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先導者ヨシキの物語  作者: 奈々宮 紬
始まりの物語
3/10

[003]守る者

......お客さんだ。それもたくさん。


子供が......7人。多い。“感情の檻”も久しぶりにいっぱい。


本当に珍しい......こんなにもたくさん、しかも子供が......心を閉ざすなんて。まぁでも。


「私と、同じか。」


“感情の檻”の本来の使用用途とは違うけど、流石にこの子たちに後悔を繰り返させるのは可愛そう。


それに、この3人以外の4人は軽く心を閉ざしているだけだから、こうして寝かせておけば、自力で乗り超えられる、と思う。


「問題はこっちの3人。」


完璧に心を閉ざしてる。もう本当にどうしようもないくらいに。このまま、ここで3人とも保護し続ける訳にもいかないし......。


「1人には、無理やり感情を渡して、外に出てもらおーっと。」


幸い、ここは“感情の檻”。今までに得た感情が残ってる。私としては痛い出費だけど、でも3人は隠せないから仕方ない。


「この中で、一番体が安全なのは......。」


この子。名前はライ。唯一、近場に保護者がいるから、この子には申し訳ないけど、保護から外させてもらおう。


この子たちは、私が守らないと。


あーあ、結局私も悪役にはなれないなぁ。

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