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工場で働いていた僕がアイドルを作ったらハーレムができた  作者: KAZU
第三章 飛躍するアイドルたち 新アイドル編 ~『GOD BRIGHT』がやってきた~
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第40話ー1.若奈の成長

 合宿も終わっていよいよ次のライブの時間が迫ってきた。今日もアイドル達は元気に練習している。


 普段、僕は練習場所の隣の部屋でプロデューサーとして、作曲やブログの更新、アイドルのプロフィールの作成などをしているが、時間が空いた時はアイドルの練習を見るようにしている。


 練習では僕が見る日と見ない日があるが、今日は見ている。


 若奈は合宿の時と比べてダンスが大分上達していた。


「若奈、家で練習したの?」

「はい、頑張りました。ところで、後ろで宇音ちゃんたちが練習していますが、私も混ざってよろしいでしょうか?」

「もちろん、宇音たちに見てもらえばいいよ」

「はい」


 若奈は宇音たちと合流して、宇音と真凛と一緒にダンスを合わせる。


「若奈さん、ずいぶん上達してますね」


 真凛も僕と同じことを思っていた。


「これで大和さんも振り付けが考えられるね」

「私はまだ振り付け考案はしたことありません」

 

 宇音からの提案に、若奈は遠慮がちに首を振りながら返事をする。


「大和さんならできますよ!」


 真凛も背中を押すように若奈を励ます。


 この三人の会話は全部僕が聞いてるから、次回は若奈に振り付けを任せよう。


「ほら、直之さんも一緒に踊ろうよ」

「え!? ちょっと待って!」


 僕の言う事を聞かずに宇音は手を引いて僕を強引にアイドルの輪の中へ入れた。


 そしてダンスを踊ることになったのだけど。


「波が早い! もっとゆっくり!」

「そこは違う! 直之さん!」


 なぜか僕は宇音からダメ出しばかり受けていた。これはアイドル達のレッスンではないのか?


「なんで僕が踊らされているんだ?」

「一緒に踊った方が楽しいと思ったんだけど」

「だけど?」

「直之さん、練習してないでしょ?」

「僕は踊るのが仕事じゃない」


 僕が練習していないのはプロデューサーだからである。


「有浦さん、私にも振り付けを教えて頂けませんか。次回以降、御力になりたいんです」

「大和さん……」

「吉田さんもお忙しいでしょうから」

「若奈……」


 若奈のその気遣いが僕には嬉しい。そして宇音ははっと、若奈に向き直った。


「大和さん、ごめんなさい。これから教えますね。直之さん、大和さんと一緒に踊って」


 こうして若奈は宇音たちのダンスづくりに初めて協力することになった。なぜか僕は若奈と一緒に踊ることになったんだけど。


 若奈はすごく上達していた。僕の比ではなかった。若奈はそんな僕の方を見ながら笑顔を見せる。僕にそんな余裕はないのに。


 若奈には全く敵わなかった。


「うわー、大和さん! 上手! 直之さんはもうちょっと頑張ってほしいなあ」

「僕は普段練習してないんだって」

「吉田さん、まあまあ」


 真凛は宥めてくれるが、僕は踊るのが仕事じゃないからな。


「僕は別に踊れなくてもいいだろう」

「そうですよね。大和さんにダンスを教えなくちゃ。もう時間がないし」

「時間がないって、用事があるの?」

「ちょっと公園に用事があって」


 真凛はこの後公園に行くようだ。


「私も!」


 宇音も同行するらしい。


********


 宇音と真凛も出かけてしまった。一人になった若奈はどうするんだろう。


 若奈の様子を見ていると、結香と啓子が歩み寄ってきた。


 僕の所にはなぜか黄桜さんが来た。


「吉田さん、次の吉田さん家でのゲーム大会なんですけど」

「いや、やっていいとは言ってないんですが……」

「有浦さんも参加してほしいっすけど」


 えー!? 話を聞かずに宇音の参加を求めてきたよ!


「いやー、大勢でやった方が楽しいじゃないッスか」

「そうですけど、宇音はどう思ってるんでしょうね」

「うっ、でも楽しいと思うッスよ」


 そうなのかな。僕もあれを楽しいと思うのかは微妙だ。


「まあ、いろいろとありますが、吉田さん家でやるっていうのは決まってるッスから」


 前のゲームで負けたから仕方がないが、黄桜さんが判定していたから不満はある。


「二階堂さんも吉田さんと戦えるのを楽しみにしてるッスよ」

「どういう意味ですか」

「二階堂さんはあのゲームが楽しいみたいッスよ。見た目にもよらずね」


 それは二階堂さんに対して失礼だぞ。


 ゲーム自体はやってもいいんだけど、僕の自宅以外でやってほしい。だから次こそは勝たないと……。


「じゃあ、二階堂さんのところへ行ってくるッス!」

「ちょっと!」


 と言って黄桜さんは僕のもとを去って行ってしまった。僕は何も反論できないまま話が決まってしまったが、宇音にはどう話せばいいだろうか?


 目の前では、結香と啓子と若奈が練習していた。


「直くん、今日リハーサルの日だよね」

「うん」


 今回は特別にセンマイコーヒーが閉店後にステージでリハーサルができるようにしてくれた。こんな遅い時間にここを貸してくれた店員さんにも感謝する。


「二宮さんはもう先に行ってるのかな?」

「そうだな。あと杏子は社員だから会社の仕事もあるらしいよ」

「そうなの。大変だね」


 杏子を大変だと思ってるんだな? まあ、結香も社会人になったんだからその辺の事もわかるのかな?


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