ダンジョン攻略2
魔力の渦は暫くして晴れ、中から黒色の毛並みをした大きな狼が出てきた。初めて戦った魔物であるレッサーウルフと似ているが絶妙に違うという違和感が感じられる。恐らくさっきのホブゴブリンと同様上位種だろう。
こちらに気づいたのか狼魔物が威嚇をしてくる。まぁサクッと魔法で片付けるとしよう。先ほどと同じように闇魔法Lv5「闇弓」を10回放つただ放たれた魔法は狼に当たることはなく地面へと突き刺さった。
避けられた!?狼魔物は何処に?そう頭をよぎった時には目の前に鋭い爪が迫っていた。
「っつ!?」
間一髪で爪をナイフで弾く。どうやら相手をナメすぎていたらしい。今度は避けれないよう中央に3本左右に3本ずつ「闇弓」を放つ。ただこれもまた避けられてしまう。
発射される魔法を見た感じでなく、まるで打つところが最初からわかっているかのような避け方だった。もしかして魔法の発動を察知している?そうだとしたら魔法を当てるのは至難の技だ。そうなると近接戦闘しかないのだが…
高速で迫ってくる爪をナイフで弾く。相手は素早く力強い。近接戦闘でも相手が有利だろう。そうなると難しい物があるね。
狼魔物はこちらの魔力を察知して魔法を的確に避けていく。なおかつ近接も…待てよ?魔力を察知して避けるなら察知できないようにすれば良いんじゃないか?
発動する魔法は闇魔法Lv1「濃闇」周囲を暗くするという戦闘にはあまり役立たない魔法だ。ただこの闇も魔力でできてる訳でありこの闇を煙幕代わりにして魔法を撃てば…結果は狼の回避が遅れ、魔法が足をかすった。
「闇弓」だと弾速が早く見て回避するのは難しいようだ。勝敗は決したね。
私は大量の「闇弓」を構築し回避できないようにして串刺しにした。
狼がウニのようになったタイミングで後方に大きな魔力の渦が出現した。恐らくまた中から何かしらの魔物が出てくるにだろう。そう身構えていると渦が消え去り、中から小さな魔物が出てきた。
初めて見る魔物だ。大きさは1m程でアルマジロとハリネズミを足して割ったような見た目をしていて、おせじにも可愛いとは言えない姿だ。
どんな魔物か調べるために月精霊の眼を発動したが何故かステータスが見れない。あの魔物に弾かれているような感覚だ。まぁ見れなくともどうにかなるだろう。先手必勝!ハリネズミの針を増やしてあげるさ!ハリネズミもどきを囲うように「闇槍」を発動したが魔物にあたる前に形を崩し霧散してしまった。魔法の発動を失敗したかな?もう一回だ!
ただ結果は変わらず当る前に霧散してしまった。もしかしてこいつ魔法効かない?そう戸惑っているとこちらのターンだと言うように背中の針がこちらへ飛んできた。慌てて後ろへ飛び回避するとさっきまでいた所が爆ぜた。
あの針ミサイルかよ?!そんな事を考えている内に針はどんどん飛んでくる。どうやら針は射出すると同時に背中から生えているようで莫大な数の針がこちらへ飛んでくる。
幸いそこまで正確に追ってくるわけでは無いので避ける事はできるが着弾と同時に爆発するため避けるしか無くどんどん後ろへ後退させられていった。終いには壁が近くなりつい真後ろが壁という所まで来たが、そのタイミングで針を飛ばすのを辞めたようだ。
魔力が切れたのかな?どんな理由にしろ弾幕が止んだのなら速攻切り飛ばすしかない!そう考えハリネズミ擬きに突っ込むとハリネズミ擬きは全身を丸めてトゲトゲに球体へと変化した。
防御しているのだろうが装甲ごときり飛ばそうと意気込みを入れ魔力を剣に込める。そんな一撃が針に触れ針が叩き折れたところで手元が爆発した。
丸まったのは私の攻撃から見を守る為でなく爆発から身を守る為だったのか!大きく爆発を食らってしまったことで、片手がただれ焼けるように痛い。自動回復があるからそのうち治るだろうが利き手が使えない為攻めようにも攻めれない。まぁどちらにしろあの針のせいで殴れないけどね。
考えてみたら着弾すると爆発するような物を殴れば爆発するに決まっている。何をしているんだ私は! 因みにハリネズミはこちらを見ているだけで針を飛ばしてくる様子がない。恐らくあの針を生成するために魔力を使うのだろう。つまり防御に使える分の魔力しか残っていないから攻撃してこないのだろう。
えぇい!そうと判れば持久戦だ!その爆弾装甲が無くなるまで攻撃してやる!あのもどき野郎は魔法は防ぐが物理は防げない。ナイフを投げて爆発を誘発させてやる!うぉりゃー




