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蝙蝠と狼と猫


「よし!これで29匹目!」


 かれこれ魔物を狩ること大体2時間。目についた魔物をひたすら狩っていく作業みたいな時間だったけどおかげでレベルが1上がった。スキルも色々上がったし、ココらへんに生息している魔物も分かった。そろそろ帰ろうかね?


 んーウルフのキル数が29とかいう微妙な数だしあと一匹狩って帰るか。うん。そうしよう。

 魔力を確認して…ん?なんか見たことないぐらいの大きな魔力があるな。それにそこそこの魔力も。少ない方は人間っぽいな。何か強い魔物に追われてるのかな?ドタドタ聞こえるし…


 どたどた?あれもしかしてこっち来てる?あ、来てるね…総員!戦闘たいせーい!

 

 大きな魔力がある方向を警戒しているとそれは現れた。白色のソックスになんか黒っぽいチャイナドレス。飾りとは思えない猫の耳にぴょこぴょこ動くしっぽ。間違いない獣人っていうやつだあの子。

 すごいなーさすが異世界。猫耳少女とかあれじゃん。物語の序盤に出てくる仲間ポジの子。あるあるだよねー。あ、目が合った。


「にゃぁ!?なんでこんなとこに精霊がいるにゃ?いや今はそんなことはいいにゃ。君も早く逃げるんだにゃ!」


 ん?精霊?逃げるって何から?…あぁ。そういやあったね。もう一つの大きな魔力反応。


 獰猛な牙。2Mほどもある身長。熊のように厚い毛並み。水晶のように輝く爪と結晶のようなしっぽ。ようなってかあれたぶん水晶だな。猫耳ちゃんの後を追うように出てきたその巨狼はしずかにこちらを見ている。


「あぁ追い付かれたにゃ…そこの人とりあえず君だけでも逃げるにゃ!」

「貴方はどうするんですか?」

「私は戦うにゃ。こいつはランクB。勝てないこともない相手にゃ。心配するにゃにゃ。」


 嘘だね。魔力量や気迫からも分かる。この巨狼のほうが強い。それに何よりこの子震えてる……この子私を逃して自分は死ぬ気だ…いや…そんなのダメ。

 私が戦って助けなきゃ。どんなに強い魔物であっても立ち向かわなきゃ。それが私の異世界生活なんだから!


巨狼の咆哮が戦いの開始を合図する。天まで届くような大きい咆哮とともに巨狼がこちらに迫ってきた。

 

爪の引っかきをギリギリで避け、お返しに『闇弓』を打ち込んであげる。良かった魔法が効かないとかそう訳じゃなさそう。


効かないわけじゃなさそうだけd …ダメージは入ってなさそうだな。もっと上の魔法じゃなきゃだめか?ただ魔法が撃ち込める隙がないなあの魔物…素早い動き、高い殺傷力なかなかに強敵だ。


...詰めて来ないな。さっきのやり取りでこっちを警戒してるのか?狼系の魔物はいつも慎重だね−。

動かないならこちらから!『暗黒球』×5!!

 

 私の魔力を感知したのか、巨狼は横へと避ける。でも!あらかじめそっちにも置いてあるんだよ!当たれ暗黒魔法Lv4『暗黒弓』!

完璧なタイミングで放たれた『暗黒弓』は巨狼に向けて牙を向く。

 

 ただそんな私の作戦もお見通しだというように巨狼は魔法をよけ空を舞う。時に、空を飛ぶ鳥を捕まえるときは何をすればいいか?

 それは簡単だ。地に落とせばいい。どんなに早く空を舞おうが地に落ちれば赤子も同然となる。なら地を素早く這う狼を捕まえるにはどうすればいい?

 ()に浮かべればいい!


「そう来ると思ってた!!行って!プロード!」

「クエ!」


 最初一目見た時から強い魔物だってのは分かってた。下手すればあの魔族レベルの相手だって。そんな相手に勝つには技術や策で勝てばいい。一手、二手、三手と着実に詰めていって確実に倒す!


 轟音。宙を舞う巨狼が花火へと変わる。しかし爆発をもろに食らってもいまだ巨狼はピンピンしていた。でも、


「これで王手!」


 空歩(エアステップ)で私は空へと舞う。

 私は空に足場がある。巨狼に足場はない。私は上へと登っている。巨狼は下へと落ちている。


 1つ1つ些細なことの積み重ねで弱者は強者を越えるんだ!『蒸血』『闇剣』『闇斬』『血斬』超てんこ盛りだ!


 ただ1点だけ私は勘違いをしていた。私に魔法があり、巨狼にも魔法があるということを。


 あれは魔法陣?魔物って魔法使えるの?まずい...こちらが誘いこんだと見せかけてこっちが誘い込まれていたのか。このままだと私が魔法に当たって死ぬな。何か回避できる方法は?

 …ないな。いくら足場を作れるからと言って空中で自由に動き回れるわけじゃない。これは詰みだ。私ひとりじゃどうしようもない。


 でも()()なら詰みじゃない!


「ローラさん行くよ!霊装!」


 なぜか使えるようになっていたスキル『霊装』を起動する。それと同時に発動するのは最上位の魔法。裁きがすべてを滅ぼすなら怒天は一点を滅ぼすもの。海神の怒り、海の槍。その名は


海神の槍ネプチューントライデント!言ったでしょ!これで王手だって!」


 海が槍となり結晶の弾を砕き狼を貫く。それと同時に繰り出される赤き斬撃は狼を討ち、裁く十分な威力があった。

 


『経験値が一定に達しました。個体名小夜のレベルが17から18になりました。』


『熟練度が一定に達しました。スキル大魔法使いLv3を獲得しました。』


『各種ステータスが上昇しました。』




 この子すごいにゃ…魔術の複数詠唱に無詠唱。私のしらにゃい魔術にスキルたち。おまけにこの濃い精霊の感じ…この一瞬でクリスタルウルフを倒す戦闘力…助けるつもりがすっかり助けられちゃったにゃ…

 ...もしこんなこと一緒だったら、もしかしてきっと…


「あの...その大丈夫…ですか?怪我とか…」

「にゃ?…あぁダイジョブにゃ!元気ピンピンにゃ!」

「そ、そう…?よかった。」


・・・


 気まずい...会話が進まぬ。こういう時なんて話をすればいいの?今日は天気がいいですね?ってか?んなテンプレ言えるかバカタレ!あーなんか喋んないと! 


「あn」

「自己紹介がまだだったにゃね!私のにゃまえは...にゃ?今なんかいったかにゃ?」

「あ、何も言ってないよ...」

「そうかにゃ?まあいいにゃ。私のにゃまえはミーニャにゃ!よろしくにゃー」

「私は小夜。...よろしく。」




冒険者ランクと魔物のランク


冒険者ランクはF〜Sまであり魔物のランクもF〜Sまである。冒険者のランクは同じランクの魔物なら難無く倒せるという基準になっていて、じっさいには一つ上のランクまで倒せることが多い。


魔族のランクはC〜Sとされている。因みにプロードはC

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