表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
先導者ヨシキの物語  作者: 奈々宮 紬
始まりの物語
1/10

[001]ヨシキ

見渡す限り、何もないただ灰色の世界。


......いや、建物の残骸と思しき廃墟が大量にあるだけの世界。


「よくもまぁ、やってくれたな。」


リフレインを発動するのも間に合わなかった。


「さて、どうしようか。」


体はボロボロ。しかも守るべき存在も引き連れて、この残骸しかない世界を生きぬけというのか。


「連絡も無理か......。」


ポータルがない以上、何も出来やしない。


「まずは生活基盤の作成から......ん?」


この気配......まさか、な。

気配を感じたところへ向かった。


「これは......驚いた。」


コオ、キョウカ、トモ、エル......もしかして、前に起動していたリフレインを切らずにリフレインを展開したから呼び寄せられた......?いや、まさか、そんな......


......今は一人で葛藤している場合じゃないな。守るべきものが1つから5つに増えてしまった......いや、ちょっと待て。この歪んだ時間軸に巻き込まれるべき者は5人のはず......どうして彼だけ来なかったんだ?


いや、来れなかった......?なぜ、来れなかった。争ったのか?いや、普通の人間には能力干渉など、不可能なはず......


分からないことが多すぎる。これは......骨が折れそうだ。せめて、彼が居れば......。



「......何の用だ。」

「んー?せっかく来てあげたのに酷いじゃないか!」

「私はお前が嫌いだ。さっさと帰れ。」

「いやいや、この子保護してほしいって言いに来たんだけど。」

「......まさか。」

「うん!奇跡の実験体のクローン体だよ!」


......彼の頭脳があれば、或いは生き残れるかもしれないな。


「彼ってば結構色んな知識詰め込まれてるっぽいねー!“ロード”は結構実験体に好待遇みたい!」

「なにが言いたい?」

「べっつにー!まぁ、ってことで、ヨシキ、バイバーイ!」

「いつも急に現れて急に帰っていくな、サクシャは。」


さて、これからどうしようか。

衣食住の確保が優先だな。


それにしても......


「なぜ、急に世界が崩れたんだろうか。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ