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穴を掘ってみたら、ダンジョンに着いた  作者: コネ:ケミ
第七章 さんにんダンジョン
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 防具は、動きやすいものがいいという二宮さんの注文に従って、上半身を覆う柔らかい革製のものを選んだ。二宮さん、動き、早いからね。

 一着三万、三着で九万ルド。剣より単価が高いとは思わなかった。


 工藤さんの武器はできるだけ軽いものを、ということでとりあえずダガーになった。腰にぶら下げるようだ。これが一万。


 指輪と、工藤さん用の時計と、合わせて五万五千。


 組合証の残金ピッタリの買い物となった。


 道具屋を出た工藤さんは指輪を右手の指でいじっていて、とても気にしている。きっとふだんつけてないので違和感があるのだろう。そのうち慣れるさ。



「次は互助組合に行くよ。由佳の組合証を作ろう」

 二宮さんが先頭に立って歩き出す。工藤さんはその隣りを歩いている。一歩下がって俺がついていく。

 なるほど、この立ち位置は力関係を表してもいそうだ。


「組合でクリアオーブの残りを納入しちゃおうか。たしかに、二宮さん、二個持っているよね」

「そうね。私たちの組合証にも入金してもらえば、買い物もできるし。そうしよう」


 互助組合で工藤さんの組合証を作ったあと、残り八個のクリアオーブを納入する。三人の組合証に25000ずつ、入金してもらい、残りの5000ルドは二宮さんが持つことになった。


 三人がことばを理解できるため、今まで俺がお金の管理をしていたが、その役割は二宮さんがすることに自然となっている。25000ルド分けてもらっただけでもよかったのかもしれない。


 俺の役割がなくなっていく(涙目)


「さあ、それでは今日の宿に行って部屋に荷物を置いたら玄関前集合ね。さっそくダンジョンに行ってみよう」


 二宮さんはやる気満々だ。


 宿までの道すがら、工藤さんに下の名前を聞かれた。

「一人っ子なんだけど長男なので太郎っていうんだ」

 俺がそう言うと、工藤さんはクスッと笑った。

「そうなんだ。母方の実家で犬を飼っているんだけど、その犬も太郎くんなんだ。私、太郎くんと仲がいいんだよ」

 そう言ってクスクス笑っている。


 俺とはまだ仲がいいとは言えないんだけど、笑顔が引き出せてうれしいよ。でも犬の名前と一緒か……


『快適な城』は空いていた。もちろん二部屋だ。二宮さんと工藤さん、それから俺は一人、ちょっと一人は寂しいかもしれない。それこそ、犬とかペットがいると、紛れるのに。


 背負い袋とマントを部屋に置いて玄関前に行く。


 しばらくすると二人が玄関前に来た。


「お待たせーー。じゃあ行こう。みやじくん、地図持っているよね。案内お願いね」

「タローって頼もしいね」

 工藤さんがクスリと笑う。

「タローって呼び方いいねー、私もタローって呼ぼう!」

 二宮さん、セリフが棒読みだよ……


 それ、事前に打ち合わせしていない? と思ったが、それは言わない。


 タローという呼び方とともに、俺の新しい役割が、今できた。


 案内係だ。


 地図を持っていてよかった。



お読みいただき、ありがとうございます


ブックマーク、高評価、いいね、感想等くださると、とてもうれしいですし、めちゃくちゃ励みになります


よろしくお願いします


あと、もしよければ、


【悲報】楽しみにしていたジョブは【愚者】でした


も読んで下さいね

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