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精霊魔法

 アニメとかでロボットと戦う時、相手の関節部に剣を当てて切断するっていう描写がよくあると思う。確かに装甲と比べると関節部は脆く明確な弱点だ。ただいくら関節部が柔らかいといっても、素材は金属である訳で素人の剣じゃ斬れる訳もない訳で…何が言いたいかって?剣じゃ機械は斬れないんだよ!

 関節部目掛けてナイフを振り下ろすが多少の傷がつく程度で、たいしたダメージにはならなかった。魔法は効かず剣も効かない。こちらからできる事は無いがそれは相手も同じ事だ。

 ブンブン腕を振り回しこちらを叩き落とそうとしているが全てが当たっていない。私の五倍もある体格のロボットに私が密接し続ける事により、相手はこちらを攻撃する事が出来てない。プラモデルと同じで稼働範囲に限りがあるのだ。

 その間私はちまちま関節部を攻撃しているが…「はぁ!」…傷程度しかつかないので殆ど無意味だ。

 「ローラさん?!なんかこいつにきく武器とか無いんですか?」


『武器‥うーん…?ちょっと待って下さる?』

 どうやら心当たりがあるらしい。じゃあ暫くはそれ待ちかな…

 っていうか何か暑くない?気のせいじゃ‥無いな。こいつ滅茶苦茶熱出してるぞ。一旦離れよう。

 危険を察知し距離をおいた数秒後ロボットから目に見えるような蒸気がどこからか吹き出し、表面の金属は赤みがかっている。

 離れていても伝わる程の熱気はロボットの装甲が高温である事を示している。私を近距離に置かない為の策だろう。

「あれじゃぁ接近戦は無理かな‥?」


 触れただけで肌が焼けるほどの熱を纏った拳が私へと向かって来る。このロボずんぐりむっくりな巨体な割には結構俊敏に動くな。ていうか床にクレーターみたいなの出来てない?どんだけの威力だ...

 避けられぬ程の速さではないが、当たったらと考えるだけで鳥肌モノだ。

「ほらほら!もっとしっかり狙わないと! っうわ!…今のは危なかった…」


 相手がロボットだとなんだかゲーム感覚だな。結構ピンチだけどちょっと楽しいかも。

 物凄い威力のパンチを次々と繰り出していくデカロボだが正直脅威には感じない。確かに当たったら一発で木端微塵なんだろうが当たらなければなんてことも無い。

 同じような動作でひたすら真っ直ぐに繰り出すパンチなど避けやすいのなんの。私より遅いんだしフェイントの1つや2つかけないと私には当たらないね!なんならずっと同じパターンだから飽きちゃった。昔のゲームのボスだってもうちょっと歯ごたえがあるのに…

 

 ん?なんかいつの間に戦闘が楽しいみたいな思考になってきたぞ?人じゃなくなった影響が性格にでも出ているのだろうか? まぁいいや。とっととこいつを!


 焦りを懐きつつ手に持つナイフを投げるが結果は変わらず。ガキンという音と共に何も切れぬナイフが虚しく中を舞う。

 

 …いや、こいつ固くてどうもできねぇな。もー面倒くさい!!魔法も効かない物理も効かない!誰がどうやったらこいつを倒せるんだよ! あ、ナイフ回収しないと

『小夜さん!準備が完了したので待避を!』


 どうやらローラさんが何かしらの準備を終えたようだ。こんなガチガチの相手に対して一体何を?

『水の精霊よ、万物を作りたまえしこの願いはかの者を絶氷の監獄に封鎖し身を縛りたまえ。アイスプリズン!』


 強大な魔力を纏った冷気がデカロボを襲う。本来なら当たる前に魔法は霧散して届く事は無いのだがローラさんが使った魔法は命中した。ロボットの体はまるで琥珀に閉じ込められた生き物のように氷漬けになっている。一体私が使う魔法と何が違うと言うのだろう?


 体中が凍りつき動かないロボットを見て私は思考する。あの魔法詠唱的なものもあったし滅茶苦茶すごい威力な筈だ。魔法を無効化する装甲でも防げる威力に上限があるのか?それかローラさんの魔法が特別なのか…

 まぁどの様な理由だろうともあの装甲は無敵じゃ無いって事だけは分かる。それで十分だ。まぁ分っていても出来る訳じゃないけどね。

 『小夜さんやりましたわね!』

 

離れた位置にいたローラさんがこちらに歩いてきた。とてもうれしそうだ。

「その...ローラさんすごかったです!さっきの魔法、私のじゃロボットには効かなかったのに!」


『それは...私の魔法は特別ですから...』

 おっと、まずいこと聞いちゃったかな?いったん話題を変えたほうが良さそうだ。

「あ、そうだ!ここのボスを倒したのは鍵を入手するためでしたよね?そのカギはいったい何処に?」


『あぁそうですね。カギはこの手にありますので問題ないですわ。』

 そう言ってローラさんが取り出したものは宝石のようなものだった。

「宝石?...これがなにか?」

 

『これはあの防衛装置に組み込まれている核です。これは魔術的なカギになっていてこれを3つ。中央の扉にかざすことで開きます。ですから鍵といっても実際に鍵の形をしているわけではないのですよ?』

 そうだったのか。てっきりカギというのだから電子キーや鍵などだと思っていたが…さすが異世界。こんな魔法があるのか。ん?ていうかあのロボは氷漬けなのに核なんかどうやって取り出したんだ?

「あの...ロボットが氷漬けなのにいったいどうやってそれを取り出したのですか?」


『それはですね……秘密ですわ。』

『そんなことよりも後2体もボスが残っていますわ!とっととやっつけてしまいましょう。』

 確かにその通りだな。こんなところとっとと抜け出してやるんだからな!覚悟しろ!


ちょっぴり長く休んじゃいました。これからもできる範囲で週一回の投稿を目指していきますのでよろしくお願いいたします。

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