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穴を掘ってみたら、ダンジョンに着いた  作者: コネ:ケミ
第五章 ふたりダンジョン
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 今日はそろそろ帰ろうかという相談をしながら、再び大通りを戻る。


 ちょうど道具屋の前を通ったので、アクセサリーを買った。俺が選んだのは指輪だ。小さな石が七つほど埋め込まれている。右手の中指につけてみる


 二宮さんと同じブレスレットを買おうかとも思ったが、お揃いを喜んでくれればいいが、困った顔をされたらショックが大きいと思って、やめることにした。


 ついでに二宮さん用の時計も買った。昨日と同じ懐中時計だ。お揃いなんだけど、これしか種類がないので、こういうのはお揃いとはいわないだろう。

 オヤジは俺の買い物をとても喜んでくれた。それはそうだ、かなりの買い物をこの店でしているからな。そのおかげで、オヤジは、大サービスだ、両方で五万五千にしてあげよう、とまけてくれた。どのくらいまけてくれたのかは、地図の値段を知らないのでわからない。


 もちろん組合証で支払う。残金は15万5千ルドだ。残金が増えているのに、オヤジはかなり驚いていた。またなにか勧められるかと思ったが、それはなかった。


 店を出て帰路に着く。真っ直ぐ広場に向かったが、広場の向こう側がどうなっているかを確認してしてみようということになり、広場を素通りして反対側へ行く。


 ベス村の反対方向は険峻な山脈だった。頂上あたりには白いものも見える。


 また広場に戻る。


 俺は歩いているだけだから、楽なのだが、二宮さんは飛びかかってくるスライム退治をしたり、俺のマントを掴まなければならなかったりと、忙しそうだった。


 ごめんね、二宮さん。俺、なにもしないで……


 柵のところにマントと剣、懐中時計、指輪を置く。保護膜があるから入ってくるゴブリン人もいないだろう。二宮さんもマントとブレスレット、時計を置いていくようだ。


 二人とも着ていたジャージは袋の中なのでお持ち帰りである。

 ご丁寧に下着まで俺は着替えちゃったし。それはきっと二宮さんも一緒だろう。


 洞窟に戻って腕時計を見ると五時過ぎである。一時間半ほど経っている。ダンジョンには七時間と少し、いたようだ。


 洞窟から出る前に短刀を丁寧にしまう。この短刀はここで洞窟を守ってくれ。もともとの守り刀の役目に戻るのじゃ。


 短刀の置き場所も思いつきで作ったが、守り刀にピッタリの置き場所だったんじゃないか。だれも褒めてくないので、自画自賛する。


「部屋で着替えてくるね」

 二宮さんはそう言ってさっさとプレハブを出て行く。


 俺はプレハブ内でコソコソと着替えた。着ていた服は丸めて持ち、クリアオーブと予備のワンセットを袋に残し、プレハブに置いておく。あとで着ていた服を入れる袋をもらおう。


 玄関に行ってプレハブの鍵を置くと、ばあさんが出てきて、


「ケーキでも食べて行きなさい、今お茶を淹れるから」

 と言って引っ込んでしまった。



 その日はチョコレートケーキとお茶だった。普段着に着替えた二宮さんも同じものである。


 なるほど、二宮さんって、お茶好きな人だったのか。









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