表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五魔(フィフス・デモンズ)  作者: ユーリ
新国開拓編
119/360

開拓開始


 ソビアから北東に進んだ森林地帯、その中央にそびえる大きな岩山がある。

 その円錐状の岩山には中をそのままくり貫いた様な空間があり、頂上の大穴から差し込む陽光で木々や草花等の植物が生い茂り、そこが岩山の中とは感じさせない。

 そここそ、かつてギエンフォードとラズゴートが修行場としていた隠れ家であり、ノエル達に与えられた拠点。

 その地域一帯の森林地帯はルクスマと呼ばれ、ジャバの故郷のノクラの森程ではないが、大小様々な魔物の生息地として知られていた。


 ノエル達がここに辿り着いたのは約半月前。


 ラグザ達が加わったことで1271名もの大所帯になったノエル達は現在岩山内の空洞の開拓を行っていた。

 最初はまずこの森林地帯のボスをどうにかする事から始まった。

 ボスの魔獣は山脈巨象(マウンテンマンモス)

 ジャバより少し小さいが7メートルの巨体と4本の牙、強靭な長い2本の鼻に突風を起こせる大きな耳を持つ、まさに王者に相応しい力を持っていた。

 だがそんな山脈巨象(マウンテンマンモス)もジャバには敵わなかった。

 敗れた山脈巨象(マウンテンマンモス)はジャバに服従し、周辺の魔物も皆ジャバの支配下になった。

 周囲の魔物による妨害は無くなった事で、漸く本格的な作業に取り掛かれた。

 

 作業をする中、亜人達の働きが本当に大きかった。

 鍛冶や建築作業が得意なドルジオス率いるドワーフ達と、力作業が得意なジャック率いるトロールによりすぐに皆が暮らす居住区となるスペースの測量と木々の伐採は終わった。

 今はそこに簡易的なテントや建物を作りそこで寝泊まりしている。

 本当は本格的な住まいを建てようと思っていたが、エルモンドから待ったがかかった。

 エルモンド曰く、まずすべきは衛生面の管理。

 衣食住も大事だが、不衛生な環境のせいで伝染病等が発生すれば大事だ。

 だからまず排泄物等を処理する施設を作る事が必要ということで、エルモンドの指揮の元上下水道と水質管理用の設備を作っている。

 幸い、ここは地下水から流れ出る水から形成された小さな川もある。

 そこから水路を作り、エルフ達の浄化の魔術を用いた浄水設備を作れば、上下水道は早く整えられるだろう。

 余裕が出来れば下水処理を応用した肥料作りも行う予定だ。


 またゴブリン達は畑を作り始めていた。

 ラクシャダの中やガマラヤでの農業経験を活かし地面を耕し、ドリアード達の持たせてくれた種を蒔く。

 これはドリアード達の力が込められており、早く育ち栄養価の高い野菜や果物がなるように改良されている。

 レオノア率いる獣人達も行動を開始していた。

 食料となる魔物の狩りや、ガマラヤが持たせてくれたビックホーン、マッドピッグ、コック鳥といった家畜や、森林地帯で見つけた騎乗可能な魔獣の飼育をしてくれている。

 ラグザ達鬼人(オーガ)は獣人達の狩りの手伝いや警備の他、サクヤが先頭に立ち繭を造る魔物から絹糸を精製をしている。

 色々な魔物の繭を試してみて一番織物に適した物を見付けると言っていた。

 キサラはエルフ達とノーラのドルイド達、そしてイトスと簡易的な医療所を作り、いつでも治療できる様に設備を整えている。

 いずれ薬草も育て、薬学研究もするのだそうだ。

 勿論、残りの五魔のメンバーも活躍している。

 レオナは鉄製の道具を造ったり、木々の伐採を手伝い、クロードは人形達を総動員し各所の手伝いをしていた。

 リナもその重力操作を利用し、材木運びの補助をしている。

 皆自分の出来ることをしようと、張り切って作業に没頭していた。


 そんな光景を、ノエルは少し遠巻きから眺めていた。

「おいおい、王様がサボりか?」

 作業が一段落させたリナがイジワルナ表情を浮かべてやって来た。

「違いますよ。 周りの視察が終わったんで、今夜の献立考えてたんです」

「それこそ王様のやることじゃねぇな」

 リナはクスリと笑うと、ノエルの隣に座った。

「ちったあマシになってきたな」

「ええ。 ドルジオスさんや皆さんには本当に感謝してます。 彼らがいなかったら、ここまで早く進められなかった」

 もしあのままラグザやキサラ達と合流せずに来ていたら、まともに生活出来るようになるまで何ヵ月かかったかわからない。

 ノエルは心から付いてきてくれた皆に感謝していた。

「この場所も結構使えそうだしな。 あのおっさんも変なとこ知ってたよな」

 ギエンフォードが紹介したこの場所は確かに優れていた。

 水源は勿論、果物等の生えてる植物も多く、岩山の中の空間もとても広い。

 更にその空間を囲む岩山も厚く堅い為、外からの攻撃を防ぐ防壁として十分優秀だ。

 そして極めつけが岩山を囲う森林地帯。

 ジャバに敗れた山脈巨象(マウンテンマンモス)に加え魔物はジャバの支配下になったことで周囲の警備に魔物を活用することが出来る。

 森林自体も防壁の役目を果たす為、これから聖帝と戦うノエル達にとって大きな強みとなる。

「ここは魔物も多いですし、修行には丁度よかったんじゃないんですか?」

「まあそうだろうな。 魔物の相手しながら岩山登ったり、怪我すりゃ中の川で休みながら果物でも食って回復。 今じゃもの足りねぇだろうが若い頃のおっさん達なら手頃だったんだろう」

 実際、リナが言うほど魔物達は手頃なレベル等ではなく、恐らく聖五騎士団の兵士でも油断をすれば確実に殺される位の強さはある。

 そんな場所を修行場にしていたのだから、ラズゴートとギエンフォードのデタラメぶりがよくわかる。

 すると、リナは何かを思い付いた様にノエルを見た。

「そういやノエル。 暇ならちょっと付き合え」

「だから暇な訳じゃないですって。 なにする気ですか?」

「温泉探すんだよ、温泉」

「温泉?」






 リナに引っ張られ、ノエルは温泉探しに付き合わされた。

 しかもどうやって言いくるめたのか、キサラ、ドルジオス、レオノア、ジャックといったゴブラドとラグザ、ノーラ以外の亜人勢主要人物を巻き込んでいた。

「すみません、皆さん。 お忙しいのに」

「いえ、(わたくし)達も興味はありますしね」

「本当に出りゃ、俺が立派な大浴場を造ってやるよ! だっはっはっ!」

 キサラの横でドルジオスは愛用のハンマーを片手に豪快に笑った。

 背中には特製のツルハシやスコップも何本か背負われ、意外と乗り気な様だ。

 実際、集められたメンバーにはちゃんと意味がある。

 キサラは温泉の水質調査を、ドルジオスは浴場建設、ジャックは温泉を掘り起こす為に、レオノアは鼻で硫黄の臭いを探してもらう為だ。

 本当にこんな所に温泉が出るのかと思ったが、リナも気紛れで言ったわけではないらしい。

 どうもエルモンドの話によると、岩山内で川になっている地下水脈以外に、もう1つ水脈があるという。

 様々な条件からそれが温泉である可能性が高いと聞いたリナは、今回の温泉探しを思い付いた様だ。

 まあ温泉が見つかれば衛生面では勿論、疲労回復や傷や病気の治療にも役立つかもしれない。

 実際東のヤオヨロズでは温泉で病を治す湯治という習慣があることもノエルは知っていた。

 ノエルは小さな期待を抱きながら、この温泉探しを楽しむことにした。

 





 岩山の外周を暫く散策していると、レオノアが鼻をヒクヒク動かし始める。

「見付かったか?」

「うむ。 微かだが湯の匂いらしきものが・・・・こっちか」

 レオノアに先導されノエル達が進んでいくと、レオノアは地面に鼻を近付けた。

「・・・・・恐らくこの下だろう。 深さまでは少々わからないが」

「上出来だ。 ジャック」

「グヘヘ、任されよリナ殿!」

 ジャックは持っていたトゲ付きメイスで地面を思い切り叩いた。

 怪力自慢のトロールの中でもトップクラスの怪力を誇るジャックの一撃に、地面は大きく陥没する。

 その様子にドルジオスは慌て出す。

「ちょっと待てやお前ら! そんな乱暴にやっちまったら、折角の温泉が台無しになっちまう! やるならちゃんとやりやがれ!」

 ドルジオスが背中のツルハシをジャックとリナに渡す。

「グヘ、すまん」

「ちぇ、この方が早いと思ったのに」

「この手のもんは力任せにやりゃいいってもんじゃねぇんですよリナ殿。 本当ならやぐら建てて井戸掘るみてぇに掘削してえんだけど、そうも言ってられねぇからな」

 ぶつくさ言いながらドルジオスの説明に納得したのかリナもスコップを受け取り地面を堀始める。

「じゃあ僕もお手伝いします」

「おいおい、ノエル様は俺達の王様なんだからんなことする必要は・・・・」

「ドルジオスさんだって、ドワーフ王って名乗ってるんですから同じでしょ」

「いや、俺のはあくまで単なる長の名称なだけで・・・・」

「じゃあ王の命令です。 僕にも手伝わせてください、ドルジオスさん」

「・・・・かなわねぇなノエル様には」

 ドルジオスは苦笑しながらも、機嫌を良くスコップをノエルに渡した。

「主がやるなら、私がやらないわけにはいかんな」

(わたくし)は念のため周りの警戒しておきます。 ジャバ様の支配下にいない魔物もいますしね」

 レオノアもツルハシを受け取り、キサラは周囲を意識を集中する。

 ドルジオスを含めた5人はそのまま地面を堀り始める。

 





 それから暫く掘り進め、トロールのジャックの身長よりも深い穴が出来上がっていた。

 ドルジオスは途中から掘るのではなく周りを木材で補強を始め、ジャックは土を外に運び出す。

「しっかしなかなか出てこねぇな。 後どんだけ掘りゃいいんだよ?」

 愚痴るリナに上で穴の補強用木材を切っていたドルジオスが顔を出す。

「おいおい、まだまだ掘ってもらわねぇと困りますぜ。 浅くても2、300m。 1000m以上掘らなきゃならないもんだってざらにあるしな」

「せ、1000m!? 匂いがすりゃちょっと掘りゃ出るんじゃねぇのか!?」

「んなどっかの娯楽用書物じゃねぇんだから。 まあ匂いがしたってことはそんなに深くねぇかもしれねぇが」

 予想よりも大きな数字に驚愕するリナは、手に魔力を込め始める。

「? リナさん?」

「そういや井戸みたいに掘るって言ってたよな? ならこうすりゃ一発だよな!?」

「!? リナさんここでそれは危な・・・・」

 何をするかわかったノエルが止めるよりも早く、リナは重力波を筒状にして地面を撃ち抜いた。

 ノエル達の前に握り拳代の穴が開くと、徐々になにかが競り上がってくる音がしてくる。

「ぬ!? この音は!?」

「おいおめぇら! あぶねぇからそこから離れ・・・・・」

 ドルジオスが急いで避難させようと声をかけたが、その途中で穴から間欠泉の様にお湯が吹き出した。

「だっちゃ~!!!?」

「うわ!?」

「ぬおあ~!!!」

 穴の中にいたリナ、ノエル

、レオノアの3人は湯の勢いで盛大に穴の外へと吹き飛ばされた。

 レオノアは猫科獣人の特性をを活かしひらりと着地し、ノエルとリナを地面に激突する前に受け止めた。

「ぬぅ! お二人ともご無事か!?」

「え、ええ。 ありがとうございます」

「つかこれなんとかしろ!? あっちぃ!!」

 リナは降りかかるお湯の熱さにあたふたしていると、キサラが魔力で結界を作り湯を抑え始める。

「全く、あんな無茶なやり方すればこうなりますよ。 少々お待ちください」

 キサラは意識を湯に集中すると、湯の分析し始めた。

「有毒ガスはなく強酸性でもないようですね。 飲用にも利用できそうです。 あら、美肌効果もありそうですね」

 気になる効能を見付け、キサラは機嫌良さそうに笑みを浮かべる。

「しかしこのままじゃ流石に入れねぇな。 キサラ、もうちっと結界で抑えといてくれ。 簡易的な管と浴場造って一旦そっちに湯を逃がす」

「わかりました、ドルジオス殿」

 それからすぐ、ドルジオスはジャックとレオノアのサポートを受けながら瞬く間に簡易的な露天風呂を完成させた。

 しかもしっかり男湯女湯分けてだ。

 その手際の良さに、ノエルとリナは思わず感嘆の声をあげる。

「はぁ~、よくこんなもん簡単に造っちまうな」

「本当、凄いですドルジオスさん」

「へ、こんくらい俺にかかりゃあ朝飯前よ」

 そう言いながら、ドルジオスの表情はどこか嬉しそうだ。

「折角だ! 結構汚れちまったし入ってみてくれや!」

「うむ。 丁度泥を落としたかった所だ」

「グヘヘ! 温泉等久し振りよ!」

「んじゃ俺も入るか」

「「え!?」」

「リナ様はこちらです」

 男湯に入ろうとするリナの首根っこを、キサラが掴んだ。

「な!? どっちだっていいじゃねぇかよ!」

「駄目です。 リナ様も女性なのですから、もう少し節度を持たなくては。 さあ、こちらですよ」

「ちょっと待て! お~い!」

 リナはそのままキサラに女湯へ連れていかれた。

「・・・・・ノエル様大丈夫か?」

「・・・・・・え? あ、はい!」

「ノエル様どうした? 顔が真っ赤ですぞ?」

「もしや、リナ殿と入ることを想像し固まっていたのでは?」

「そ、そんなことないですよ! さあ、早く入りましょう!」

 ノエルは慌てて男湯の方へ入っていった。

 そんなノエルの初々しい姿に、ドルジオス達は思わず顔を綻ばせ、あとに続いた。






「かぁ~! 働いた後の湯は染みるな~! 酒が欲しいくらいだ!」

「グヘァ! 同感だ! 後で冷えた麦酒でも飲み比べするか!」

 温泉に浸かり談笑するドルジオスとジャックに、レオノアは呆れた様な顔をした。

「全く、あやつらは。 申し訳ないノエル様。 あれではゆっくり出来ぬだろう」

 レオノアが隣で浸かるノエルを気遣うように言うと、ノエルは笑顔を返した。

「いえ、こういう雰囲気は好きですから。 それに・・・・・」

「どうかなされたか?」

「今日皆さんと一緒に行動できて、とても楽しかったですし」

 ノエルはまだ、ラグザとノーラ以外の亜人の長達と話したことはなかった。

 勿論必要な事は話すが、あくまで開拓に必要な事務的なことばかり。

 こうして個人的に一緒に行動しゆっくり話をする機会はなかなかなかった。

「そうか。 ノエル様に喜んでもらえたならば、我らも嬉しいものだ」

 レオノアは普段の強面な顔から想像できぬ柔らかい笑みを浮かべた。

 ノエルはこういったレオノアやドルジオス達の1面を知れたことが嬉しかった。

「リナさんには感謝しないといけませんね。 こうして皆さんと話す機会を作ってくれたんですから」

「それもあるだろうが、多分本心は違うだろうな」

「え?」

「恐らくリナ殿はノエル様に休んでほしかったのではないか? ノエル様もこちらに来てから殆んど休んでおらぬ様だったしな」

 そこまで言われノエルはハッとした。

 実際ノエルはこちらに来てから働く者達の場所に毎日赴き、現状の把握や必要な物の手配をし、朝夕の食事の世話もリム達と毎日こなしている。

 その姿はいつか過労で体調を崩した自分を見ているリナにとって、心配なものだったのだろう。

 リナの相変わらず不器用な優しさに、ノエルの表情は綻ぶ。

「もう、リナさんったら」

「リナ殿も不器用な女子(おなご)だ。 正面から言うのが恥ずかしかったのだろう」

「しかし、リナ殿ももうちっと素直になりゃいいんだけどな。 まあ、そこも可愛いんだが」

 ドルジオスとジャックが話に加わってきた。

「おや、主の奥方が聞いたら面白そうな台詞だな」

「う、うるせぇな! 第一、リナ殿は特別だ特別! 実際見た目は可愛いじゃねぇか!」

「グヘヘ、確かにな~。 特に照れたのを隠してる時の顔がなかなか堪らぬぐへぁ!?」

 鼻の下を伸ばしているとジャックの後頭部に、突然大きめの石がぶつけられた。

「てめえ! 余計なこと話してんじゃねぇぞこら!」

 見上げるとリナが男湯と女湯の境に作った板の壁の上で立っていた。

 素っ裸のリナの仁王立ちにノエル達は慌て出す。

「リナさん! 見える! 色々見えてます!」

「リナ殿! 何か隠されよ!」

「うるせぇ! 裸なんか見られたって減るもんじゃねぇじゃねぇか!」

「あ! これ浴場の囲いのじゃねぇか! 折角造ったのに無茶しねぇでくれよリナ殿!」

「ぐへぇ・・・・」

「リナ様お戻りください! 流石にそのお姿は駄目です!」

「あ! キサラてめ! 放せって!」

 境の向こうでキサラはリナを戻そうと引っ張りだし、リナはバランスを取ろうと必死に踏ん張る。

「おい! いくらなんでもそんなに暴れちゃ・・・・・」

 ドルジオスが慌てて止めようとした瞬間、境になってた壁は傾きだし、バタンと大きな音を立てて倒れた。

 倒れた衝撃で湯煙が少し晴れる中、ノエル達が目にしたのは壁が倒れた時一緒に落ちたリナと、思考が止まったように固まるキサラの姿だった。

 当初固まっていたキサラは徐々に状況を把握し顔がみるみる赤くなっている。

「き、きゃあ~!!!!!」

「き、キサラさん落ち着いてうわ!?」

 動転したキサラが魔力で風を起こし、ノエル達は近くの茂みに吹き飛ばされた。

「んだよ裸見られたくらい。 そんなたいして変わらねぇだろ?」

「変わります! リナ殿はもう少し恥じらいを持ってください!」

 赤面するキサラは急いで体を湯に隠し、リナはやれやれと倒れた壁を立て掛けた。

「の、ノエル様、ご無事か?」

「は、はい、なんとか」

「か、かみさんに怒られる」

「ぐへぁ・・・・」

 その後湯から出たノエル達はキサラと微妙な空気になったとか。

 こうしてノエル達の温泉探しは終わり、後日ドルジオス達により皆が入れる大浴場が造られたのだった。

 尚、今回の件を踏まえ男湯と女湯の壁はかなり頑丈に造られたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ