『欲張りな山師と杉に見立てた緑プレスマン』
掲載日:2026/07/26
武蔵国の秩父というところに、欲張りな山師がおりました。腕はいいのですが、木を見れば切る、銅や石灰石を発見すれば掘る、というふうに、動きが短絡的で、特に、木の切り過ぎは、山の荒廃につながるため、木こり仲間といい、お寺の和尚さんといい、周りの人たちが意見しましたが、全く聞き入れませんでした。
あるとき、この山師が山に入って、帰ってこない日がありました。そんなに弱々しい男ではありませんし、何か金になるものでも見つけたのだろうと思って、心配もしませんでした。しかし、二日、三日と日がたつと、さすがに気になるようになり、四日目に村のみんなで山に入ることにしました。しかし、山に入ってほどなく、欲張りな山師がよろめきながら山を下りてくるのが見えました。何があったのか尋ねると、狐に化かされてひどい目に遭ったという以外、多くを語ろうとしません。
村の人たちは、欲張りな山師を狐が懲らしめてくれたのだろうと思い、狐が好きだという油揚げと、切り過ぎた木に見立てた緑プレスマンを山の入り口のほこらに奉納し、森と自分たちの繁栄を願うのでした。
教訓:こういう話を聞くと、環境問題の先駆けだとか評する人がいるが、それは現代からの見方である。二次創作者としては、杉の切り過ぎ、みたいなことを言いたい。




