ダンジョン攻略4
なろうめっちゃUI変わりましたね。使いやすいです。
扉をくぐった先にあった景色はまさに私が想像していた通りのダンジョンだった。石造りっぽい壁で出来た迷宮。ちょっと進めば見える魔物の影。床にあるバレバレの罠。そうだよ!やっぱりダンジョンってこういう物だよね!お花畑とか闘技場とかそんなのダンジョンじゃ無いよ!
ひとまずさっき見えた魔物を倒しに行こう。そう意気込み魔物らしき物だへ近づくとそれは魔物ではなかった。
「糸?」
私が魔物だと思っていた者は真っ白な糸で簀巻にされた何かだった。何だろうと思って中を調べようと思ったところ、奥の方から足跡と歯ぎしりの音が聞こえた。出てきたのは体長2m程の巨大な蜘蛛だった。この真っ白糸オブジェはあいつが作ったのだろう。ひとまずステータスチェックだ。
『アプカーネLv5
ステータスの閲覧に失敗しました。』
名前はアプカーネというらしい。それにしてもステータスの閲覧に失敗する事なんてあるのか。確率なのかな?
そんな事を考えているとこちらに気づいた蜘蛛が糸を飛ばしてきた。反射的にナイフで弾こうとするが完全に失敗だ。蜘蛛の糸は弾力性があるようで切ることが出来ずに糸が私に引っ付いてしまった。
さらに粘着力が相当高いようで剥がそうと引っ張っても取れる気配がしない。糸はどんどん追加されて、気づいたら簀巻状態だ。
そんな中こちらを仕留めようとしているのか蜘蛛が近づいて来た。蹴り飛ばそうともがくが足の長さが足りない…そうこうしている内に噛み付いて来た。
「いぃ!?」
腹部がガッチリ噛まれていて滅茶苦茶痛い。なおかつ手当が痺れてきて、まぶたが開かない。麻痺毒だろう。どうするか必死に考えていると体が中を浮く。どうやら巣へ運ぶつもりらしい。それだけはさせまいと掴まれている場所へと「闇弓」を飛ばす。
「キシァァァ!」
命中したようで私は放り投げられたみたいだ。攻撃された事に怒っているのか今度は足の方へ千切れるんじゃないかと思うほど強く噛んできた。痛いがこれで蜘蛛の頭の位置が分かる。
痛みを堪え自分の足ごと貫くと言わんばかりの「闇弓」を構築した。断末魔が出ないほどの魔法の弾幕が蜘蛛へと降り注ぎ体中の糸が消えていった。
『熟練度が一定に達しました。スキル毒耐性Lv3を獲得しました。』
死にかけはしたが何とか撃退できたようだ。足も引っ付いているしそのうち治るだろう。蜘蛛と戦う時は糸を必ず回避する。これを心がけるとしよう。
1時間程その場に留まり足の傷を癒やした。自動回復さまさまだ。後ついでに食事も済ませておいた。
ダンジョンに入る前にお店で携帯用の食料を買ったのだ。味は塩の味しかしなく滅茶苦茶固くて最悪だがないよりはましだ。因みに水はこちらの世界に来てからほとんど飲んでいないが、脱水症状らしき物にかかった事がない。そういう世界なのかな?
気を取り直し、ダンジョン攻略を勧めて居るとなんと宝箱を発見した。
よくゲームで見かける宝箱そのものの見た目をしているこのダンジョンを探索していて初めての宝箱だ。中身は何かなー
もしかしてトラップだったり?一応調べてから開けるとしよう。
『箱 耐久値1000/1000』
調べてみてもミミックみたいな記載も無い。これは正真正銘宝箱だ。早速開けてみるとしよう。
何が出るかなー。あれ?開かないぞ?なんでだ?もしかして鍵が掛かってる?宝箱をよく見てみると下の方にダイヤルのようなものがあり数字が9つ並んでいる。これが鍵なのだろう。
『箱の認証鍵
認証コード 728303197』
あら優秀!どうやらパスワードは月精霊の眼で解読が可能らしい。これが出来なかったら箱の耐久値1000を削る羽目になっていたよ。さて!中身は何だろう?
開けてみると中には鎖で縛られた大きな深紅の宝石が入っていた。見た目はガーネットっぽい。調べてみようとしたが何故か弾かれてしまった。不思議な宝石だ。
まぁ何か分からなくてもこんなに大きな宝石だし高く売れるんじゃないかな?。宝石をバックパックにつめその場を後にする。
他に宝箱が無いかと辺りを探索をしていると白骨化した冒険者らしき遺体を発見した。周りに糸がある事から蜘蛛にでもやられたのだろう。
手元には手帳のような物と武器が落ちている。手帳は中身を見てみたが私には分からない言語で書かれていて内容を知ることは出来なかった。先駆者に敬意を評し黙祷を捧げていると一つの違和感に気づいた。
確かこのダンジョンは人それぞれ別の迷宮が生成されると聞いている。それなのに人の遺体があるのはおかしい。もしかしてこのダンジョンは人それぞれの迷宮を形成していないのか?そもそもこのダンジョンは本当にそんな機能があるのか?いくらでも疑問は湧き出てくるが私はその疑問を確かめるほどこの世界をよく知らない。後で帰還した時にギルドに報告するとしよう。
その後でダンジョンをくまなく探索し、一つの大きな扉を見つけた。扉の窓から中を覗くと大きな広場になっていて奥には一つの扉があった。あれが次の階層への入り口ならこの先の部屋がボス部屋なのだろう。覚悟を決め私は部屋へ侵入した。




