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工場で働いていた僕がアイドルを作ったらハーレムができた  作者: KAZU
第三章 飛躍するアイドルたち 新アイドル編 ~『GOD BRIGHT』がやってきた~
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第32話-7.うれしい報告


 そしてライブは終わり、後日、集客の結果発表が行われた。


********


 集客の結果発表は打ち上げ会場になったそうめん屋で行われた。それにしてもそうめん屋ってあるのか。初めて知った。まあ、まだ暑いし、さっぱりしたものは食べたいとは思う。


 前回のライブでは会場はほとんど満員だったが、今回目的は達成されたのだろうか?


「みなさん、お疲れ様でした!」

「さっそく例の集客の結果発表にいこうかしら」


 啓子がさっそく話を切り出してきた。さあ、結果はどうなのだろうか?


「今回はね……」


 啓子、あまり溜めないでくれ。緊張するじゃないか。


「ホールを満員にできました!」


 すると、アイドルたちは喜びを爆発させ、大歓声を上げたり抱き合ったりしていた。そんな中、僕は次のことについて考えていた。


「直之さん、やりました!」


 隣に杏子が来て僕にハイタッチした。僕は両手を杏子に差し出して触れた。だが、


「直之さん? 嬉しくないの?」

「いや、次にどこでやるかを考えてるところだよ」

「それは直之さんが心配しなくても私がやるよ。ほら、みんなに挨拶してきて」


 杏子は僕の背中を押した。一人一人に感謝の気持ちを伝えよう。


 まずは隣にいる緑からだ。


「緑、ありがとう」

「ありがとう」


 彼女はうつむきながら答えてくれた。


「吉田さん、今日は緑ちゃんから重大発表があるそうです」


 今度はその隣の真凛から話しかけられた。重大発表とは何か。気になるなあ。


「なんなの?」

「どうする? 緑ちゃん。後にする?」

「……今します……」


 だが、みんな歓声を上げて喜んでいたのでみんな聞くだろうか?


「何話してるのかな?」


 横から杏子が覗いてきた。


「あの、緑ちゃんから発表があるから、時間を作ってくれないかな」

「はい。みなさん、続いて、紅藤さんから発表があるそうです」


 真凛のおかげもあって、杏子は緑の発表できる時間を作ってくれた。でも緑はうまく話せるのだろうか?


 だが、いつになっても話さない。話せない。


「がんばって」

「がんばってー!」


 宇音や真凛も声援を送る中、彼女はついに口を開いた。


「私、結婚します……」

「えええっ!?」

「緑ちゃん、おめでとー!」


 ついに緑が結婚する。にしてもこのことを知ってる人と知らない人がいるようだ。そんな中、宇音は全力で祝福していた。


 緑は恥ずかしそうに真っ赤な顔を隠すが、後ろで真凛が「大丈夫?」と心配そうにそれを見ている。


「にしても、織田さん本人が来てないわね」


 啓子は冷静にそういうが、確かに来ていない。なんでなんだよ。


「吉田さん、友達なんでしょ? 誘わなかったの?」

「仕事上の友達だから」

「もう。そんな時を連れてくるの! 無理やり引っ張ってでもいいから!」


 啓子に怒られてしまった。でも無理やり引っ張っては来れないだろ。一応先輩なんだから。


「プロポーズはどっちからなの!?」

「……言えません」


 緑の周りでは質問合戦が始まっていた。顔を隠している緑の間にアイドル達が集まっている。最初に聞いていたのは結香である。


「いつから好きだったの? 一目惚れ?」

「割と……。最初から……。」


 次は杏子からの質問だ。緑はこの質問には答えている。


「織田さんの、どこが、好きですか?」

「優しいところかな……」

「確かに、優しいですね」


 次は海音からの質問だ。海音も緑も織田さんから優しくされているようだ。そういえば最初に海音を紹介してくれたのは織田さんだったな。


「また、二人で大和旅館にお越しくださいね」

「はい」


 若奈からはお誘いを受けていた。緑たち、また大和旅館に行くのかな?


 僕は啓子の横でその様子を見ていたのだが……。


「ねえ、何話してるの?」


 後ろから結香がやってきた。僕と啓子の肩に手を置いていた。僕と啓子は肩がくっつくほど近づいてしまった。


「なんでもないよ」

「いえ、別に……」

「みんな、お祝いしたいんだよね」

「うん、まあ」


 僕と啓子は何も知らなかったふりをしたけど結香に聞かれていたようだった。だったら後日織田さんを呼んでお祝いをしようか、と思った。


「みんな、盛り上がってる中悪いけど、今度お祝いしよう。織田さんがいないので僕が連れてくるよ」

「賛成! みんなでお祝いしてあげよう!」


 宇音はそう賛同してくれた。


「それにしても本当おめでとう。私も直之さんとけっ……」

「それ以上は言うなよ!」


 宇音が禁句を言いそうになったから僕は口を塞いでやった。


「んんー」

「吉田さん、そろそろ離してあげましょう。宇音ちゃんも悪いと思ってるようだし」


 思ってるかな? でも真凛がそういうので僕は宇音を開放してやった。


「直之さんやめてよ! もう言わないから」

「ここでは言わないでよ。僕が怒られるからさ」


 特に結香になんだけど、怒られるんだ。


「じゃあ、今日はホールを満員にできた祝勝会ってことでパーッと行こうかしら」

「はい」


 たぶんパーッといくのは啓子だけだと思うけど、次のライブはどうなるんだろう?


「村原さん、次のライブはどうするんですか?」

「場所? 好きに決めていいわよ。私も次の契約が切れたらいなくなるから」

「まだまだ先ですよね?」

「一年は早いわよ?」


 ええっ!? と言いながら驚く杏子。哲子も「私も!」と補足しているように哲子も来年で卒業するみたいだ。


「次の会場は私が決めるから、楽しみにしててくださいね」


 杏子は笑顔で宣言した。


「直くん、そういえば、桃瀬さんと大沢さんはどうするの?」

「新しく二人で活動してもらうから、結香もいろいろ教えてあげて」

「それはもちろんいいよ。ユニット名はまだだよね。あたしが決めていいかな?」

「いいけど」


 結香は僕にこれからのことについて語りかけてきた。だったら結香にユニット名を決めてもらおうか。


「あと、黄桜さんも運営として入れるから。あの前街で見かけた少しおっかない人」

「あの人も入るの?」

「うん、また歓迎会しないとな」

「肝臓鍛えとかないと」

「結香はあまり飲まないだろ。それは啓子だから」

「そうかもしれない」


 僕と結香はまだ話しているが、これで一通り話は終わったみたいだ。それにしても次からは新しい舞台でライブができるわけだ。楽しみだなあ。

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