~ゾンビまみれになったこの世界~
プロローグ
俺は「ヤツら」の頭を狙い引き金を引く。
ドン!!
弾丸が「ヤツら」の頭に突き刺さる。頭がザクロが飛び散ったように弾ける。そして、倒れる。
壁を伝い別の部屋で少し休む。もちろんドアの鍵を閉めるのも忘れない。でないと「死」が待っている。
まるでハッピーセットのように。(アンハッピーセットのような気もするが…)
これを何十回も繰り返しやっと一つの建物の中にいた「ヤツら」を全滅させた。
「こいつら何なんだマジで。しかも銃撃つと腕痛くなるし、俺の撃ち方が悪いのかな?」と呟く。
「ねぇ!こっちは生存者なし!」と相棒が教えてくれる。なのでこう返す。
「そうか!こっちもだ!」
「そう…」
「じゃ次の目標地点行くか!」
「分かった!でももう少しこの建物探してみようかな…」と相棒が言う。
「やめとけ。もう何もないだろ。」
「そうかな…」としょんぼりしながら言うのだからさすがに罪悪感がわいてくる。
「分かったよ。じゃあ十分だけな」と妥協案を出してやる。するとひまわりのような笑顔で駆け出していく。
「コケるなよ~」とだけ言っておく。少し天然入ってるからな…大丈夫かな?
こんなことを繰り返していた。だが、未だに俺たち以外に生存者を見つけられないでいる…