変わらない日常
よく推理小説とかは書いて自分だけで読んでいたが、自分が書いた小説をこうやって皆様にお披露目するのは初めてのことなので、ちょっと理解するのは難しいかなとは思いますが、少しでも目を通して頂ければと思います。
七瀬舞は旅行会社勤務の普通のOL、26歳、独身。いつも化粧っ気のない、地味な服装で仕事をしていた。
「七瀬さん、この資料お願いします。」
同じ部署の後輩高木から、今度の旅行プランの資料を渡され、パソコンに打ち込んでいく。
資料は山のようにある為、今日も終電間近まで残業決定だった。
「やっと終わったー。さあ、帰ろう。」
舞は漸く仕事を終わらせると、帰り支度を済ませ、終電に乗って帰宅。
一人暮らしのマンションに到着すると、ご飯も食べず、シャワーだけ浴びて、レモンの缶チューハイだけ飲むと、そのままベッドに倒れ込む。
「(大学を出てから今の仕事に就いて4年かあ…。未だに彼氏いない歴が年齢。私は一体何をやってるんだろう…。)」
舞はそんな事を考えながら、そのまま眠りについた。
翌朝、早くから舞のスマホに、上司の上原課長から着信が入リ、舞はあわてて出る。
「もしもし、上原課長、お疲れ様です。何かありましたか?」
「ああ、七瀬君、昨日は夜遅くまでお疲れ様。このところ君は残業をしていると聞いたので、部長とも話して今日は君に特別休暇を与えようと決まったんだ。」
「えっ、本当ですか?」
「ああ、あとの仕事は高木に任せてあるから、君はゆっくり休みなさい。」
「ありがとうございます。お願いします。」
「それじゃ、また明日。」
「はい、失礼します。」
舞は電話を切ると、顔を洗いながら考えていた。
「う一ん、久しぶりに買い物でも行ってみようかな。」
と、舞はバックの中を整理し、財布の中の溜まっていたレシートを捨てる。
そして、いつもの青いシャツを着て、黒のデニムパンツをはくと、そのままバックを持ってアパートを出てしまっていた。
その際に舞は財布を入れ忘れてしまっていることをすっかり忘れていたのだった。