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工場で働いていた僕がアイドルを作ったらハーレムができた  作者: KAZU
第三章 飛躍するアイドルたち 真凛編 ~真凛のファッションショー~
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第28話ー6.真凛のファッションショー 開幕

 ライブから数日、あっという間に真凛のファッションショーの前日となった。今日は練習場所にあるプールで、ファッションショーのリハーサルをすることになっている。


「おはようございます」


 僕が緊張して待っていると、今回の主役である青海真凛が入って来た。真凛には、今まで感想と言う形で進捗状況や決定事項を聞いている。今回はその演技がどこまで出来ているのか、それを確認も含めて行う。


 ちなみに、当日はスタッフとして宇音と結香にもついてもらうので彼女たちにも来てもらった。


「あなたもスタッフなの?」

「私は真凛さんとは仲がいいから」

「ううっ。あたしは直くんに呼ばれてきたのに」

「私も、いきなり直之さんに言われて……。真凛さんと仲がいいからって」

「まあ、とりあえずリハーサルをしようか」


 宇音と結香が言い争うと長くなるし、僕も巻き込まれるから早々に仲裁した。


「真凛、どう言う動きで行く?」

「はい。プールへ入ってからまず、プールサイドを歩いて、水中を泳ぎながら服を見せる、にしようかと思っています。一着目と二着目では流れは同じですが、動きを変えます」

「うん。早速それでやってみようか?」


 今日はリハーサルと言う事なので、今、真凛の言った通りに実演してもらった。


 真凛は白いブラウスと赤いスカートを身につけた状態でプールサイドを歩いて行く。半周したところで両手を腰に当てて、そのままくるりと回る。僕はそれがたまらなく色っぽく思えた。その後、プールに飛び込み、泳ぎながら往復する。その後プールサイドに上がったら歩いて退場する。


 ここまでは順調だ。意外と真凛はかわいいポーズをとっている。それがすごく良かった。


 でも、真凛が退場したらものすごく静かで退屈な感じがした。何かが欲しい。何かが。


「着替え中が静かだな。そうだ、宇音、何か話で繋げてくれないか」

「どんな話がいいかな?」

「カフェファクトの活動とか、真凛ってどう言う人なのかでもいいから」

「分かった。考えておくよ」

「直くん、あたしは何をすればいいの?」

「結香は受付と誘導を頼むよ」

「受付の誘導ね。わかった」


 僕が宇音と結香の役割を話していたら着替えを終えた真凛が再入場してきた。


 今度は青いスカートとTシャツを身につけてプールサイドをさっきとは逆の方向へ歩いて行く。今度は腕を頭の上に組んだまま歩いていく。ここも色っぽいと思った。さらにまた半周したところで手を降ろして両手を開いた後にくるりと回った。なんか、ファッションショーっぽいぞ。真凛はそのままプールに飛び込み、水中をしばらく回り続けた。すごい体力だ。


 真凛は潜っている間息はどうしているんだろうか? 目は回らないのだろうか? よくそれだけ回れると言うほど回転した後、再びプールサイドへ上がって右手を差し出す決めポーズを取ると退場した。


 結香はさっきの話の続きをした。彼女がライブ前にいつもやっている事だから多くは語らなくていいだろう。


 それより今は真凛の演技だ。流れはこれでいいと思う。


「吉田さん、どうでしたか?」

「よく練習していると思うよ。本番はこの通りに頼む。ただ、着替えの時間がちょっとあるから宇音に繋いでもらうことにするよ」

「そうなんですね。宇音ちゃん、ありがとう」

「どういたしまして!」


 宇音はなぜかニヤニヤしている。お礼を言われただけで何がそんなにおかしいんだ? 僕には分からない。


「宇音、何を笑ってるんだ?」

「なんでもない!」


 宇音はそう言って僕に抱きついた。これで何もないわけがないだろう。


 そんな僕達に真凛は話しかけてきた。


「ところで吉田さん、この水に慣れるためにちょっと練習していいですか? この水はいつも入っている水とは違うので」

「え? いいけど」


 やっぱり人魚ともなると水によってコンディションが違うのかな。


 でも、今日真凛はとても人魚とは思えない綺麗な歩き方と人魚らしい水中での綺麗な泳ぎを見せてくれた。


 そのままプールを泳いで何往復かしたら、真凛は満足したのか上がって来た。「もう大丈夫です」と笑顔だった。これなら本番は大盛り上がりになること間違いない。


********


 そしてファッションショーの本番の日、僕は真凛をエブリディフィットネスまで送り届けた。屋内に入って更衣室の目の前で真凛とは少しの間お別れだ。


「おはよう。真凛、がんばって」

「おはようございます。今日は今までの成果を出し切れるように頑張ります!」


 真凛はファッションショーの服装に着替えるため更衣室に入った。そこに宇音と結香がやって来た。


「宇音、結香と一緒にいたのか?」

「うん、入口で有浦さんに会ったから」


 宇音に聞いた質問を答えたのは結香だった。


「直之さん。真凛さんの着替え中の繋ぎは任せて。上手くいくと思う」

「ああ、期待してるよ」


 宇音は真凛の居る更衣室へ向かい、結香は受付役なので入口に向かった。


 そういえば、宇音は昨日夜遅くまでセリフを考えていた。それだけ時間をかけてるんだから宇音がどう繋げるのかが楽しみだ。

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