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穴を掘ってみたら、ダンジョンに着いた  作者: コネ:ケミ
第五章 ふたりダンジョン
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「うちの口伝のせいで、みやじくんに、命の危険に合わせたくないの。ダンジョンでの出会いは今のところ、いい人ばかりのようだけど、いつどうなるか、わからないから」


 先をズンズン歩きながら、二宮さんが言う。顔は見えないが、きっと不安そうな表情をしているのだろう。


 俺を心配してくれているんだろうな。


 いい人だ。


 でも、大丈夫!


 きっと、二宮さんは俺のことを守ってくれるよね……


 あ、一緒にいなければ、守ってもらえないか……


「そうだね。俺も一人だと不安なので一緒にいてくれると助かる」


 昨日の一人ダンジョンは、()()()()()()()()、楽しかったよ、などとは口が裂けても言わない。


 転移陣に乗ってダンジョンに向かう。


 暗闇の中の自由落下は安全だとわかれば、アトラクションのようで楽しい。ほんとうに安全かはわからないが。ジェットコースターの事故も起こるときには起こるので、どちらも一緒だろう。


 広場に着くと、マントを置いたところに案内する。昨日のマントもそのままだ。


「このマントを着ると目立たなくなっていいよ。ちゃんと二宮さんの分もあるから」


「ありがとう。助かるわ」


 二人でフード付きマントをジャージの上からはおる。


「今日はまず、この広場周辺を見て回らない?」

 二宮さんが提案する。


 前回二回とも、この広場からまっすぐベス村に行ってしまっているので、この広場周辺のことはまだはっきりわかっていない。知らないよりは知っていた方がいいと思って、その提案に乗って、周辺を探索する。


 わかったことは、


 #柵は、思った通り、石塔の外周を囲んでいる。その上にはクリアオーブがまばらに置いてある。(宝の山だ!)

 #クリアオーブは多くは透明のものだが、赤、黄色、紫、緑、黄緑(水色っぽくも見える)、橙色などがわずかであるが混じっている。赤は微妙に異なる二種類があるかもしれない。


 この二つを確認することができた。

 クリアオーブは、一つ売って、まだ三つ持っているので、そのままにしておく。


「それじゃあ、保護膜を抜けようか。マントを掴んでも通れるかもしれないよ」

 強制的に手を繋ぐのはカッコいい男のすることではないと思い、気を遣ってみる。

 ううん、それでも手を繋ごう、っていうことばを待っていたのだが。


「ありがとう。そうする」

 そう言ってマントを掴んできた。


 そうだよね………俺もカッコつけずにここはビシッと手を繋いだほうがよかったのかな……


 無事、保護膜を通ることが出来ました。保護膜は気を遣わないことがわかりました。


「それじゃあ、ベス村に行って、このマントを買ったお店でこっちの服を買いましょう。いつまでもジャージのままだとマントを脱いだときに目立っちゃうから」



 二宮さん、今日は、ずいぶん計画的ですね。あらかじめ考えてきたんですね。

 俺は、恥ずかしいことに、一泊泊まることばかり考えていました。


 ……ごめんなさい、決して変なことを考えているわけではありません……



「さすが二宮さん、考えてるね。それじゃあ、お店に案内するよ」


 俺はベス村に向かって林の中を優雅に歩き出す。


 少し歩いて振り返ると、二宮さんは飛びかかってくるスライムと戦っている……


 俺は二宮さんと目が合わないうちに前を向いて、慎ましく歩き出した。



 









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