表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
アグムルーベ街道戦
8/152

穴掘り

 ブラナテラ軍は一夜を過ごすため、明日戦場となるであろう岩場を遠く見下ろせる丘陵に、野営の設備を敷いた。

 果たしてパウルスは、一同が眠りに就いた頃合を見計らい、装備を整え、また夜警の目を盗んでシャベルを一本拝借し、陣営から抜け出した。

 しばらく歩き、岩場に差し掛かった彼は、遠く前方に敵軍が敷く野営の灯りを確認した。

 彼は、明日の開戦前に両軍がどのあたりで布陣するかの見当をつけると、その中間地点まで歩を進めた。

 右手にはるかそびえる断崖の地層は、硬い場所もあれば脆い場所もあった。彼は地層が比較的脆く、また向いに位置する岩場が込み入った状態の場所を探し当てると、崖を掘り始めた。

 深夜に剣士がぽつんと一人、崖を掘る姿は実に滑稽だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
◆ランキングサイト◆
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ