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五魔(フィフス・デモンズ)  作者: ユーリ
五魔捜索編
44/360

黒幕との対決

 砦の中最上階にある最奥の部屋、それがベクレムの部屋だ。

 部屋の中はシンプルながら、他の部屋よりも広く、よく見るも高そうな調度品で飾られている。

 無論五魔の付き人という立場もあり目立たぬ様にしてはいるが、見る者が見ればこの部屋がこの砦で最も豪華な部屋だということがわかるだろう。

 その部屋でベクレムは机に座り、それが新たに必要な武器や防具のリストを作成していた。

 現在ベクレムにとってこの作業が一番楽しいものだった。

 武器や防具が充実するというのとは、己の野望がまた具現化するということ。

 書類に必要な武具を書く度にその武器を装備した自身の軍団を想像し、優越感に浸る。

 偽五魔のチンピラ達に従うふりも、己の将来の姿を考えれば苦にもならない。

 もう少し・・・もう少しで駒が全て揃う・・・ベクレムは無意識に小さな笑みを浮かべた。

 そんな中、扉をノックする声が聞こえた。

「おお~い!ベクレム!いるか~!?」

 チンピラの総大将のやかましい声に楽しみを邪魔され、ベクレムは心の中で舌打ちした。





「どうぞ、お入りください」

 ベクレムの言葉にゴンザは扉を開けた。

 ノエルもゴンザに続き部屋に入ると、奥の机に座っていたベクレムが立ち上がりこちらに歩み寄ってくる。

「これはディアブロ様。この様な場所にわざわざ御出になるとは・・・一体どの様な御用件でしょうか?」 

 ノエルがいるせいか、ベクレムのディアブロに対する態度は丁寧なものだ。

 だがその瞳に不快感が滲んでいるのにノエルは気付く。

 そんなノエルの横で、ゴンザは意を決し話し出す。

 「・・・ベクレム、俺らはもう、あんたには従わん!」

 その言葉に、ベクレムの表情が変わった。

「それは・・・どういう事でしょうか?」

 明らかに声の雰囲気が代わり、空気がピりつくがゴンザは怯まない。

「もうあんたには従わねぇって言ったんだよ! もう村の連中から税金紛いのことは止めろ! それに砦を無駄に強化すんのもな! さもねぇとただじゃすまねぇぞ!?」

 凄むゴンザに対しベクレムはため息を吐く。

「何を言うかと思えば・・・私にズタズタにされたのを忘れたかゴンザ?」

 ベクレムの態度が高圧的なものへと変わる。

 これこそ、ベクレムの本性なのだ。

「大体自分が何を言っているのかわかっているのか?」

「おおよ! もう偽物は終いだ! 村の連中にも真実を全部話して俺らは出ていく!」

 ゴンザの言葉にベクレムは「下らん」と吐き捨てる。

「全く馬鹿な男だ。 そこの新しいお友達がどれだけ強いか知らんが、実に愚かだ。 せっかく大人しくしていれば甘い汁が吸えたものを」

「うるせぇ! 村の連中から金巻き上げて危険に晒さなきゃならねぇお山の大将なんざ、こっちから願い下げだ!」

「危険とは心外だな。 それにお前は間違っている。 私にはこの周辺の小さな村などどうなろうと知ったことじゃない。 あるのは遥か先、この国の更なる発展と平和だ」

 ベクレムはおもむろに指をパチンと鳴らした。

 すると先程の扉から20 人程の武器を持った男達が雪崩れ込み、ノエルとゴンザを包囲した。 

 それは全て偽五魔の部下となったゴロツキや盗賊達だった。

「お、おめぇらは!?」

「貴様が裏でコソコソやっているのは知っている。 そこの黒騎士が先程お前の部屋にやっていていたこともな」

 ベクレムが視線を向けると、男達の中に先程の門番の一人が混ざっていた。

「てめぇ・・・もうこんなに自分の手下を・・・」

 「所詮お前の人を見る目などその程度だ。 お前に従うと決めた馬鹿共も雑魚ばかりだったしな」

 その言葉に、ゴンザの顔色が変わった。

「てめぇ! あいつらに何しやがった!?」

「安心しろ。 まだ生きて閉じ込めてある。 最も、手向かってきた馬鹿は何人か消したがな」

「て・・・てめぇ~!!!」

 ゴンザは怒りのまま持っていた鉄の棍棒を手にベクレムに突進する。

 ベクレムを守る為に立ちはだかってきた二人の男を吹き飛ばし、ベクレムに棍棒を振りかざす。

 だが棍棒が届く前に、ベクレムの拳がゴンザの腹にめり込んだ。

 ゴンザは吹き飛び床に叩き付けられる。

 うずくまり咳き込むゴンザに、ベクレムは腰の剣を抜きながら近付いていった。

「やれやれ、もう少し利用できると思ったが・・・まあ潮時か。 乱心した五魔を私が討ち取った事にすれば現状は変わらんしな。 捕らえた奴等も、お前達の首を目の前に転がせば大人しくなるだろうしな」

 ゴンザに向かい、ベクレムは容赦なく剣を振り下ろす。

 瞬間、ノエルが二人の間に話って入り、ベクレムの剣を掴んだ。

 「な!?」

 ゴンザの首をはねる勢いで放った剣を片手で掴まれ、ベクレムの顔に初めて驚きの色が浮かんだ。

 ベクレムはすぐにそれを振りほどき警戒しながら後ろに飛んだ。

「だ、旦那・・・」

「大丈夫。 後は任せてください」

ノエルに言われ、ゴンザは邪魔にならぬよう少し下がった。

「貴様・・・なるほど、ゴンザが調子づくだけの力はありそうだな。 どうだ? そんなチンピラより私に付かないか? 今ならかなりの地位を用意してやってもいい」

「・・・ベクレムさんでしたね。 あなたは何が目的なんですか?」

 ノエルの問いに、ベクレムは「いいだろう」と話始めた。

「先程も言ったが、私の目的はこの国の更なる発展と平和だ。 だがそれは、今の惰弱な聖帝ではなしえない。 だから私が王となるのだよ! この国の新たな王にな!」

「んな!?」

 ベクレムの宣言にゴンザが驚く中、ノエルは冷静なままだった。

「あなたが王に?」

「その通りだ。 いいか? この世は弱者は強者に支配されるから成り立つのだ。 弱者は強者の糧となり、その為に身を捧げる義務がある」

「その強者があなただと?」

「無論だ。 勿論相応しい王がいれば私は喜んでその強者の糧となろう。 だがそんな者などどこにもいない。 唯一一番理想に近かったのは魔帝ノルウェ・アルビアだったが、奴は詰めを誤った。 奴はかつての国土を取り戻すと急に侵略の手を弛め、その隙を突かれフェルペスなどに討たれた愚か者だ」

 瞬間、ノエルの空気が変わり、近くにいたゴンザが反応した。

 だがそれに気付かないベクレムは、興が乗ってきた様に更に続けた。

「そして今のフェルペスだ。 あのまま魔帝の勢いを継ぎ他国を侵略すればよかったものを、国の立て直し等と抜かし弱腰の外交を続けている。 その様な態度だから未だに滅ぼした国の残党ごときに手こずるのだ。 全くこの様な愚物の天下を許したとは、魔帝も強者とは程遠かったということだ。 だがそれも私が変える。 この外から攻めにくい地形に砦を築き、人材と装備を集める。 村からも今は税金のみだが、いずれ兵となる者を徴兵する。 更にこの山には希少な鉱石も多い。 それを採掘し財源とする為、戦えない者を労働力として働かせる。 その後近隣の町を支配下に置き更なる拡大に成功したら、一気に帝都に攻め入り聖帝を討ち取る! そして王となった私の指揮のもと、近隣の大国を全て制すのだ! その時私という絶対強者の元、全ての国が1つとなり、大きな発展と平和を迎えるのだ!!」

 高らかに言い放つベクレムに対し、ノエルは静かに口を開く。

「・・・もう1つ聞こう。 あなたのその野望で、大勢の人が犠牲になることはわかっているんですか?」

「下らん。 弱者は強者の為に利用され、命を捧げるのは当然だ。 一々そんなこと、気にする価値もない」

 その時、ノエルから発せられた巨大な魔力にベクレムと部下達に動揺が走った。

「・・・あなたは王にはなれない」

「な・・・なんだと?」

「魔帝ノルウェは、侵略はしましたが弱者を守り、国民を蔑ろにしなかった。 聖帝フェルペスも、正直思う所はありますが、この10年国の復興のために力を尽くしたのは認めています。 それも全て国民の、あなたの言う弱者の為です。 王も国も、その弱者という国民達がいるから成り立つんです。 そんな事もわからないあなたごときが、王になんか絶対なれない!」

 言い放つノエルの迫力に押されながら、自身の考えを完全否定されたベクレムの目が怒りに染まる。

「貴様・・・所詮ゴンザごときに付いた愚物が! もうこんな馬鹿と付き合う必要はない! 殺せ!」

 ベクレムの号令に部下達は一斉にノエルに飛び掛かった。

 瞬間、黒い雷がノエルから放たれ、部下達を直撃した。

 部下達は全身を駆け巡る激痛に悲鳴を上げ、全員意識を失った。

 その光景に、ゴンザは「すげぇ・・・」と呟き呆然とした。

「ば・・・馬鹿な・・・こんなこと・・・あり得ない!!」

 一瞬で部下を倒されたベクレムは狼狽しながら全力でノエルに斬りかかる。

 ノエルは慌てることなくそれを再び片手で止めた。

「ぬが! この・・・!!」

 ベクレムが力を込め離れようとしても、剣はびくともしなかった。

「あなた・・・この程度で魔帝や聖帝を越えるなんて言っているんですか? これじゃ、聖五騎士団の普通の隊長格にすら勝てませんよ」

「だ、黙れ! ・・・ひぃ!?」

 ベクレムはなんとか抵抗しようとするが、掴まれていた剣がノエルの手から出た黒炎により熔けるのを見て、思わず悲鳴を上げる。

 ベクレムは尻餅を付きそのまま後ずさる。

「き、貴様何者だ!? その黒い炎や雷は・・・」

「へん! 聞いて驚け! この人はな、本物のディアブロ・・・」

「違いますよ」

「へ?」

 勢いよく言おうとしたゴンザがコケる中、ノエルはゆっくりと兜を取った。

「僕はノエル・アルビア。 魔帝ノルウェ・アルビアの息子です」

「・・・へあああ!?」

 ノエルの正体を知りゴンザは驚き絶叫し、ベクレムは動揺しながら納得したように小さく笑いだす。

「・・・くははは、そうか。 あの魔帝の子か。 ならこの力も理解できる・・・だが! これ以上暴れれば、お前の連れてきた者やそこのゴンザの仲間も死ぬことになるぞ!」

「!?てめぇ!!いつの間にそんな・・・」

「大丈夫ですよ、ゴンザさん」

 他の偽五魔達が狙われていると知り激昂するゴンザを、ノエルは優しく宥めた。

「ベクレムさん。 ずっと思っていましたが、あなたの策はお粗末過ぎます。 小悪党丸出しです」

「な、なんだと?」

「特に今のは最悪です。 だってあそこには・・・」

 ノエルが言い終わるより早く 下の階で大きな爆発が響いた。

「本物の五魔がいるんですから」






 大広間では、リナ達によりベクレムの部下が倒されていた。

「歯応えのねぇ奴等だな」

「まあ、こんなものですよ」

「でもこれじゃ全然スッキリしないんだけど。 もう少し暴れたいわ」

「レオナの姉さん、発言怖いっス」

 つまらなそうにするリナ達とは対照的に、偽五魔のバハムートとデスサイズは完全に固まっている。

 何せ先程まで一緒に飲んでいた美女達が、突然襲ってきたベクレムの部下を一蹴してしまったのだ。

 偽のジャバウォックのスカーマンドリル等、戦うリナ達の姿に恐怖し完全に縮こまっている。

 「やっぱり強いわね~。 流石本物」

 唯一冷静な偽ルシフェルことミラは感心した様に頷いた。

「ほ、本物!?」

 ミラの言葉に、偽バハムートは絶叫し、偽デスサイズは一気に青ざめた。

 一番偽デスサイズにちょっかいを出されていたレオナは、その様子を見て持っていた剣をちらつかせた。

 偽デスサイズは速攻でレオナに土下座を始めた。

「つかお前、気付いてたのかよ?」

「あら、やっぱり本物だったんだ」

「・・・はめたなこの野郎」

「や~ね、このくらいの引っかけくらいするわよ」

 いたずらっぽく笑うミラに、リナは小さく舌打ちする。

「まああなた達がとんでもなく強いっていうのわかってたけどね。 あたしの目は特殊でね、相手の強さがオーラみたいに見えるのよ。 もう驚いたわよ。 一番オーラの小さいあの色男ですら、あたし達全員より強いんだもの。 因みに一番大きかったのはあなたね」

「まあライルの野郎が色男ってのがちょっと気になるが・・・つか、強さがわかるなら、なんで俺を偽ディアブロの所に連れていかなかったんだよ?」

「だって、あなた達があの黒騎士さんに従ってたからね。 強さじゃあなた達の方が上なのに、言うことを聞いてあんな演技までしているし」

「うるせぇよ」

 照れ隠しで睨むリナを受け流しながらミラは続けた。

「だから気になったのよ。 もしかしたらあの人とうちのディアブロ・・・あ、ゴンザって言うんだけどね。 二人を会わせれば何か状況が変わるんじゃないかなと思ったの。 まさかこんな大乱闘になるとは思わなかったけどね」

 苦笑しながら、ミラはリナに向き直す。

「だから、最後まで付きあってね」

「・・・安心しろ。 どうも上でも始まったみてぇだしな。 協力してやるよ」

「ありがと。 さてと・・・おら!ゾンマ!ピンス!」

「「は、はい!!」」

 ミラのドスの効いた野太い声で呼ばれた偽バハムートとデスサイズはその場に直立した。

「いつまで呆けてんだ!? さっさとなにも知らない連中を落ち着かせに行け! ここの大将はあたしらなんだ! しっかり働け!」

「は、はい~!!」

 ゾンマとピンスは慌てて広間の外に駆けていった。

「・・・スッゲェ迫力」

リナの呟きに、レオナ達は無言で頷いた。






「馬鹿な・・・魔帝の息子のみならず、本物の五魔だと・・・」

 完全に動揺するベクレムに、ノエルは静かに告げた。

「大人しく降伏してください。 そうすればこれ以上危害は加えません」

「ふ、ふふ・・・確かにまともに戦っても勝てないだろうな・・・だがまだだ! まだ終わるわけにはいかん!」

 瞬間、ベクレムの姿が幽霊の様に消えた。

「な!? あの野郎どこに!?」

 ゴンザが慌てる中、ノエルはベクレムのいた辺りを調べた。

 すると、床の一部に奇妙な紋様が刻まれていた。

「これは・・・恐らく移動魔法に使う紋様ですね。 恐らく万一のために使っていたんでしょう」

「じゃあ、あいつはどこに・・・」

「恐らくまだ遠くには逃げれていないはずです。 この近くに・・・!?ふせて!!」

 ノエルが話している中何かを察し、ゴンザを押し倒す。

 すると壁が爆発し、部屋の物を吹き飛ばした。

「な!?なんだこりゃ!?」

「・・・原因はあれのようですね」

 穴が空いた壁を見ると、中庭を挟んだ向かいの砦の屋上からベクレムが大砲を此方に向けていた。






「ベクレムさん・・・なんで・・・」

 何も知らず倒された手下が呻く中、ベクレムは自身が改造し連射可能となった特製大砲の標準をノエル達に合わせた。

「いくら魔力が強くてもこいつは防げまい! さあ! 私を侮辱したことを後悔するがいい!!」

 ベクレムは歪んだ笑みを浮かべながら、大砲を発射させる。

 無数の砲弾の雨が、ノエルとゴンザのいる部屋に向かい飛んでいく。

 だが次の瞬間、ベクレムは己の目を疑った。

 砲弾は1つもノエル達に届かなかった。

 それどころか爆発すらしない。

 何故なら、突然現れた赤毛の女の子の目の前で全て止まってしまったからだ。






「たく、こんなもんまで出してくんなよ」

 宙に浮かぶリナは目の前で止めた砲弾を見ながら面倒そうに言った。

「リナさん!」

「なんだなんだ!?何が起こったんだ!?」

 リナが振り返ると自身の姿を見て混乱するゴンザと、砲弾を防ごうと手に魔力を溜めていたノエルの姿があった。

「ようノエル。 頑張ってるみたいだな」

「でも移動魔法で逃げられてしまって・・・」

「そんだけ追い詰めたってことだろ。 お前にしちゃ上出来だ」

 誉められ表情を和らげるノエルを見た後、リナは視線をゴンザに向ける。

「ああ、そこの俺の偽物には後でたっぷり話があるから、逃がすんじゃねぇぞ」

「俺の偽物・・・はぁあああああ!?あ、あんたがまさ・・・ディ、ディアブロ・・・」

 リナが本物のディアブロだとわかり腰を抜かすゴンザの姿に、リナは少しスッキリしノエルに向き直る。

「で、どうする? このまま俺がやるか? それともお前がやるか?」

「いえ。 最後はこの彼に頼んだ方が止めには丁度良そうですしね」

 そう言ってノエルは持っていたミニチュアサイズの小屋を取り出した。

「お前、なかなかいい性格になったじゃねぇか」

 ノエルの考えを察したリナはニカッと笑うと少し脇にずれた。

「さあ、出番ですよ、ジャバさん!」

 ノエルが小屋の扉を開けた瞬間、ジャバの巨体が現れ、轟音と共に中庭に着地した。

「ウガアアアアアアアアアウ!!!」

「ひぎゃあああああああああ!!!」

 突如現れた巨大なジャバに、ゴンザは悲鳴を上げながら腰を抜かした。

「ジャバ! 獲物はそこのおっさんだ! ぶちかましてやれ!」

「俺! やる!!」

 リナに言われ、ジャバは気合いを込めベクレムに向かい拳を振り上げる。

「ば、馬鹿な・・・あんな化け物が・・・あり得ない・・・こんな馬鹿な話・・・あり得てたまるか~!!!」

 発狂したベクレムはジャバに砲弾を浴びせるが、爆煙から現れたジャバは全くの無傷だった。

 「お前! 邪魔!!」

 ジャバの拳がベクレムのいる屋上に炸裂し、直撃を受けたベクレムは瓦礫と共に落下していった。

「ウガアアアアアアアアアウ!!!」

 ジャバの勝利の雄叫びと共に、ベクレムの野望は消えた瞬間だった。

次回で偽五魔完結です。

こんなに長く続くとは思わなかったです(笑)

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