表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
相棒となら異世界だって!  作者: 眠熊猫
32/97

大教会の礼拝

さすがに教会が近いだけのことはある。

鐘の音がすごく大きく聞こえるから、目を覚ますのは簡単だわ。

飛び起きて清潔の魔法を私とこの部屋中にかける。

髪を櫛で梳いてアリーさんたちから餞別に貰ったリボンとピンで髪を結う。

「神官になったら髪を結いあげなきゃいけないから」

と言ってくれたのだけどまさかすぐに入用だとは思わなかった。

ピンで留めるよりはかんざしで留める方が楽なんだけど、どうしようかな?


教会に向かうと他の人の姿もそこそこ。リュートを見つけたから側に行く。

「おはよう。リュート。」「ああ、おはよう。」

礼拝堂に入ると、紫のベストを着た人が手招きした。

あの色は副大司教!近寄って挨拶をする。

「おはようございます。リュートと言います。」

「おはようございます。リンです。」

「私は副大司教のアムラ。これからよろしくね。」

スラリとして、とても綺麗なお姉さん。…本当はおばさんだろうけど、言っちゃいけない感じがすごくする。

握手を求められた。目上の人から求められなければ握手はしてはならない。そして求められた時は遠慮してはいけないのがこの世界のマナーだ。

急いで手を伸ばして握手した。リュートも同じく。


アムラさんに言われるまま、最前列の席に並んで座る。やがて白いベストを着けた大司教が壇上に立って礼拝を執り行なった。

そして礼拝が終わったところで私たちが呼ばれて壇上に上る。


大司教が紹介してくれた。

「デルトーク国から来たリュート十三歳、リン十歳。春から大学校に通うことになる。

リンは七歳の時に魔力を自覚し、宙に浮いてしまったが故に特例で七歳から教会で学びを受けた。

リュートは生まれ育ったコス村で神童と呼ばれたほどに聡い。

冬の一月にトークスの教会が卒業試験を受けさせたところリュートは満点、リンは一問間違いであった為に推薦を受けて大学校の生徒になった。皆、よろしく頼む。」

私たちは大司教と握手して壇から降りた。


それで今日の礼拝は終了。

寮に戻ろうとしたらアムラさんから大学校長に引き会わされた。

ミモさんと言う大学校長はお年を召してはいるものの何というか、可愛い方だった。

朝食の後で大学校の受付に来るように言われた。


寮の食堂でリュートと朝ごはんを食べる。

野菜も魚もたくさん入ってるスープ(海の味で口中がいっぱいになる!)とパン。パンがとても柔らかくて美味しい。

厨房に食器を返してお礼を言ったら料理人のおばさんから

「あんたたちのことは聞いてるよ。お昼は大学校の食堂で食べてね。入学式までは大学校の図書室を自由に使って良いから。」

と教えてくれた。


大学校の受付を訪ねる。

するとベストの色は司祭の赤なのに下に着てる服が茶色の男女が二人立っていた。

あれ?って顔をしてたんだろう。男の人の方が微笑んで

「大学校の職員は茶色の服の上に位を表す上着を着けるのだよ。

寮の職員は教会の職員も兼ねているから灰色だが。

初めまして。リュート、リン。ここで教授をしているテルという。こちらも教授でサミだ。」

「初めまして。妹が失礼しました。お許しください。」

リュートに代わりに謝らせちゃったよ。ごめん。


二人の教授に大学校長の部屋まで案内される。

授業、大丈夫なのかしら?







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ