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剣帝と呼ばれた一兵卒  作者: もやひと
アグムルーベ街道戦
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衝突

 ブラナテラ軍にパウルスの姿は見えず、しかしそんなことには構わず、戦いは始まった。

 先に述べたとおり、此度の戦場は岩場を人が整備した道である。

 傍らにある自然の岩場はとても隊列を展開できるようなものでなく、他方の断崖絶壁などはもってのほか。

 必然、両軍は縦長の陣形を強いられ、果たして事態は正面衝突からの乱戦へと突入した。

 両軍の規模は似たようなもので、初め戦況は互角の様相を呈していたが、次第にブラナテラ軍が圧され始めた。士気が違ったのだ。

 そもそもこの戦争はリーベルタの側から仕掛けたものである。

 経済的な逼迫に端を発する食糧難から領土拡大をねらったもので、リーベルタの兵士たちには、自身や家族が飢餓にさらされるか否かがかかっているのだ。

 他方のブラナテラ軍に劣るところがあったわけではないが、そこには経済から何から、特別切迫した背景はない。

 この差が、土壇場での気迫に直結した。

 ブラナテラ軍はじりじりと少しずつ、しかし確実に後退を強いられ、やがて壊滅目前の敗勢に立たされた。

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