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穴を掘ってみたら、ダンジョンに着いた  作者: コネ:ケミ
第七章 さんにんダンジョン
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(タローの姿もネコたちに合わせて透明化してあげるので安心してください)


 リーゼさんがそういうので、薬をしまいながらしばらく待っていると、二宮さんもちろん工藤さんも、姿が徐々に見えなくなってきた。


 ということは、俺の姿も見えなくなっているのだろう。ただ、じっと目を凝らすと、なんだかクラゲみたいな透明感で見えないこともない。


 透明になった三人で砦に、ゆっくりと近づいてゆく。砦内の変化は特にない。


 門の前に着いて、扉越しに中の様子を伺う。賑やかな声が聞こえるが、危険を感じさせるような騒ぎ方ではない。


 俺はゆっくりと門扉を押す。鍵はかかっておらず、門扉はゆっくりと動いた。


 少しだけ開いた隙間から中を覗く。中ではゴブリンたちがせわしなく動き回っている。どうも砦内を整備しているようだ。他よりひとまわり大きなゴブリンが指図をしている。俺たちにはまだ気づいていないようだ。


 少し開いた隙間から、俺、工藤さん、二宮さんの順で侵入する。三人が入ったところで、門扉はしっかりと閉めて、かんぬきがあったのでそれをかけておく。これですぐには外に出られないだろう。


 姿はよくは見えないが、二人と頷き合ったような気分で、右に動いて行く。


 リーゼさんの、

(右に)

 という声が聞こえたので、たぶん二宮さんたちは左に動いたのだろう。


 少し歩いたのち、背中から抜いたショートソードで目の前にいたゴブリンを背中から刺した。


 ゴブリンは胸から血を流し、その場に倒れた。


 周りのゴブリンは突然のことに、キョトンとしている。なにが起こったのかわかっていないようだ。


 気づかれていない。その安心感から次々と刺していった。左側でも同じことが起こっているようだ。


(分裂しても透明化は維持されるので大丈夫です)

  リーゼさんの声が聞こえる。


 俺は、えいっ、とチカラを入れ分裂を試みる。ーーーーー上手くいったみたいだ。


 二人で近くにいるゴブリンを刺しまくる。


 ゴブリンたちはパニックになっていた。

 突然、胸から血を流し倒れてゆく仲間に対して、驚きあわてている。


 体内のなにかが破裂したのか、病気なのか、あるいは敵からの攻撃なのか、わかっていないのだ。


 大騒ぎになった砦の中で、俺たちの静かな虐殺が始まった。








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