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工場で働いていた僕がアイドルを作ったらハーレムができた  作者: KAZU
第三章 飛躍するアイドルたち 新アイドル編 ~『GOD BRIGHT』がやってきた~
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第39話-1.真春と由利乃の初合宿


 今日は、大和旅館合宿の日だ。僕は由利乃と真春を迎えに行ってから旅館へ向かっている。


「こんな山奥に合宿場所があるんですか?」

「あるんだな、これが」

「私と直之さんが出会ったところなんだよ」

「余計なことは言わんでよろしい」


 まったく、宇音は余計なことを言う。


 真春たちはまだ大和旅館を知らない。この合宿で教えてあげなければ。


********


さっそく大和旅館へ着いた。まず、エントランスへ行ってチェックインすると、うちのアイドルがみんな揃っていた。


「直之さん、おはよう」

「おはよう」

「おはよう、早速だけどあたしと二宮さんで真春ちゃんと由利乃ちゃんにここの旅館の案内をしようと思うんだけど、いいかな? あたしもここはもう慣れたから」

「いいけど」


 じゃあ、と言って結香と杏子は真春と由利乃をそれぞれ連れて行ってしまった。


「何と強引な……」

「私たちも部屋の方へ行きましょう」


 真凛がそういうとみんな自分の部屋へ行き始めたが、そこへ若奈がやってきた。


「いらっしゃいま……。あれ、みなさんどこに行かれました?」

「杏子と結香は新人の案内に行ってるよ」

「左様ですか? 私も同行いたします!」

「だったら、右に曲がっていったけど」

「かしこまりました! それでは!」


 若奈は杏子と結香を追って走っていってしまった。


「大和さん、そんなに急がなくてもいいのに」

「はあ……」


 宇音は呆れていたが、僕もこの慌しい展開にはついていけなかった。


********


 僕と宇音は早速部屋に着いた。


「まずは荷物を下ろそう」


 荷物を下ろした宇音はそのまま部屋に寝転んだ。午前中はゆっくりできそうだ。真春たちの対応は結香がしているし。


「なんか別荘に来てるようでくつろげるね」

「別荘みたいなもんだろ」


 ここは僕たちにとっては別荘のようなものだ。もう慣れている。


 ここでチャイムの音が聞こえた。誰か来たのか? 僕は部屋の玄関に向かった。


「直くん、遊ぼう」

「遊ぶ?」

「うん、真春ちゃんが話をしたいって」


 なんだろう? 僕は部屋を出て結香について行った。


 着いたところは自動販売機。僕と結香はジュースを買って、ここからはジュースを飲みながら話すことになる。


「ここで待ってたんだね」

「はい、いきなり部屋に押し寄せても申し訳ないと思いまして……」

「あたしは部屋に突撃しようと思ったんだけど」

「お前、行く気満々だっただろ」


 それなら真春も部屋に連れてくればよかったんだが、


「でも私だけだし、由利乃はもう練習してるから」

「相変わらず熱心だな」


 今日は合宿だが、真春と由利乃にはもっとこの雰囲気を楽しんでほしいと思う。


「部屋に来てもよかったのに」

「なんであたしは行ったらいけないのよ?」


 結香は何か不服そうに僕に聞いた。


「宇音がいるけどいいか?」

「ぐぐぐ……」


 それを聞いた結香は怖い顔をして唸っている。


「それは行かなくてよかった」

「ちょっと、仲よくしてくれよ」

「無理無理」

「何でだよ」

「あなたが原因で揉めてんじゃない」

「僕が原因を作った覚えはないけど」

「うふふ」


 僕と結香が言い合いをしていると、なぜか真春が笑っている。


「真春、どうした?」

「吉田さんと結香さんって仲がいいけど、付き合ってるんですか?」

「え?」

「はあ?」


 僕と結香は即座に反応した。


「そんなに仲がいいかなあ」

「腐れ縁とは思うけど」

「おい! どういう事だよ!」

「そういうところが仲がよさそうなんですよ!」


 僕と結香が答えて結香の回答に突っ込んだら真春に指摘された。


「付き合ってはないけど幼馴染だよ」

「えー? 言っちゃうの?」

「何かダメなところでも」

「ないけど」

「へえー。それでこれだけ仲がいいんですね」


 僕と結香はこの距離感がちょうどいいと思ってるんだけど、僕たちに付き合ってるのかと言う人はすごく多い。どこをどう見れば付き合ってるように見えるのか?


 その後、部屋に帰って昼食の次にカフェファクトのアイドルたちは練習に行った。僕は特別メニューと言うことで真春と由利乃と一緒に行動することになる。


 というわけで、またさっきの自動販売機に戻ってきたわけだが。


「揃ったか」

「見ればわかるでしょ」

「それで吉田さん、どこへ行くんですか?」

「エントランスへ。由利乃と真春に会いたいって言う人がいて」

「誰なの?」

「私たちに会いたいんですか?」


 由利乃、真春ともにこの反応。とりあえずその人に会うためにエントランスへと向かった。だが、会いたいって言っている人は二人のマネージャーである黄桜さんだった。


「こんにちはッス」

「何だ、黄桜さんか」

「何だとは何ッスか!」


 由利乃の言葉に反応して黄桜さんは怒っている。


 その黄桜さんの隣には織田さんがいた。


「こんにちは、みなさん、連れてきました。じゃあ、俺はこの辺で」


 織田さんは旅館の奥へと消えて行った。何しに来たんだ。黄桜さんを連れてきただけなのか?


「じゃあ、俺たちも移動しますッスよ」

「どこにですか!」


 由利乃の問いかけをよそに黄桜さんは移動を始めるので僕たちはそれについて行った。


 着いた先はプレイルームっていう部屋だった。卓球台なども置いてあり、前に行ったこともある。卓球台以外にもいろいろとある。


 黄桜さんはゲーム機の前に座った。


「さあ、早速やるッスよ」


 黄桜さんは百円を入れてゲーム機を起動させた。


 画面に映し出されたのはドットでできたゲーム、なんか赤いものを画面下のものが消しているようだ。


「黄桜さん、ここに来てまでゲームをするんですか?」


 由利乃は呆れている。黄桜さんは日ごろからこんなにゲームをする男なのか?


「黄桜さん、話と言うのはなんですか?」


 真春は黄桜さんに用事はなんなのかを聞いた。


「この後、この曲を披露するんでしょう。それを見たいッス」


 黄桜さんの狙いはそこか。だったらこの後一緒に見ることになるのか? でも織田さんはどこに行った?


「その前にこれッスよ。今いいとこなんスから」


 黄桜さんは画面内の赤いものをどんどん消していった。そして、ついにすべて消した。


「やったッス」

「ああ、やっと終わるのね」

「いや、まだ時間はあるッス。もう一回やるッスよ」

「もう、いい加減にしてください!」


 由利乃がキレてるからいい加減にやめればと僕は思う。


「勝ったッス」

「なあ」

「はい」

「僕たちは一体何を見せられてるんだろうか」


 しばらく黄桜さんのゲームを見せられた僕は真春にそう聞いていた。


「さあ、時間が来たッスよ。そろそろ行きましょうか」


 黄桜さんはそう言って旅館の練習場所へ向かった。

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