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決着

燃え盛る炎の中で私は意識をはっきり保っていた。人は死ぬときこんな感覚なのだろうか?

 そういう感覚にしてははっきりしているし、炎に包まれているのに痛くも熱いとも思わない。不思議な感覚だ。

 辺りを見渡すと私の後ろから莫大な魔力を感じた。確認すると魔力は私のバックパックから放たれていた。

中を確認すると宝箱から入手した鎖で包まれた宝石だった。今は鎖は剥がれ美しい輝きを放っている。この石は一体?

『神魔石 その輝きは万里を超越し現実を覆す。』

 この石から私に力が流れ込んでくる。炎だって無視できるような力が。

今の私だったらあの魔族に勝てる!月精霊の加護を受けているよりも強い今なら!1歩前へ進んだ。

『柊 小夜(さよ)Lv7 種族 吸血鬼

 状態:強化中 左腕欠損

 攻撃43+100 防御40+100 速度46+100  魔力320+100  魔精親密度89%

 〈装備〉

 一般的なミスリルナイフ

 一般的な革のチェストアーマー

 〈スキル〉

 血魔法Lv6+4 暗視Lv10 闇魔法Lv7+3 疾走Lv3+7

 剣士Lv4+6  魔法使いLv5+5 毒耐性Lv1+9 演算補助Lv2+8  爆発耐性Lv4+6

 〈固有スキル〉

 月精霊の眼  月精霊の加護 血液操作

 〈祝精スキル〉 言語理解

 〈称号〉 主殺し 』

 炎から出てきた私を見て、魔族が劇的な反応を示した。

「馬鹿な⁉俺様の魔法を直接食らってしまって無傷だと!ありえねぇ!合っていいはずねぇ!」

「大体何だその魔力は!いったい何をした!?」

どうやら魔族は私が生きている事に大慌てらしい。別に無傷じゃないけどね。教えてあげはしないけど。

 私は強化された足で魔族へと急接近する。

「戦闘中に考え事は駄目何じゃなかったの?」 

呆然としている魔族の左腕を切り落とす。

「な!?はえぇ」

 どうやら私の速度が急激に上がったことで対応しきれていないみたい。私の変化に戸惑っている内に倒し切る!構築するのは闇魔法最上位のLv10「闇鎌」放たれた魔法は魔族の身体をズダボロの布切れのように変える。

 今トドメを!一気に距離を詰めるが炎の壁に阻まれる。

「調子に乗るな!フレイムウォール!」

 ただ、相手は満身創痍だ。いつでもとどめを刺せる。

「くらいやがれ!フレイムアロー!」

 追撃を避けるかの様に魔法が発動された。私の逃げ場を無くすように周囲を囲んだ炎の矢。さっきまでの私ならやられていただろう。

 だが!今は違う!私は新しく覚えた魔法を構築する。闇魔法Lv9「闇壁」発動した魔法は私を覆う漆黒の壁へと姿を変えた。無数の矢を防ぐ。だが相手は時間稼ぎが目的だったようだ。

 漆黒の壁が消えると先ほどまでのいつ死んでも良いようなボロボロ具合だったのが元へ戻っている。

「へっへ..少しはやるようだが俺様には効かないぜ!」 

さっきまで動揺していた事が無かったかの様な余裕具合だ。回復能力には余程の自信が有るのだろう。このまま戦ってもこちらが息切れしてしまうだけだ。

 それなら回復する間もない程の一撃で....身体中の魔力をナイフに集約する。それと同時にいくつかの魔法も構築する。「闇剣」「血剣」「蒸血」今できる全てを一撃に集約する!

 一閃。できる限りの攻撃が一直線に魔族へと放たれたが手応えがあまり無い。確認すると間一髪当たる場所をずらしたようで致命傷にはなっていない。

「まだだ!」

 空中で姿勢を反転し壁を蹴り再度相手へと攻撃する。ただし今度は逃げられないように。

「何だこの赤い鎖は!くそ!邪魔だ!」

血魔法Lv8「血鎖」名前の通り値と魔力で作った鎖で相手を束縛する。

「ハァぁぁ!!」

「糞がぁ!人間如きに俺様が殺られる訳が!くるなぁ!辞めろぉぉ!」

 無理に力を込められたナイフが砕けろ散るが、私の一撃が確かに魔族の身体を貫く。

『経験値が一定に達しました。個体名小夜のレベルが7から10になりました。種族進化が可能です。』

『熟練度が一定に達しました。スキル闇魔法Lv10を獲得しました。』

『熟練度が一定に達しました。スキル血魔法Lv10を獲得しました。』

『熟練度が一定に達しました。スキル自動回復Lv2を獲得しました。』

『条件を満たしました。称号ダンジョンの制覇者を獲得しました。』

『各種ステータスが向上しました。』

 魔族の身体が灰となり消滅する。灰にはぽつんと1つの鍵が落ちていた。

 私は勝ったのだ。あの強大な魔族に。それもこれも宝箱から出た宝石のおかげだ。

 そうだ!あの宝石は…?バックパックを開けるとあれ程の魔力を放っていた宝石が今は弱々しく輝いている。宝石は砕け欠片は光となって空ヘ消えていく。使い切りの道具なのだろう。見ている内に消滅していき最後には欠片ひと粒だけが残った。

『神魔石の残滓 それは願いの結末を見届けるだけのもの。力こそ失われているが高い魔力を宿している。』

 もう強化出来るような力は残っていないようだ。お守りの様な感じだろう。ダンジョンはクリアしたが喜んでばかりでは居られない。

腕を一本、全くもって安くはないし、まだ痛いが実力の無かった私がダンジョンを攻略した代償だとでも思えば妥当なのだろう。もっと強くならなければ。そう心に刻んだ。


誤字報告ありがとうございます。確認せずに出したので15件という恐ろしい数字になってしまいました…

ごめんなさいm(_ _)m

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