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詩集をチクチク刺繍する

わたしのいないよのなかは、

作者: わだか

ぼそり、と耳元いわれたことば

『おまえなんか、いらないよ』

夜のまくらにぐるぐる回る

部屋のしずけさとともに 心臓に

ちゃぽんとしずみこむ


明日が訪れるまえに

すべてをわすれてしまいたい


わたしのいないせかいは

すこしはいい よのなかになる、と

おもうわたしは

昨日のきずあとが未だ乾かない

すべて忘れてしまえるように

横たうベッドはつめたくて

からだがおもい


わたしの傷をえぐったあのひとに

わたしも心臓にナイフ差し込んだように

ひとの血であしあとつけて

歩くのがくるしく

こころを削ってまで

なぜ生きているのだろうと

めのまえがまっくらになるのに

ゲームオーバーはまだ来てくれないから

せかいはきっとやさしくない


トントントンと

とびらがたたく


明日が訪れるまえに

すべて忘れておわりたい


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