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相棒となら異世界だって!  作者: 眠熊猫
31/97

大学校に着いて

ジーフさんたちに

「私たちの行ないに何か問題があったなら教えてください。今後気をつけます。」

と申し出たんだけど。

魔法の使い過ぎを心配しただけなのだと言われてしまった。何それ?


魔法を一度に使い過ぎて体内の魔力が減り過ぎると回復が大変なのだそうだ。

ある程度の魔力の消費なら少し食べるか眠るかすれば回復するんだけど、涸渇寸前までいくと薬湯を飲んで丸一日眠るくらいしないと回復しないんだって。

私たちがさっきうたた寝したのは魔力の回復の為だったのかな?

(作者注:違います。単純に肉体的に疲れて眠たくなっただけです。)


やがてギルドの方が書いた記録とジーフさんたちが書いて教会に持ち帰る記録との照らし合せが終わった。

ジーフさんたちが乗って来た馬車に乗せて貰って大学校に向かう。

マイさんはとても私たちを気遣ってくれた。優しい人だなぁ。色々なことを話してくれた。

通った村の名前や、この辺りで取れる作物のことなんかを教えて貰っていたら教会が見えてきた。


王都の教会よりもずっと大きくて立派だった。隣にある大学校も二階建てだけど横に長い。

コテージ風の一軒家が奥に幾つも並んでいて、大教会や大学校に勤めている司祭や神官たちの家だという。

大学校の庭を挟んだ正面にある建物は学生寮。

正面から見て右側が男子寮、左側が女子寮。

中央にある食堂は男女共用。

朝食と夕食はここで摂る。大教会内と大学校内には昼食を摂る為の食堂がある。

また大司教や副大司教は大教会内に家があるそうだ。


寮の前でリュートと分かれる。

管理をしている神官のルシルさんに部屋に案内して貰った。

ドアにはすでに私の名札がかけてある。中に入ると新しい神官服と灰色のベストと上着が数着、クローゼットに入っていた。

この寮に入った時点で私は一応神官になったのだそうだ。灰色のベストは大学校生の印だって。

今まで着ていた見習いの黒い服を清潔魔法をかけてからルシルさんに渡して返却する。

ベッドも綺麗にメイクされていた。

明日からは自分でメイクするように注意を受ける。


また、大学校と教会では鐘が他の地よりも多く鳴らされることも説明された。


朝の鐘で起きること。

次に鐘が鳴ったら教会に行き、礼拝をする。

礼拝が終わったら朝食。

始業の鐘が鳴ったら大学校へ急ぐこと。

お昼の鐘で休憩。

午後の仕事開始の鐘が鳴ったら午後の授業。

夕の鐘で授業が終わる。教会へ行って礼拝。

寮に戻り、夕食。

夜の鐘が鳴ったら就寝。


そして月の一日、十日、二十日は朝の鐘を二回鳴らす。一度ではなく二度鐘を鳴らすのは休日の合図なのだそうだ(月の一日だけは朝の鐘が三度鳴る)。


今日はまだ冬の三月の十七日だから、大学校は始まっていない。

でも明日の朝食後に大学校の窓口で入学手続きを済ますように言われた。

そして明日は教会の朝の礼拝で他の人たちに紹介されるそうだ。遅れないようにしなきゃ。


ルシルさんにもうすぐ夕食だから、荷物の整理が終わったら食堂に来てねと言われた。

ルシルさんにお礼を言うと

「仕事だからね。」

と返事されてそのまま部屋を出て行かれた。

よし。片付けが終わったらご飯だ!


食堂に入ってみると十数人の男女が食事をしてた。

私のことを驚いて見てる。まあ、小さいよね、私。

リュートも食堂に入って来たから二人で食事を受け取って席に着いて食べ始める。

あらかた食べ終わった頃に数人が近寄って来て話しかけられた。

春の一月一日から大学校に通うと言ったら驚かれ、

浄化が使えると言ったら驚かれ、

年齢を言ったら驚かれた。


明日の朝の礼拝で紹介されます。

リュートとリンです。よろしく。






神職による上着の色を記します。


黒 神官見習い

青 神官 (大学校生は灰色)

赤 司祭

緑 司祭長

黄 司教(大学校長は司教職扱い)

紫 副司教

白 大司教


です。

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