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“恋愛助手”の大失敗

作者: さいらなおき

「あなたを、私の“恋愛助手”に任命します」

 生物部の先輩、(みなと)(まち)由良(ゆら)は僕に人差し指を突きつけて、そう のたまった。

 何でも、付き合い始めた恋人との恋愛が上手くいくように、サポートするお仕事らしい。日頃お世話になっている先輩のご指名とあれば仕方ない。デートの服装選びに、デートプランの立案、果ては相手との連絡役――って、これも僕がするんですか?

 首を傾げながらもデートの連絡をしに行った僕は、驚愕の事実を知った。

「先輩、山田太郎なんて、先輩のクラスにいないじゃないですか!」

 すると先輩はこともなげに言った。

「彼を見つけられなかったの? じゃあ責任とって、当日はあなたが代役でデートに来なさい――ちなみにその日は私の誕生日だから、プレゼントも忘れずにね」

 ぽかんと口を開けた僕を見て、先輩は楽しそうに ほほえんだ。

 お読み頂きありがとうございました。

 楽しんで頂けましたでしょうか。

『下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ』でも「タイトルは面白そう!」のコーナーで毎回投稿してますので、そちらもよろしくしていただけますと幸いです。

 ラジオは文化放送にて毎週金曜日23:00から放送中。スマホアプリradikoなら無料で1週間聞き逃し配信してます。YouTubeには過去アーカイブも揃ってます。

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