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工場で働いていた僕がアイドルを作ったらハーレムができた  作者: KAZU
第二章 大みそかライブへ向かって(夏~年末まで)
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第12話-1.本番の準備は全員で

 ライブ当日の朝、僕は海音と宇音と真凛を乗せて会場へと移動した。いつものように公園で待ち合わせをして行くのだが、もう公園に着いた時点で緊張している。車内でもあまり会話は無く……。


 そして、やってきたのは派遣会社BOOWGのホール。その前で、僕達は建物を緊張しながら見つめていた。


「やっと着いた」

「大丈夫かな」

「宇音」

「ああ、緊張する……」


 僕は宇音を気遣った。途中、海音と視線が合ったが、固まっている。


「吉田さん、私、上手く、踊れるかな」

「海音」


 僕は、どう返していいか分からない。


「私も今日はさすがに心配です。上手くいけばいいですが……」


 真凛も緊張していた。


 でも、いつまでも外にはいられない。僕らはゆっくり中へと入る。


 ホールの中は広かった。前もこんなに広かっただろうか?


「今日、ここにお客さんは来るのだろうか?」


 僕はこんな心配をしていた。


「結菜ちゃんは、来るよ」


 海音はそう返した。つまり、お客さんは少なくとも一人は来るという事だ。ゼロじゃなくて良かった。


「おはようございます!」


 後ろから杏子が走ってやってきた。何をそんなに急いでいるんだろう。


「直之さん、今日はいろいろ楽しみで、早く来ちゃいました」

「おはよう、杏子。いよいよ本番だけど」

「はい。お客さんはどれくらい来るだろう?心配」

「衣装を作ってくれた浅田さんが来るって。ゼロじゃない」

「ゼロじゃないかあ」


 杏子は返事をしているが納得していないようだ。お客さんがどれくらい入るか心配らしいな。僕はもう一人でも入れば安心なんだけど。


 杏子はそう心配しながら控室の方へ行った。僕達四人も控室の方に移動する。


 控室に移動しても、みんな黙ったままだ。そんな中、杏子が話をしようと促してくる。


「直之さん、ちょっと合わせてみるから、日程表読んでて」


 僕は杏子に日程表を渡された。ざっくりとしか書いていないので、練習が終わったら分からないところを杏子に質問してみよう。


 しばらくしていると啓子と哲子がやってきた。杏子はそれに気付いて練習を中断させた。


「あっ、おはようございます!」

「おはよう、今日はよろしくね」

「おはようございます」

「はい、早速なんですが、今日のスケジュールについて簡単に説明しておきますね」


 若奈と結香はまだ来ていないが、杏子から今日の事について説明があった。


「午前中は少し練習をしましょう、お昼頃にみんな揃うから、午後はリハーサルをして

六時から本番です。このグループもまだ小さいので、今回はアイドルの皆さんにも少しライブのお手伝いをしてもらいたいと思っています。私はアイドル達の取りまとめをして、村原さんと華南さんには受付を、大和さんにはチラシ配りを、北原さんには会場の整理をしてもらおうと思います」

「ちょっと待って! 今何て言った?」


 会場整理は結香がやるのか? 僕の聞き間違いならいいんだけど。


「北原さんに会場整理をやってもらおうかと思うんだけど。聞いてなかったの?」

「いや、あの、やらせて大丈夫なのか?」

「直之さんは心配なんだ」

「ああ、出来るのかなと思って」

「そんなに、出来そうにないの?」

「昔の結香を見ていたらそう思って」


 僕は結香を心配しているのだが、何か杏子に詰め寄られてるぞ。


「ああ、それなら大丈夫よ、結香ちゃんなら出来るわ」

「何でそう思うんですか?」

「あら、あんた結香ちゃんと昔から一緒なのに出来るって思わないの?」

「それは……」

「ずっと友達だったんでしょ? 結香ちゃんの実力、信じてあげなさいよ」

「まあ、昔から知っていますけど」

「あの子ならしっかりやるわ。大丈夫よ。最近、真面目に練習しているのも、あんただったら見てるわよね?」

「はい」

「ね、大丈夫でしょ?」

「は、はい」


 あら、いつの間にか僕は啓子に説得されていた。


********


 昼前になって織田さんと緑、続いて若奈がやってきた。


「こんにちは! 吉田さん」

「こんにちは、若奈がチラシを配るって言ってたな」

「はい、頑張ります」


 若奈はカバンにポスターを入れていた。そのポスターを見てみたいけど裏を向いていた。若菜は早速そのポスターを取りだして貼った。


「ああ、なんとか間に合った!」


 最後にやってきたのは結香だ。彼女は急いでいる感じで入ってきた。


「ああ、ちょっと今日すること覚えなきゃ」

「覚えてなかったの?」

「何よ、ちゃんと勉強して来たわよ。でも、まだ完璧でないから」

「北原さん、頑張ってくださいね」


 僕の隣で腕を絡めている宇音が結香を励ました。


「じゃあ、勉強するから邪魔しないでね」

「ああっ、直之さんが!」


 結香は去り際に宇音を僕の腕から離し、楽屋の方向へ引きずって行った。


「そんなにやる必要あるのか?」


 僕はそう思ったが、今までの僕は逆に心配していた。まあ、心配するぐらいの事はないか。僕の楽屋へ行くこととしよう。


「直くん、有浦さんとくっつきすぎ!」


 楽屋に入って、結香の最初のセリフがこれだから、僕はどうすればいいんだ?


「直之さん、北原さんが私たちの愛を妨害する!」


 ほら、宇音はこう言っているし、いや、人前で言わないで……。


********


 本番前、杏子はアイドルの取りまとめ役として、海音、宇音、真凛と一緒に進行の最終確認をしていた。一方で僕はやることがない。いや、困っているアイドルの補助をしろと言うが、一体何をすればいいんだ?


「吉田さん、どうですか? 今日は」


 舞台裏に浅田さんが来ていた。アイドル達の着替えの手伝いに来ていた。


「頑張るよ。僕は出ないけどね。で、何をすればいいんだ?」

「みんな準備はできたから。お話でもしておけばいいんじゃないかな~?」

「分かった。ちょっと行ってくる」


 そう浅田さんが言うので、早速杏子に混ぜてもらった。


「あれ? 緑は?」

「ん? さっきまでいたんだけど」

「紅藤さん! もう一回来てくれる!?」


 杏子は緑を呼び出したが、宇音は緑も睨みつけるような目で見ている。


「もう一回打ち合わせをして、本番に臨みましょ」


 もう一度、五人で踊り、


「直之さん、もう時間だから、会場の様子を見に行ってくれる?」

「分かった」


もうそろそろ本番なので、僕は会場で準備しているアイドルを呼びに行った。途中、緑と織田さんが何か話している所に遭遇した。何を話しているのだろうか?


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