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工場で働いていた僕がアイドルを作ったらハーレムができた  作者: KAZU
第三章 飛躍するアイドルたち 新アイドル編 ~『GOD BRIGHT』がやってきた~
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第32話-4.『GOD BRIGHT』の運営

 先日、街で桃瀬さんと大沢さんがスタッフに連れて行かれた。と言う事はもうこの話は無しってことかな。彼女たちと活動するための準備を進めていたけど、それもすべてしなくてよくなった。


 でも今は作る曲もないし、アイドルの練習の事は彼女たちに任せている。ブログは先日の桃瀬さんと大沢さんの見学の事を書こうと思ったが、これも今は更新するのをやめている。何をしようか?


……。


 特に作ることはないんだけど、時間が余ってるので作曲でもしようか?


 僕は作曲をすることにした。特にテーマはないし、同じような曲を作るのも飽きるので、イメージを変えるためにも持ち歌がまだないのは誰かについて考えた。


 結香と海音、宇音、哲子は持ち歌がある。真凛はファッションショーがあるので後でいいか。啓子と緑もいずれは歌わせたいけど、今はちょっといいか。


 残ったのは杏子と若奈だ。だが、杏子はグループのリーダーで、存在感があるのに未だに持ち歌がない。今回は杏子の曲を作ろう!


 僕は杏子の曲を作ることにした。


 その前に、ジュースでも買ってくるか……。


 入口にある自動販売機にジュースを買いに行ったら、見たことある人影が呼んでいるがあれは……。


「吉田さん」

「桃瀬さん!」


 もう来ないと思っていた桃瀬さん達がそこにいた。


「何で居るの!?」

「もう一回お願いしに来ました。入れて下さい。お願いします!」

「お願いします!」


 そうは言われても、彼女たちはこの前スタッフに連れて行かれてたではないか。なぜここに来れたのか?


「ちょっと待ってよ! この前会ってから何があったの?」

「実は、今日も練習抜けてきました。やっぱりどうしても入りたいんです」

「吉田さんは私たちが入ってほしくない理由はありますか? ないですよね?」

「いや、まあ、そのないけど、何があったのかな?」

「ちょっと、今いるグループの練習が厳しすぎて耐えられないんです。そういう子は実は結構多くて……。この前北原さんは優しく丁寧に教えてくださいました」

「たぶんあのグループは誰もいなくなるんじゃないかな? それぐらい厳しいんですよ」


 桃瀬さんと大沢さんがそのように訴えるように『GOD BRIGHT』の練習は厳しいらしい。ここへきたことを言うとあのスタッフになんて言われるのだろうか?


「ここにはバレないように来ているから大丈夫です。たぶんバレたら吉田さん達も被害を受けるから。そんなことはさせません」


 でも、前見つかったってことはバレてるような気がするけど。


「お願いです。入れてくれませんか?」


 ここまで言われたら断れない。もし見つかった場合はスタッフに何されるかが怖いけど。


「分かった。また伝えておくから」

「そろそろ戻らないと怒られるので。それでは」


 抜けて来たのか。まあ、でも『GOD BRIGHT』も大変そうだな。


********


 僕と結香は、桃瀬さんと次の日程を伝えるために街へ向かった。会えるかどうか分からないけど。


「吉田さん!」

「こんにちは」


 と思ってたらそこに桃瀬さん達はいた。


「次回の予定が決まったよ」

「はい! ありがとうございます!」

「次の水曜日でいいかな? 六日後になるけど」

「はい!」


 これで次の予定は決まりだな。


「結香もそれで頼む」

「喜んで。桃瀬さん、大沢さん、よろしくね」

「「はい!」」


 話が済んだので帰ろうと足を進めたら知らない男性がやってきた。


「桃瀬さん、大沢さん、ダメじゃないっすか。こんなところにいちゃ」

「あれ? 黄桜さん!」


 なんかおっかなさそうな男の人が現れた。この黄桜って人も運営なのかな? だとしたら気を付けないと。


「さあさあ、帰りますよ。山桜Pに怒られますよ」

「でも~」

「でもじゃないっすよ。自分まで怒られますから」

「あなたはいいんです」


 黄桜さんっていう人に桃瀬さんは抵抗し、大沢さんも冷たいセリフを言っている。


「よくないっすよ。この吉田さんって言う人にはついていかないっていう約束だったでしょ?」

「そうですけど」

「じゃ、帰るっすよ!」


 なぜかこの男の人は僕には何もしてこない。でも、桃瀬さんと大沢さんの抵抗もむなしく、この運営らしき人に連れられて二人は帰ることになった。


 そこに二階堂さんと杏子が現れた。杏子は練習中じゃないのか?


「黄桜、それくらいにしとけ」

「あれ、二階堂さん、なんでこんなところにいるっすか?」


 この運営らしき人は二階堂さんが現れて驚いている。知り合いなのか?


「最近、連れ去り事件があったようでな。パトロールしている」

「直之さん、大丈夫だった?」


 二階堂さんと杏子は、僕らを助けに来たようだった。


「僕は大丈夫だけど」


 僕は何もされてないので無事だけど、桃瀬さんと大沢さんは無事なんだろうか?


「ああ、そうなんですか?」

「お前は知らないのか。どうやら山桜って言う人が女の子を連れ去ったっていう」

「山桜Pがそんな事するわけないじゃないっすか」

「でも、俺はその話を聞いたぞ」


 二階堂さんにそう言われると運営らしき人の顔が強そうな顔から弱そうな顔へと変わった。


「まあ、二階堂さんが言うんだったらそうなんすね」

「そうだ。だからそれくらいにしとけ」

「いや、でも、山桜Pが怒りますよ」

「山桜さんには俺から伝えておく」

「分かりました」


 その運営らしき人はあっけなく僕らの元を後にした。


「二階堂さん、ありがとうございます」

「勘違いするな。別にお前のためにやったんじゃない」


 二階堂さん、そんな言い方はないと思うが。


「私が以前桃瀬さん達が連れ去られるのを見てちょっと危ないかなと思って。だから練習を抜けてきた」

「そうだったんだな」

「俺アイツらと知り合いだからな」

「二階堂さんも運営なんですか」

「俺は運営ではない。もういいだろ、二宮、行くぞ」

「はい」


 相変わらず二階堂さんは素っ気なくて怖い感じだったが、今回は助けられた。


 杏子と二階堂さんがいいように取り計らってくれたおかげで、桃瀬さんと大沢さんの連絡先を無事交換することができた。


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