ここからはこの石を使って周囲から音を遮るよ。」


 そう言って石の上をコツコツ叩くと白い淡い魔力が波状に広がっていく。それと同時に騒がしかった冒険者達の声が掻き消えていく。魔力が部屋を覆うように広がった頃には静寂が訪れていた。


 どういう原理なんだろうか?魔力で音をかき消しているのかな?それとも単に音を遮断してるだけ?いずれにしても便利だなこれ。


 

「はぁぁ…堅苦しいい感じは疲れるなぁ…やっぱり気楽にいるのが一番だよね?」

 「へ?」


 背を伸ばしピッシリ立っていたギルマスがへにょへにょになりソファーに横たわる。はっていた空気がほどける。

 さっきまでと別人のように穏やかな雰囲気でギルマスが話しかけてくる。

 なんか豹変しすぎてて引く…。


「ギルマス…怒ってなかったにゃぁ?」

「まさかぁ?勝手にダンジョンを攻略されただけじゃ怒らないよ。そもそもダンジョンは誰のものでもないしね。」

「じゃぁ…なんで…」


「最近の冒険者はダンジョンはギルドのもの!ってうるさいからなぁ。勘弁してほしいよね?こうでもしないと怒っちゃうんだもん。ほんとくだらない。」


 最後のトーンだけガチだな…この人も苦労したのだろう。まぁダンジョン=冒険者っていう解釈は幅広いけど実際のところ公共物だからなぁ…



「まぁダンジョンのお話を聞くってのは本当だよ?一応ギルドとしてそのダンジョンを把握しないとならないからね。」


 そこから私たちはダンジョンの構造、出現する敵、名が出起こっていたデメリット、攻略方法などこと細かく説明していった。

 最初は興味深々の様子で首を縦に振っていたがダンジョンのギミックや出てきた敵の話をしたあたりで顔を曇らせうつむいていた。


「.........以上が私たちが攻略したダンジョン『水晶迷宮』にゃ。」

「…なるほどね。だいたいの難易度は分かったし君がダンジョンの場所を隠していた理由もわかった。…それにしても君たちよく勝てたね?魔法が暴発して使い物にならなくなるギミックなんて下手したら初手で自爆して壊滅しかねない要素だよ。」

 「調査隊を遅らせる前に聞けて良かった。ほんと…初見でよく攻略したもんだね。」

「にゃーだけじゃ無理だったにゃ…でも小夜がいたから何とかなったにゃ。」

「それを言うなら私だって…」


そう言いあう様子を見てなのかギルマスがクスリと笑う。…何が面白いのだろ?


「いやね、ミーニャ君に立派なパーティーメンバーができたんだなって思うと嬉しくなってね。馬鹿にしたわけじゃないんだ。気分を悪くしたのならすまなかったね。」


「久世さん…」

「ギルマスだ。」

「そうにゃね。」


 ミーニャとギルマス…なにかあったんだろうか?気まずいともなんとも言えない感じだな。


 なんだろう?と見つめていたらどうやら私の視線に気づいたらしい。取り繕うようにコホンと喉を鳴らしまた話を始めた。

 

「さてダンジョンのお話はこれくらいにして本題を話そうか。」

「本題?…ダンジョンのことじゃなかったの?」

「まぁそれも含めてだね。小夜君。君にランクアップの通達が来ているよ。」


 ランクアップですと!?前回からそんな立ってないのに…意外と簡単なのかな?


「僕も初めてだよ。冒険者登録してから一か月くらいでBランクまでの実績達成している人。君は本当にすごいね。ほんとどうなってるのやら。」

 

 一気にランクB?結構すごいんじゃないこれ!?


「まぁ実際に上げられるのはランクCまでなんだけどね。」

「えぇ…なんでですか?」

「ランクBになるためには四年以上のギルド登録、または学園の卒業資格をもった人じゃなきゃなれないんだよね。」


「学園…?」


「おや?知らないのかい?学院都市ミラにある王立ミレア学園だよ。実力があったりそこそこの人はだいたい通うだろう?」


 要は学校か。そんなとこあったんだこの世界。まぁファンタジーだしあるか。

学園かぁ。けどミーニャが入っていないところをみるに義務ではなさそうだよなぁ…そもそも入れない説もあるし。上流階級専用説はあるね。


 「その学園って…私達でもはいれる?」

「もちろん。学園は実力さえあれば誰でも入学できるからね。ただその分入学試験は非常に厳しい。毎年倍率が30倍ぐらいになるほど厳しいよ。」


 30倍って…日本のトップのとこの約10倍ぐらいか…すごいな。日本の私だったら絶対落ちてる…というか挑戦しないわ…

 けどだいたいこういうファンタジー世界の試験って二次関数とかそこらへんの一般高校数学レベルなことがおおいよね。異世界人が知識で無双する~系のやつ。

 ってことは試験楽勝なんじゃね?なら学園のほうがよくない?


「じゃぁ私…学園に行きたい…です。どうすれば…」

「あ、ごめん説明を忘れていたよ。今年度の入学試験はもう終わってしまっていてね次はまた来年なんだよ。」

 「そう…ですか…。」

「もしかして入りたいのかい?」

「Bランク目指すならそれがいいかなって…」


 学校ってことはこの世界のこと色々教えてもらえるだろうし普通に4年やるよりはいい気がするんだよね。それに…いまはミーニャだっているし。ただ今年はもう無理なのかぁ…来年まで待つなら普通に冒険者やった方が良さげ…


「‥もしまだ入学できるって言ったら入りたいかい?」

「え、入れるなら私は入りたいけど…」

「私は小夜が行くなら行くにゃ。もう一人の冒険はこりごりだからにゃね。」



 「今年はいろいろ特殊でね…今度学園の編入試験をおこなうんだ。そこで合格すれば学園に入れる。」


 どうやら運がいいらしい。編入試験のタイミングでこの半歳が入ってくるなんて…ご都合主義だな。さすが異世界。


 


「ただ普通より入試より難易度をあげるらしいんだ。推薦はできるけど実際に入学できるかは君たち次第だ。どう?やるかい?」


 もとから入る難易度が高いのにさらに上がると。なるほどね…まぁ


 「私達なら落ちないから大丈夫」にゃ!」

「「あ」」

「…どうやらよほど自信があるみたいだね。それじゃぁ試験の手続きはこちらでしておくよ。

「ありがとうございます!」

 

 


「そしたら試験は一週間後、の早朝。場所はミレア学園だよ。ここからは馬車で2日ほど


「あ、忘れてた。これ持っていって。」


 そう言って渡されたのはA4サイズの茶色封筒が2つ。蝋でふうがされており如何にも重要そうなものだ。


「これは?」

「僕が出せる推薦書。これがあると面接試験が免除されるんだよね。」


「そんなものまで…なにからなにまでありがとうございます!」

「大したことはしていないさ。頑張っておいで。」


 

 

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