パーティー結成らしい
遅くなりました。ごめんなさい!
「いやー助かったにゃー。小夜ちゃんは強いにゃねCランク?それともBランクにゃ?」
「ちょっとギルドカードかしてにゃ!」
「いいけど…どうするの?」
「ギルドカードに魔力を流すと実績が見れるんにゃよ。」
へー。そんな機能あったんだ。全く知らなかった...そんなこと説明されて無いんだけどな…つくづく不説明だなこの世界。いやアレか?日本がめちゃくちゃ丁寧なだけなのか?
「えぇっとどれどれ……にゃ!?ダンジョン攻略?なんでこんな実績があるのにDランクなんにゃ?C、いやBはあってもおかしくなにゃいにゃ!なんでにゃ?」
「なんか…その、ギルドマスターが王都にいって…依頼をこなせば上がるって言ってた」
「王都で依頼を受ける?そんな決まりないんだけどにゃぁ…ますますなぞにゃ。」
そんな決まりがないって…私騙されてる?けどなークリスさんが私を騙すような人には見えないんだよな...何か理由があったのかな?まぁそんなに不利益になってないしいいや。お、門が見えてきたね。ちょっと外に出るだけの予定だったけど随分長く出ちゃってたなぁもう日が暮れ始めたし。かえって寝よう。そうしよ。
「じゃぁ…私はここらへんで。ば「ちょっと待つにゃ!話があるにゃ!」…?」
話?なんだろう?なにかあるかな?うーん。...あ、もしかしてあの巨狼の素材寄こせとかそういう話かな?それだったらちょっとやだなぁ…あの魔物倒したの私だし。まぁけど元はあっちの獲物か。ようするに私は横からかっぱらったわけだし…あれ?これ私が悪い?
「さっきの戦い感激したにゃ!これもなにかの縁ということでにゃぁとパーティー組まないかにゃ?小夜がいると心強いにゃ!」
よかった。素材とかそういう話じゃないみたい。それでパーティー、パーティーかぁ...無しじゃないな。うん、私ひとりで戦うより二人で戦った方が安全だし、背中を預けられる仲間ってのも悪くないな。この人いい人そうだし断る理由がないね!
「うん、いいよ。」
「いいのにゃ?やったにゃ!これからよろしくにゃね!小夜!」
「うん。よろしく。ミーニャ。」
ミーニャと別れて宿に帰り布団に潜る。こっちに来てずっと一人だった。(ついでに一匹)
初めてあって、初めて仲間になった。これはいい事だ。
私は結構人見知りだ。仲良くなると喋れるけど初めてあった人とかとは喋れない。なんか恥ずかしいというかなんと言うか…言葉が詰まるんだ。
だから私はいつも一人だった。高校生だと一人じゃなくなったけどもうクラスメイトはいない。私はまた一人になった。こっちに来てローラさんと会って別れていろんな人と出会って別れて、結局私はいつも一人だった。でも、これからは、今日からはそうじゃなくなる。そう思うとすごくうれしい。
そんな幸せを考えているうちに瞼は自然と閉じていった。
朝起きてミーニャと合流した。まぁ朝というより昼だけど…
「おはようにゃ!」
「おはよ。」
「今回はパーティーとしての依頼をもらってきたにゃ!もちろんやるにゃよね?」
「わかった。どんなやつ?」
「人探しらしいにゃ!Eランク級の依頼だとこんなもんにゃねー」
それから依頼主がいるところまで来たんだけど…
「ほんとにここ…?」
依頼主がいるという場所は暗くて迷路のようになってる路地を通った先にあるbarだった。なんか怪しい...裏世界の住人が住んでそうな雰囲気だ。
とりあえず入るか…なんかやだなー
「お前ら依頼を受けてくれた冒険者か。ッチ、女二人とは頼りねぇな。まぁいい。」
依頼者だという男はなんかゴロツキみたいな見た目だ。態度も悪いしこっちを見下してる感じ。最初の依頼がこれとはついて無いなぁ…
「それで探してほしいやつの特徴なんだが、えーと、白髪でロングヘア、赤い瞳を持っていて、服装が黒のスカートに白っぽい装備を着ているらしい。この女を探してほし…い...あ?白い髪赤い瞳。...」
ん?その特徴なんかすごーくしってるな。なんでだろうね?
「おいお前この特徴と一致してるんだが…」
「ハハハ気のせいですよ。ところでなんでその人を探しているんですか?」
「あぁ…それはなうちの仲間がそいつにやられたんだよ。うちに喧嘩売ったからにはただじゃ済まさせねぇ。」
喧嘩うった…それ私のことじゃんかい!ってことは何?こいつらが例のなんとか会のやつらか!えーきづけよこいつ。目の前にいるじゃん探してるやつ!特徴フル一致なんだから捕まえなさいよ!
なんでばれてないんだよ!おかしいでしょ!いや?ばれてるのか?私は泳がされてる?周囲を警戒しなくては!!
「ねぇ小夜?この特徴ってみゃーのことじゃない?」
「イヤチガウトオモウニャ」
「なんでにゃにゃ?にゃーのまねにゃ?」
「いいからいこ!ね!」
「小夜ってこんにゃに口数多かったかにゃ?…」
こんな危ないとこにはいれないんだよ!めんどくさいことに巻き込まれたなぁ...
「兄貴ーあの女見つかりました?…ってあ!てめぇは昨日の!?」
あ、私がボコったチンピラB。
「兄貴!?こいつっすよ!例の女!」
「んだとぉ!?やっぱりそうか!部下の仇だ!ぼこぼこにしてひん剥いてやる!」
だぁぁもう!めんどくさい!なんでこうなるんだよ!
「ミーニャ!逃げるよ!」
「にゃぁ?わかったにゃ!」
「待てこの野郎!お前ら!あの女を逃がすな!」
急いで拠点を出たものはいいけどそりゃ外にもいるよねぇ…
前にもチンピラ後ろにもチンピラさすが本拠地。たくさん湧いて出るねぇ…これは戦うしかないかな?
戦いを覚悟し武器を抜こうとするが横から伸びた手に阻止される。
「ここは私に任せるにゃ。小夜はゆっくりしてるといいにゃ。」
「魔装!焔獅子!」
ミーニャがそう口にした時周囲を赤い魔力が覆う。比喩でもなんでもなく色のついた魔力は彼女の周囲に渦まき、やがて形を作る。灼熱の焔でできた赤き鉄拳。獅子の鬣を連想する炎の衣。魔力でできた武装は彼女を彩り強化する。
「準備完了!いくにゃ!!」
赤き猫が素早く前方へ動く。一歩、二歩、三歩、ようやくチンピラたちも反応し始めるがそれじゃぁ間に合わないだろう。
四歩、五歩一番先頭にいたチンピラに焔が襲い掛かる。炎が置いて行かれるほどの素早いパンチが無防備な腹に命中する。
殴られたチンピラはボウリングのピンみたいに吹っ飛んでストライク!後ろと纏めて壁に吹き飛んでいった。すごい威力だね。
ただ敵は前方だけじゃない。私達の後ろを取っていたチンピラ達がナイフの様な何かをこちらに投げてくる。
狭い通路での投擲は強いねぇ。さぁミーニャはどうするかな?
回避かな?それとも叩き落とす? 予想は大ハズレ。回避せずに突っ込んでいった。
何やってるの!?ナイフ刺さってますよ!ぇ?血迷った?
びっくりしてるのは私だけじゃないみたい。ナイフを投げた本人達も、嘘だろ…?みたいな顔をして固まっている。
あ、固まって動かないチンピラ達に容赦ない鉄拳が。私もそれされたら食らう自身あるわー…チンピラ達よどんまい…
「ねぇミーニャ、ナイフ刺さってるけど...大丈夫?」
「大丈夫!無傷にゃ。」
そう言ってミーニャは自分に刺さったナイフを抜いてみせた。抜かれた場所は傷一つ無く服すら破けていない。まるで最初からナイフなんて刺さっていなかったように。
なんか見たことあるなこれ。このスキルもしかして…
「ねぇ、もしかして…ミーニャの適職って魔拳士?」
「そうにゃよ?なんでわかったにゃ!?」
やっぱりか。魔拳士のスキル『闘心の構え』を発動したときにそっくりだったから。やっぱり強いよねーこのスキル。他の適職についてるスキルレベルに比べてブッ壊れてるよなーこれ。
「私も魔拳士なんだよね...だからわかった。」
「そうにゃの!?すごい偶然にゃね。にゃ?小夜って拳士だったにゃ?剣を使ってるようにみえたにゃ。」
「うん私は剣士だよ。」
「剣士なのに拳士なのにゃ?なんか変だにゃ…」
そんなもんでしょ。この世界の適職の違いって固有のスキルだけみたいだし強いスキルを選ぶのが普通じゃないかな?まぁいいや。とりあえず依頼は事実上達成したし帰ろう…
「初依頼失敗だったね...」
「失敗する事もあるにゃ!次々!」
「そうだね…」
「おいてめえら等何帰ろうとしてんだ?」
入り組んだ路地を出て帰ろうとしたところでそう声をかけられる。私達を囲むようにチンピラ達が円を組んで出口を塞いでいる。逃さないってわけか。
「お前らが散々暴れたおかげでうちの面子は丸つぶれだ。だがなその潰れた面子を取り戻す方法があるんだ。分かるか?」
「さぁ?もともと無いような面子は取り戻せないんじゃないかな?」
「て、てめぇ!」
「おい、煩いぞ。そんな雑な挑発に乗ってるような愚図が俺達を代表して話すな。引っ込んでろ」
「ボ、ボス…」
後ろの方からボスと呼ばれる男が前へ出てくる。黒に金を入れた髪色でツーブロック。
それでいて…アレあの顔見覚えがある。けどそんなわけ無い。あり得ない。似てるだけだそうに決まってる。
「挨拶が遅れたな闇餐会の会長の須郷 晟だ。ま、覚えなくていいがな。」
嘘でしょ。名前まで…じゃああれは私の知ってる日本で同じクラスだった須郷君?この世界に来たのは私だけじゃ…ない‥のか。
ミーニャの外見の補足。
黒髪のツインテールで瞳は赤です。来てる服はチャイナドレスにフリルがいっぱいついたそこそこ可愛いやつです。魔装状態では炎の耳と炎の尻尾が一本増え、炎のマントとナックルを装備した状態になります。
(挿絵を描いたけど容量がでかすぎて乗っけらんかった。そのうち解決したら乗っけます)
プロードの補足
描写こそ無いですがプロードはいっつも小夜の後ろにいます。トコトコ歩いてついてきてる感じですね。
え?召喚とかそういうのしないのかって?小夜ちゃんは抜けてるので契約魔獣の仕様をよく理解してません。
魔装:自身が契約した魔物を装備として纏うスキル。見た目や性能は魔物に依存する。魔物と契約していてば誰でも使える権能だが、魔物が主人に好感を持っていないと性能がだだ下がりする。またこの装備は不破壊。
実はプロードとも魔装使えます。




