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相棒となら異世界だって!  作者: 眠熊猫
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教会に行って来ます

私が宙に浮いてしまった日。春の三月。

夕食の後でリュートが父さんと母さんに謝った。

このくらい何ともないだろうと思ったのに、身体の中の魔力にすぐ気がついた私が宙に浮いて空に上がっていったって。無事に降りてきたから何もなかったけど危ないから教会へ明日一緒に行って相談したい、と。


父さんと母さんはすごく驚いてた。

普通は魔力を自覚するだけでも何日かはかかるのだそうだ。十日くらいかかる人もいるくらいだって。

リュートは周りの反応を見て(実際はすぐ自覚したのに)三日目で自覚したことにしたらしい。

だから両親は私に魔法の才能があったんだね!という理解を示した。まあ、多分間違いじゃないんだろうな。


朝が来た。朝の仕事と朝食を終えて、リュートと一緒に教会に向かう。一応予備に買ってあった石盤を私のナップサックに入れて来た。石盤は落とすと割れるから一つか二つは予備として買ってあるんだって。私に知られるとオモチャにして壊しそうだから内緒にしてたって、ちょっとひどいなあ。


教会に着いた時、神官さんたちに不思議そうな顔をされた。そりゃそうだけど。リュートが説明して謝ると途端に真剣な顔になって。少し怖かった。


急遽女性の神官さんの一人(アリーさんて名前だって)が私を教会の裏庭に連れ出して

「今も浮ける?」

と訊いてきたからやってみた。

うん。浮けた。地面から一メートルくらいだけど。アリーさんが確認出来たなと思った頃合いで降りた。もう自分の意思で制御できるな。


他に何か出来るか訊かれたけど、したことがない。って正直に答えた。

大体なんで浮くのかもわからない、身体の中を回ってる温かいものが魔力かどうかも私は知らないって。


そしたらアリーさんは私に

「その温かいものを指先から少し出してみて。指から少し離れたところで火になるように想像出来る?」

と言ったからやってみる。指先の上三センチくらいのところに蝋燭くらいの火が点いた。へえ、これ本当に魔力だったんだね。

それから清潔の魔法を習ったり、風を起こしたり、水を掌の上に出したりした。

「裏庭に魔法で水がどれくらい撒けるかやってみて?」

というからスプリンクラーのイメージで魔力を使ったら裏庭全体に雨が降ったようになった。


随分時間が経ってたらしい。子どもたちが教会から出て来た。もう帰る時間?と思ったのが顔に出たんだろう。アリーさんはニッコリ笑うと、

「ずっと机に向かってたから、魔法を習うのは教会の前庭でするの。」

と教えてくれた。


リュートと同じ歳の子はもう三人いて、身体の中の魔力を魔法にする練習中。火は割合早く出せるけど清潔の魔法は結構時間がかかるらしい。

読み書き計算は男女別で習うけど、魔法は男女合同で習うんだって。


で、生活魔法は遅い子でも半年くらいで覚えられるらしい。そこで魔力の少ない子の魔法の授業は終わりになる。

魔力が高い子だけがもう少し難しい魔法を習うんだけど、今は習える子がいないんだってさ。

魔力を測る道具が今修理中で使えないのだそうだ。秋の一月くらいには直るらしい。

「だから、その時にはあなたも測るからね。」

と言われちゃったよ。


四人の神官さんのうち、ヤンさんとアリーさんは他の二人の神官、タークさんとララさんより魔力が高いから主に魔法関係の指導と、歳下の子どもの学びを担当してるんだって。

タークさんは事務仕事や計算がすごく得意で、ギルドに誘われたことがあるんだって。

女の子は教会で裁縫とかを習うんだけど、ララさんは裁縫が得意なので羨ましいってアリーさんが言ってた。

あれ、アリーさんもしかして裁縫…嫌いじゃないけど苦手って、もしかして不器…失礼しました。














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